麻生さん、ナチス憲法って何ですか
この麻生副総理の発言は、ワイマール憲法がナチス憲法に。静かに『みんな納得して』変わっているという、史実の誤認が元になっている。そしてその変更を肯定的にとらえ、『手口に学んだら』と言っている。だから、『ナチスの憲法変更を反面教師にして』という解釈は誤り。
2013-08-01 04:05:12結論は、ナチズムと、ナチスの憲法の改正の問題は別個という本人の前提があったうえで、かつ史実の誤認をした上で(実際には憲法の変更ではなく、憲法と議会を実質無効化する法律を通した)、『ナチス憲法』への憲法改正の手口を学べ、と言っているのが妥当だと思う。
2013-08-01 04:14:41本人は『悪名高いナチスですら、憲法改正は粛々と通している』と言いたかったのだと思うが、中身が史実と違う。ナチズムを賛美しているという批判は当たらないが、いい加減な説明だという批判は妥当だと思う。『手口に学べ』と言われた『手口』が史実と違う人の話を、真に受けてよいのか。
2013-08-01 04:24:12撤回するのは正しい判断だと思うのですが、『悪しき例』としては挙げてないよね、あれ。RT @hashimoto_tokyo: 【麻生発言】日経:麻生財務相、「ナチス政権」発言を撤回 憲法改正巡り例示 http://t.co/9ibLmu8Dip
2013-08-01 11:30:36ナチスがワイマール憲法を停止し、行政府による独裁へ移行した方法が、静かなものでも、国民が納得づくのものでもなく、テロと反対する共産党議員の拘束、SAによる示威運動、議会規則の恣意的変更によってなされたものである点。RT @bang10: 事実誤認とはどの点に関してですか?
2013-08-01 12:02:31もとの文面を読むと、話している時は、(史実と異なって)粛々と改正が行われたと誤認していたのだと思いますよ。RT @PKAnzug: 例の「ナチスの手口」は、結局反面教師扱いだったのを切りだしてわいわいやった
2013-08-01 13:56:01記事にするのでと、講演内容を確認される事があります。記者さん(たち)は麻生さんに確認とらなかったのでしょうか?記事を文面どおりに受け止めると、麻生さんの歴史認識はちょとおかしい。記者さん(たち)がそれをおかしいと思わなかったとしたら…うー、わけがわかりません
2013-07-31 10:58:44記者さんたちは書きながら「ナチスとワイマール憲法、こうだっけ?自分の聞き間違いじゃないだろうか?それとも麻生さんが勘違いをしてるのか?」と考えなかったのでしょうかねえ(しつこいけど)
2013-07-31 11:31:03報道ステーションで麻生さんの講演の音声を聞いた。どう考えてもナチスを否定的な例としているとは聞こえません…
2013-08-01 22:09:03改憲も靖国参拝も「静かにやろう」に続いて「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わってナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね」と来れば、気づかれないほど静かな改憲だった、そこを学ぼう、と繋がる訳で(史実は違うが)悪しき例とはとれません
2013-08-01 22:28:13史実は、全然「静かにやろうや」でも、憲法そのものを改正したわけでもなかったわけだが…。民主主義は否定しないが、憲法は国民が気がつかないうちに変えるのがよいと??? →東京新聞:あの手口を学んだらどうか 麻生氏の発言要旨(TOKYO ) http://t.co/yxwhxrTGWL
2013-07-31 11:04:33総合すると、麻生発言のポイントは、ナチスはドイツ国民が誰も気がつかないようにひっそり憲法改正を行った、という誤った理解のもとに、その「手口」を学びたい、ということのようですにゃ。民主主義を否定しないと言いつつ、国民がその趣旨に気がつかないように改憲したい、と。国民主権はどこへ?
2013-07-31 11:12:03おまけ
麻生発言について、今なお、誤報だとか誤読だとか、「ナチスの非を繰り返さないために手口を学ぶの意だ」といった超訳などが飛び交うニッポンの夏
2013-08-02 16:51:57報道及び資料から
ワイマール憲法はナチス憲法に変えられたのではなく、全権委任法などによって合法的に無力化されていった
http://mainichi.jp/opinion/news/20130802k0000m070121000c.html
- ワイマール憲法は第一次大戦後のドイツの民主的憲法、ナチス憲法というのは何かの誤りで、ナチスは憲法を変えることなく全権委任法によって権力を掌握した。
- ナチスの件は喧騒にまぎれた「あしき例」として挙げたというが、はて、誰にも気づかれぬ静かな喧騒というものがあるのか。ここは海外の人にも分かる論理的な説明が必要である
http://www.mlit.go.jp/pri/houkoku/gaiyou/pdf/H7.3.6.pdf
- 1933年には、ヒトラー政権によりワイマール憲法が停止され、ナチス政権のもとで第3帝国が誕生した。
http://gyosei.mine.utsunomiya-u.ac.jp/since2001koki/gairon04/040419gaironkogimemo.htm
- ワイマール憲法「1933年、ナチス・ドイツが成立し、授権法などの制定によってこの憲法は無視され、事実上廃止となった。
http://www.hiroshima-cu.ac.jp/modules/peace_j/content0130.html
- ナチス・ドイツも、ワイマール憲法を空洞化させていく中で1933年には全権委任法を成立させて国家権力を独占していった
http://www.adm.konan-u.ac.jp/front/seeds/pdf/h_012.pdf
- ワイマール憲法がナチスによって合法的に葬り去られたという経緯もあり、戦後のドイツでは違憲の政党を解散させることができる。何人であれ憲法を覆そうと者から憲法を守るというドイツ憲法の特徴の表れである。