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さてと。 ではTLで少し流れましたので、 #鳳翔の艦娘講座 番外編と行ってみましょうか。 番外編は時折兵器や兵器の形などを呟く物です。 私達が使う兵器の豆知識と聞いて頂けると幸いです。 今日の番外編は、先ほど話に出ました「爆雷」についてです。
2013-08-10 08:47:11爆雷とは、水中で爆発する水雷兵器の一つです。 基本的に艦や航空機から水中に投下して潜行中の潜水艦に対し攻撃を行う物です。 今ではミサイル、対潜魚雷がその役割を負っていまして、爆雷で攻撃を行うと云う使い方はなくなっています。
2013-08-10 08:50:33海に投下しますと、機雷自体の重さで沈降していき、爆発すると云うのが大雑把な仕組みです。 爆発させる信管には幾つか種類がありまして、水圧で起爆する物、時間で起爆する物、潜水艦の艦体への接触で起爆する物など様々です。
2013-08-10 08:53:05そもそもの爆雷の始まりは、1911年にイギリスで考えられたのが始まりと云われて居ます。 当時は降下機雷と呼ばれ、ドラム缶のよな形をした本体に爆薬をセットして、爆雷投下軌条を転がして海中に投下するタイプだったそうです。
2013-08-10 08:56:30ただ、当時はまだ有効な対潜探知装備もあまりなく、また爆雷自体もそれほど多くの爆薬を入れてなかった為、第1次世界大戦ではそれで仕留められた潜水艦は数える程度だったそうです。
2013-08-10 08:57:05@Housyou_kankore 爆雷で沈めたのは確か全撃沈艦中の10パーセントだとか。これは確か体当たりとほぼ同数だったと記憶してます
2013-08-10 08:59:461930年代に入って、爆雷投下軌条に合わせて、各国で爆雷投射機が実用化され、使われる様になります。 これは艦これの爆雷投射機の図鑑の絵を見て頂くと解りますが、爆雷をアームの様な物の上に載せて居て、投射は少量の火薬で自艦進行方向と逆に飛ばすと云う仕組みでした。
2013-08-10 09:00:20これで軌条で落とすよりも、ある程度距離がある位置へ飛ばす事が出来る様になり、機雷を散布する戦術も取れる様になります。 線で投下するよりも面で投下した方が、より効率よく潜水艦を狩れる、と云う訳ですね。
2013-08-10 09:02:22@Housyou_kankore それで、投げ飛ばすんですねー。いままで、落とすのと距離が違うだけって思ってました。
2013-08-10 09:03:41投射機の形から、片舷用の投射機はK砲、両舷用の投射機はY砲と呼ばれています。 さて、投下方法には改良の話は出ましたが、当然爆雷そのものの改良のお話も出てきます。 ドラム缶型ですと、沈んでいくまでの速度がばらばらで、潜水艦に効率的なダメージを与えるのが難しいのが現状でした。
2013-08-10 09:06:21そこで、爆雷も流線型にして、尾部にフィン(安定羽)を付ける事で沈降速度が向上、撃沈される潜水艦が飛躍的に増加したそうです。
2013-08-10 09:08:22また、その改良は火薬にも及びます。 水中で破裂すると云う仕組み上、どうしても爆発点と目標の距離があると有効な打撃を与える事が難しくなります。 そこで、爆薬の量の増加と共に、爆発威力自体も改良を加えられていきます。
2013-08-10 09:09:29しかし、そうは云いましても、水上艦艇と潜水艦とでは運動性能に限界があった為、更に投射機の改良も進められます。 これは、投下前にソナーの破損を防ぐ為、最後はソナーを格納して推測で投下して居た為、最終段階での命中効率に問題があった為です。
2013-08-10 09:12:55それを受けて、イギリスは前方投射型の対潜兵器を開発し、ヘッジホッグなどの装備を開発していきます。 日本で云いますと対潜臼砲、対潜迫撃砲などと呼ばれる物ですね。 ヘッジホッグは米軍にも導入されまして、以降連合軍は対日・独の潜水艦狩りに多大な戦果を挙げる事になりました。
2013-08-10 09:15:26@Housyou_kankore イギリス海軍のヘッジホッグが革命的だった理由としては、前方に投射できたことと、直前まで探知が続けられることがあげられると思います(続く
2013-08-10 09:15:30同じ様な思想の兵器は日本でも「噴進爆雷砲」なる兵器が開発され装備された、と云われているそうですが、資料などが失われており詳細はわかっていないそうです。
2013-08-10 09:17:01@Housyou_kankore ヘッジホッグは24発の小型爆雷を網のように投射するものですが、通常の爆雷では艦の前方に投射すると、爆雷の衝撃は上に抜けますから投射した艦が傷つくんです。(続く
2013-08-10 09:18:07戦後、機雷は更に遠くへの投射を目指して、対潜ロケットという形でロケット化されていきます。 ただし、飛翔は無線式ですが海中は依然自然沈降に頼っていた為、命中率が乏しいと云う欠点は残ったままでした。 結果、後に登場する誘導魚雷などに取って代わられていきます。
2013-08-10 09:19:59@Housyou_kankore ですが、ヘッジホッグは一つ一つの爆雷は小型ですし、水中で何かに接触しない限り爆発しませんから前方に投射できたんです。勿論横に投げたり後ろに落とすより前に投げたほうが命中率は高くなります(続く
2013-08-10 09:20:41