競争すれば、農業は発展する/ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(2)

若手農家二人による「ぼくたちの農業」対談の第2回。「農業を守れ!」という世間の声に、彼らが抱く違和感とは――。
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moriokahiguma @moriokahiguma

@yas_igarashi @kaztsuda 欧州おように「「地域政策・国土管理」なら生産の縮小を方向づけたうえで環境保全などに対するインセンティブな所得補償を行い、競争を志向する農家には自由に行わせるような分別が必要ですね。政権奪取時の民主党はこちらへ行きかけてたんですが

2013-08-01 09:51:05
五十嵐泰正 @yas_igarashi

@moriokahiguma @kaztsuda そうですね。未峻別での予定調和論(あるいはそれに対する、未峻別なままの泥の投げ合い)が一番まずいですね。遠隔地・条件不利地の状況には疎いので、色々教えて頂きたく。地域系の政策のほかに、ユニバーサルな生活保障も重要だと思います。

2013-08-01 09:57:21
S.MA @makisagami

都市近郊においては、それもありだと思います。嘗てから存在した農的多就労の一つのあり方ではないでしょうか?そもそも、農家は農業だけで食べてきたという言説の神話性も考えてみる必要があるように思います。@yas_igarashi

2013-08-01 11:08:16

「環境としての農地を守る」という視点から

mizu @m_enviro

「農家を守る」ではなく、「農地を守る」という視点が必要だと思う。経済活動としての農業だけではなく、環境保全としての農地保護 / 競争すれば、農業は発展する ぼくたちは「有機野菜」じゃなくて「おもしろい野菜」を作りたい(2)(ウェッジ)http://t.co/S2UsHkosZX

2013-08-01 10:06:06
mizu @m_enviro

今までも何度も書いているけど、里山など小規模かつ大消費地から離れた地域の農地をどうするのか。経営的に大規模にかなわないのは明らかだけど、だからと言って役に立たないものとして切り捨ててしまっていいのか。

2013-08-01 10:10:05
mizu @m_enviro

ヨーロッパ各国のように環境価値としての農地保全へ直接給付というのがいいと思う。農家の保護ではなくて、農地を保全するという活動にお金を出すということ。農地の保全活動をするのは農家でなくてもいいわけで、地域の市民団体でも企業でもいい。

2013-08-01 10:14:55
mizu @m_enviro

「農家」というのはなかなかにややこしくて、農家になるにはある一定規模の農地を借りるか所有しなければならず、新規参入者にはまずこれが壁になる。また、農家でなければ農作物を売ることは原則できない。なので、まずは家庭菜園規模で小さく始めるということができない。

2013-08-01 10:17:59
mizu @m_enviro

農家でなければ農地を借りることは出来ないので、まずはやってみたいという人は闇で(契約なしで)農地を借りることになる。ただ、闇農家なので立場は弱く、急に農地を返せと言われることも。

2013-08-01 10:20:24
mizu @m_enviro

「農家」というのは新規参入も規制され、いろんな意味で保護されているという点で、職業というよりも「身分制度」なのだと思う。守るべきは既存の「農家」ではなく、「農地」や「農業」のはず。

2013-08-01 10:24:00
moriokahiguma @moriokahiguma

@m_enviro 同感です。米国では農業の生産基盤などは子どもでも金銭でやり取りします。ただ日本では「イエ」を基盤に、またその連合である「ムラ」による農業・農村運営がなされてきたのですからそこから離れるのも難しいのでしょう。欧州のように村と街で人の入替わりが出来ると良いのですが

2013-08-01 10:40:18
mizu @m_enviro

@moriokahiguma 「イエ」や「ムラ」の存続自体が怪しくなっているのに、新規参入や外部からの移入が(事実上)規制されたままでは、衰退は避けられないですね。「村と街で人の入れ替わり」などのように柔軟に新陳代謝が行われる状況ができるとよいのですが、、、

2013-08-01 10:47:24
mizu @m_enviro

@m_enviro @moriokahiguma 移入については「村」側からは「永住」を前提にされていることが多く、なかなかハードルが高いと思います。もっと柔軟に村から出て行く人がいれば、入ってくる人もいるという状況に持っていければいいんですが。

2013-08-01 10:51:53
moriokahiguma @moriokahiguma

@m_enviro 御意です。さすがにムラ側の意識も変わりつつあり、危機感のある村では家と農地付きでのIターンを奨励・歓迎するようになりつつあるようです。逆に余裕のあるそこそこ便利のいい農村部の方が悪い意味での「ムラ意識」が強いように感じたりもします。難しですね。

2013-08-01 10:52:05
moriokahiguma @moriokahiguma

@m_enviro 哲学者内山節氏や農村社会学の知見によれば「ムラは永遠の存続」を前提に運営されていますからイエの永遠も前提となり永住を求めることになりがちです。江戸期は生産の単位としてのイエが存続すればよいので養子も普通だったので、そのころに戻れればいいのかもと思ってしまいます

2013-08-01 10:58:30
S.MA @makisagami

よく言われることですが、新しく入ってきた人の入り方も問われるでしょうね。その土地にはその土地の合理性の下に慣行があるのに、それを封建的と捉えてしまう。自分の流儀を押しつける。ここも考えるべき話ではないでしょうか?@moriokahiguma @m_enviro

2013-08-01 11:16:44
S.MA @makisagami

農地の保全を考えた時に、確かにイエ以外の主体も想定できますが、超時間的に保全できるようにするための仕掛けは必要になるでしょうね。むろん、家産としての保全もかなり怪しくなってきていますが。@moriokahiguma @m_enviro

2013-08-01 11:20:18
moriokahiguma @moriokahiguma

@makisagami @m_enviro 同感です。加入脱退が自由なアソシエーショナルな団体への加入と地域コミュニティへの加入の違いが理解されづらいのでしょうね。また社会サービスを行政が行う都市部と住民の協働で行う部分がまだ色濃い農村部の違いも理解されづらいのかもしれません

2013-08-01 11:30:16
moriokahiguma @moriokahiguma

@makisagami @m_enviro 本来は土地利用区分を行い、そこで伝統的な土地利用を行う場合にのみ経済的インセンティブが与えられるという仕組みを用意する必要があるのでしょう。これがあれば本来は人が入れ替わっても問題ない訳です。ただ日本には農村部の土地利用計画がありません

2013-08-01 11:31:44
moriokahiguma @moriokahiguma

@makisagami @m_enviro いま僕のTLで話題になっているPTAの問題もこれと似たところがありますね。農村部では保護者だけでなく地区住民全員がPTAというところもあるようです。共働き化が進む中、都市部でははさすがに強制加入PTAは無理が出始めているのでしょう

2013-08-01 11:37:58
S.MA @makisagami

まさに仰る通りですね。インセンティブ=既得権益視すらされかねないですからね。@moriokahiguma @m_enviro

2013-08-01 11:39:10
S.MA @makisagami

農村にもアソシエーションと言うか、テーマ型コミュニティー(奇妙な表現ですが)は生まれつつありますが、やはり、旧来のコミュニティーとの関係に配慮苦心されてますね。@moriokahiguma @m_enviro

2013-08-01 11:43:43
S.MA @makisagami

考えてみると、都市部においても、定年後に地域活動に参加された方にも通じる話かもしれませんね。@moriokahiguma @m_enviro

2013-08-01 11:47:05
moriokahiguma @moriokahiguma

コミュニティーの上にアソシエーションは成立可能ですしね。むしろ都市部でのコミュニティーの復活が必要かもしれませんね。@makisagami @m_enviro

2013-08-01 11:47:09