第二大罪大戦:黒陣営第一期交流フェイズ・ログ

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イーシェ @meiji_sin2

憤怒に振られてしまったが、それももう慣れたこと。 手は再びパイプへと伸びる。 「昔話でも、御伽話でもなんでもいいんだよ」 「トレーク、お前が見てきたものは『何』だ」 片付けのスキルは、怠惰の世話になってから向上しようがないまま。

2013-07-28 16:41:09
――― @sin_gomokumame

「ベルカインが知りたいって言うなら、教えてあげなきゃ」 だから後でちゃんと伝えろ、という念を込めて返し。 やっと痺れのとれた右手に触れながら、苦々しい邂逅を思い出す。 「……『傲慢』と名乗ってた。『少年』。僕の事を、『僕の怠惰じゃない』と言ってた。他の『罪』も、きっといる」

2013-07-28 16:52:51
イーシェ @meiji_sin2

「………………」 この怠惰め。たまには怠惰らしいことをしろといった自分が憎い。 「俺が知っている話は、だ」 傲慢の少年に向けて、ゆっくりと話し始める。それから強欲にも、だろうか。

2013-07-28 16:53:11
イーシェ @meiji_sin2

「まだこの世界が一つだったとき、それを黒と紅に割る戦いを傲慢と強欲が起こした」 「七つだった大罪は分かれて増え、しかしその座を争って殺し合って消えて」 「残ったのは、『唯一の黒』ただ一人」 「随分端折っているがそう聞いているな」

2013-07-28 16:53:36
【黒の暴食】フェッラーライ @kanisu_sin

「で、ハイトちゃんの口ぶりからすると今回それっぽいことがもう起こりはじめてるってとこかな?」 色欲の解説に付け加えるように、言葉を添える 「あみだくじとか、ドラフト制とかもうちょい穏便なシステムの採用はできなかったのかねー」あくまでも皮肉っぽく感想を述べるのも忘れない

2013-07-28 17:02:12
イーシェ @meiji_sin2

「『傲慢』と名乗る少年……、少年?」 それがもう、既に出会っていた彼だとはまだ気づかないまま。 「他の『罪』、ね……」 色欲は自分だけで十分だ、口説ける人数が半減するのにも耐えられない。

2013-07-28 17:04:39
――― @sin_gomokumame

「『大罪は7つ、それ以上でも以下でもいけない』」 口癖のように繰り返し呟いてから、自らの目の前に画面を顕現させる。その数はふたつ。片方にはこの場が映っているが、もう片方にはなにもない。 「とりあえず、『把握』することから始めよう」 そうして、彼女は『世界』の分析を始める。

2013-07-28 17:19:03
黒の憤怒:ツォルン @whiteplays_sin

「ええ、なるほど、分かったわ」 いつの間にか、少女は目を開いている。 「貴方達、お伽噺話でも、昔話でも、変わらない。そう言うわけね」 告げる少女は無表情。 ただ、ウサギを抱き締める力が少し強くなっただけ。 首を絞められたウサギは上を向く。少女はウサギを気にしてはいない。

2013-07-28 17:25:19
【黒の暴食】フェッラーライ @kanisu_sin

「まぁ、つまりは、だ」 勢いよく右腕を振り上げる。チャキチャキという金属音と共に右手の中で銀色の嵐が幾度も回転する。 「自分と同じ名前の阿呆をぶっ殺そう、っていうことだろー?小難しい言い回しはどうにも苦手でねー」 小ぶりなカランビットナイフが手の中で回転を止めて刃が収まった。

2013-07-28 17:26:25
黒の憤怒:ツォルン @whiteplays_sin

誰に言っている様子もない。だけれどこれは独り言ではなかった。

2013-07-28 17:26:57
エッシェ @ikjkr_sin

「他の罪もいる、ってことはこの座も完全に僕のもの、とは言えないってこと?」 今まで笑顔を浮かべていた顔が、ふにゃりと泣きそうに歪む。その顔が下を向いて、表情が分からない。肩が小刻みに震える。きっと泣いているのだろうと思われた。が、次の瞬間、→

2013-07-28 17:28:54
エッシェ @ikjkr_sin

「…この大罪は僕のもの、譲らない。本当に僕のものとして強奪(え)るよ」 先程とは打って変わり、強い声色で青年は言う。彼の手は、硬い拳が握られている。 「皆も、そうだよね?」 全員に問うように言いながら、顔を上げる。その顔には、最初と同じ笑みがあった。違うのは、瞳の意志の強さだけ。

2013-07-28 17:28:59
――― @sin_gomokumame

『座』は譲らぬと主張する姿に、世界を分析、解析、解体する画面を見つめたまま口角を引き上げる。声もなく、ただ静かに。 ああ、それでこそ僕の認めた『大罪』。『黒(僕たち)』が『7つの大罪』だ。

