【twitter小説】ナィレンの暴走列車#2【ファンタジー】

赤錆の鎧の騎士ミェルヒとエンジェは列車内に巣食う化け物と戦闘を始める。列車は暴走し、一刻も早くなんとかしなければいけない……! @decay_world はツイッター小説アカウントです。この話は#4まで続きます
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 急に飛び出してきたプラズマと衝突したミガサスは、激しいエネルギーに揺さぶられる!  「エンジェ、なんとか……!」  魔法でプラズマ球を弾き飛ばそうとするエンジェだったが、ミガサスが取り込まれているためなかなか動けない! 54

2013-07-22 18:33:54
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「うぐぐああああ!!」  悲鳴をあげながらもミガサスは冷静に右腕のバックパックコンソールを操作した。歩いて逃げようとするものの、プラズマがまるで火が燃え移ったように纏わりついてくるのだ。意識が飛びそうになりつつも、背嚢のジェットパックを起動させる! 55

2013-07-22 18:40:21
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 ジェットパックが火を吹き、ミガサスは化け物をなぎ倒しながら吹き飛んだ。しかしなかなかプラズマは離れない。そして何回かぶつかった後窓を破壊してミガサスは車外に吹き飛ばされた。 56

2013-07-22 18:45:34
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 一瞬の出来事に、化け物もエンジェもミェルヒも動きを止めていたが、エンジェとミェルヒは我に返り操舵室に駆けこんだ。ミェルヒは強引にスライドしていたドアを閉めようとする。しかしなかなか動かない! 57

2013-07-22 18:52:09
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 化け物も金切り声をあげるとわらわらとドアに殺到する。ドアは重かったものの、少し動かすと後は自動的に閉まっていった。化け物の顎が挟まれたが、そのまま強引にドアは閉じられ、千切れた顎が地面に落ちた。 58

2013-07-22 18:59:25
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 二人はしばらく黙って見つめあっていたが、操舵室の機械の方を見て、二人で頷いた。ミェルヒはドアを閉めるため足元に置いておいた剣と盾を拾うと、剣を鞘におさめ盾を背中に背負った。 59

2013-07-22 19:04:38
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「ミガサスさん、大丈夫かな……二人で頑張って列車を止めなくちゃ」 「……ああ」  ミガサスのような遺跡破壊のプロは遺物の操作にある程度知識がある。だが二人は遺跡に潜ると言っても遺跡には基本的に触れないので知識はあまりない。 60

2013-07-22 19:13:03
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 列車は凄まじ勢いで建物を破壊しながら突き進んでいた。 61

2013-07-22 19:13:30
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――ナィレンの暴走列車#2 (了) #3へ続く

2013-07-22 19:16:30