非正規労働者も襲うブラック企業-サービス残業・全国配転・パワハラ増-企業の指揮命令権に制約を

POSSE代表・今野晴貴さんのお話を紹介
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国公一般 @kokkoippan

それでは、ブラック企業にどうやって立ち向かって行くかという問題です。最初のところでもお話ししましたが、ブラック企業という言葉にはポテンシャルがものすごく高いものがあると私は思っているんですね。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:08:19
国公一般 @kokkoippan

これまでのフリーターやニートなどの言葉は、評論家がある種おもしろがって若者を一方的に表象するためにつくった言葉でした。あるいは派遣切りや偽装店長などは法律タームで労働運動の活動家や法律家が問題提起した言葉でした http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:09:48
国公一般 @kokkoippan

ところが、ブラック企業というのは、若者がイヤがって自分から言っている言葉なのです。若者自身が生み出して使っている言葉だというところに、とても高いポテンシャルがあるのではないかと思っているわけです。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:10:16
国公一般 @kokkoippan

ブラック企業という言葉が若者自身から出てきている背景は、日本型雇用を逸脱して、若者を使いつぶすような企業が出てきていて、これはもう本当にイヤだと若者が言わずにいられないという点がいちばん大きいのです。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:10:57
国公一般 @kokkoippan

だからこの言葉のこうした背景に迫って、いかに私たちがうまくすくい取って社会問題化していけるのか、解決していけるのかということが、今の雇用・労働問題を改善するための風穴を開ける1つの大きなチャンスなのではないかと思っています http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:11:59
国公一般 @kokkoippan

そこで2つ考えなければいけないことがあって、1つはやはりそれぞれが一人きりで個別化されているだけではどうしようもないという問題です。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:12:54
国公一般 @kokkoippan

つまり若者がなぜネットスラングで書き込んでいるのかというと今の職場に腹が立ってイヤなんだけど、どこにもその気持ちを言うところがないので、どこにこの気持ちを持って行けばいいのかわからないので、ネットに書き込んでいるわけです。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:13:50
国公一般 @kokkoippan

多くの労働者がブラック企業の被害にあっているのなら、ブラック企業の被害に対して立ち向かうような中間団体がなければいけない。そうした一人ひとりが、やはりどれだけ社会とつながっていけるのかが大切になります。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:15:11
国公一般 @kokkoippan

もうすでに社会の中に広がっているブラック企業の問題をポテンシャルを生かしながら、一人ひとりの問題を労働組合運動も含めてどれだけ運動の側がすくい取れるのかということが一つの大きなポイントになってくるだろうと思っています。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:16:12
国公一般 @kokkoippan

もう1つは、こうしたブラック企業という問題が出てきている中で、これをどれだけ社会問題として提起できるかということがカギになります。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:16:47
国公一般 @kokkoippan

ブラック企業の問題は企業側が労務管理で若者を使いつぶして利益を上げようと思ったら、若者の命や健康が失われて働けなくなってしまう恐ろしい問題なのだということをベースに、若者の使いつぶしはダメだと強く言っていくことが大事です http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:17:56
国公一般 @kokkoippan

それがなぜ力を持つかというと、たとえば上の世代からしても、自分たちの子どもがブラック企業に使いつぶされるのはたまったものではありません。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:18:21
国公一般 @kokkoippan

子どもを持っている親は、今ブラック企業の問題に対して、すごく共感度が高くなっているんですね。私の著作『ブラック企業』は文春新書です。この文春新書を読む層というのは比較的中高年層が多いのですが共感が広がっています。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:18:49
国公一般 @kokkoippan

さらに言うと、親世代だけではなくて、年金受給者にとっても、若者がどんどん使いつぶされてうつ病になっていくということでは、いったい誰が年金保険料を払ってくれるのだろうかという話にもつながっていくと思うんですね。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:19:15
国公一般 @kokkoippan

つまり、誰にとってもブラック企業というのは利益がないんだということがはっきりしやすい問題です。シングルイシューで「若者を使いつぶすブラック企業はダメだ」と言っていくことで、多くの人の共感を呼べるのではないかと思うのです。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:19:42
国公一般 @kokkoippan

これまでの多くの若者論の中で、「若いやつはダメだ」という若者バッシングがずっと行われてきた問題があります。いま体罰の問題がありますが、私は「ブラック企業肯定論」と「体罰肯定論」は同根だと思うのですね。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:21:00
国公一般 @kokkoippan

今の不景気や生産性の低下を若者の個人的資質に求め、若者を鍛え直すことが解決策とされて、ブラック企業の過労死ラインを超える労働も、そうした体罰の一種になっているような感じです。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:21:25
国公一般 @kokkoippan

「ブラック企業は仕方ない。若いやつが頑張らなきゃダメだ」という「ブラック企業肯定論」も「体罰肯定論」も、若者を鍛え直さなければダメだという話で、社会の問題があるのに、とりあえず若いやつを叩けばいいという話に還元してしまう http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:22:59
国公一般 @kokkoippan

今の文部科学省の態度も同じです。キャリア教育と言って何を教えるかというと、小学生のうちから厳しいことを教えなさいというわけです。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:23:23
国公一般 @kokkoippan

若者の多くがうつ病になってからだを壊して困っているのに、そこに小学生のうちから厳しいんだという精神教育をやればいいと平気で言っている大人たちがいるわけです。これは「体罰肯定論」と何が違うというのでしょうか。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:23:51
国公一般 @kokkoippan

また、雇用・労働問題で気をつけなければいけないのは、世代間対立や正規と非正規の対立などがあおられることです。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:24:15
国公一般 @kokkoippan

若者の利害と中高年層の利害の対立が根本問題であるかのように言う人がいますが、これは分断の罠だと思います。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:24:41
国公一般 @kokkoippan

世代間対立をあおられて分断されている場合ではなくて、ブラック企業が若者を使いつぶしたり、若者をいじめて働くこともできなくしてしまうことを、若者個人の自己責任にしてはいけません。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:29:55
国公一般 @kokkoippan

若者個人の自己責任にするのではなく、若者が働き続けられないという社会問題として、あらゆる世代がみんなで若者を支えてブラック企業をなくしていく広がりを持てるかということが勝負のカギだと思っています。 http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:30:34
国公一般 @kokkoippan

労働組合にはブラック企業に苦しめられている若者をどう支えつながっていけるか具体的に検討し実践してもらいたいですし、私たちNPO団体や弁護士、研究者と連携しながら社会問題としてブラック企業をなくしていくとりくみを進めて欲しい http://t.co/8jsS6zYjFk

2013-08-14 11:32:43