2013-07-28 17:35:14
黒の憤怒:ツォルン @whiteplays_sin

「『譲らない』? 貴方、座を物か何かと勘違いしているのかしら」 瞳は無表情のままに、少女は言う。 「私達は既に座では無かったの? 私達がする事は、相手の座の否定。自分を護ることは口に出すまでもない」 一息。 「過去は歴史でなく事実よ。人間がやっているような予測ではないの」→

2013-07-28 17:53:49
黒の憤怒:ツォルン @whiteplays_sin

「私はあの方のように在るだけ」 これは、独り言。 「慈悲を持ち、最後まで敵を許さなかった、あの方のように」 軽く深呼吸。まだだめ、落ち着いて。 目を背ける。思わず右下を見る。ただの床と自分の髪。 「……何もないわ。そうね『譲らない』間違ってないわ」

2013-07-28 17:53:55
黒の傲慢:ベルカイン @fusui_kouryu

説明に律儀にうなずきつつ、首を振る。 一度閉じて明けられた瞳はあまりに威圧的で。 「レプリカ/偽物/フェイク。我以外の『傲慢』などは所詮それらの紛い物。在るべきはこの『黒の傲慢』、唯一無二たる我のみたれ」 男女混合の声が部屋に響き、目を瞬かせれば頼りなげな顔に戻っている。 →

2013-07-28 18:10:09
黒の傲慢:ベルカイン @fusui_kouryu

「……?」 自分がなにを言ったかわからないように首をひねった後、 「い、いらない、ものは、ゴミ箱……ネ?」 笑顔なのだろう、歪んだ顔を他の六人に向けた。

2013-07-28 18:12:26
イーシェ @meiji_sin2

皆の好戦的な反応に破顔した。これが俺の愛した、ノワール。 怠惰の笑顔なんて多分久しぶりに見たからこれは吉兆。 決して俺が怒らせてたり呆れさせている訳ではない。 「ゴミ箱か、そりゃーいい」

2013-07-28 18:25:57
【黒の暴食】フェッラーライ @kanisu_sin

まぁ話が本当だとして、多分向こうさんも同じこと考えてるんだろうな。と思案するものの口には出さない。せっかく士気が高まってるのにそれを下げるのは本意ではないのだから。「いぇーざっつらいとー!ゴミ箱にシュート!だよ。せっかくやるんだ、楽しまないとね!」

2013-07-28 18:27:20
イーシェ @meiji_sin2

幼い傲慢の言葉に笑う。 「んで、どうするんだ?殴り込みに相手が来るって訳でもないんだろ」 座を奪いに行くのなら、向かうのが筋だろうけれど。 この罪達は、我ら七人のもの。 来るのを待つ?それも何か違う気がして。

2013-07-28 18:31:52
エッシェ @ikjkr_sin

「ふふ、そうだね。確かに君の言う通り」 少女の方へ視線を移す。 「既に大罪の僕らが一番、座の価値を知る。無価値な相手の座は、否定しなきゃ」 相手の心が折れる迄。座を名乗るれなくなる迄。否定して否定して否定する。 そうして自分が“真”になる。これが、 「僕にとって、“得る”ことだ」

2013-07-28 18:34:54
エッシェ @ikjkr_sin

「そうそう、不要なモノは、ゴミ箱に入れてあげないとだよね。僕らって優しい」 くすくす笑いつつ、ベルカインを見る。 「そうだねぇ。僕らが殴り込みに行くにしろ、方法がわからない」 フライシェスの言葉を聞いて考えを巡らせる。が、特に思い当たる節もなく。 青年ははぁ、とため息をつく。

2013-07-28 18:50:39
――― @sin_gomokumame

「……『捉えた』」 画面を見つめたまま、ぽつりと。 「相変わらず『紅』の方が把握できないのが腹立たしいけど。『扉』がある」 『少年』と出会ったあの時のような、繋がる先の予測できぬ扉がこの『世界』に現れている。 「『7つ』だ。ひとりひとつ選べってことかな」

2013-07-28 19:00:38
黒の憤怒:ツォルン @whiteplays_sin

君の言う通り、そう言われて少女は目を丸くする。けれど、それを悟られたくないのか、再び目を少し伏せた。 「そうね、分かっているじゃない。ちゃんと分かっているじゃない」 取り繕う。 「奪い得て、それでこそ強欲だものね。無価値であろうが欲しているのよね。疑ってなんて、最初から無いわ」

2013-07-28 19:05:56
黒の憤怒:ツォルン @whiteplays_sin

「一人に一つ、分かりやすくて良いじゃない」 働く怠惰へ偉そうに。 「ああ」 聞いておかねば 「それは今すぐ向かうべきなの?」

2013-07-28 19:08:08
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