- drsteppenwolf
- 2246
- 0
- 1
- 0
島薗先生の9月12日朝のツィート
(島薗進 @Shimazono 先生の2013年9月12日8:59~9:07までの11ツィートを読みづらいのでテキスト化しました。)
「原発関連死 さらに121人」東京新聞9/11。121人はこの半年の人数で総計は910人。実数はこれよりだいぶ多いはずと。http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013091190071146.html
放射線の健康影響でなく「不安」の心理こそが最大の問題という長瀧重信氏、山下俊一氏らの説ではどう説明するのか?
1)強制的に避難をするよう指示したのは政府と専門家。関連死の避難者の内、自主避難者の割合を調べる必要があるが、強制避難者の死因で「不安」はどれほど重要な要因なのだろうか。
2)放射線が直接作用して健康に影響する要素と生活環境の悪化を通して健康に影響を及ぼす要素がある。この後者の要素が大きいということ。その中で「不安」は重要な要素だが他の要因も多い
3)強制的避難や外出制限が必要なほど健康影響が懸念されるというのは政府や専門家の認識でもあり人びとに明確に伝わっている。なのにその一方で「不安をもつな」と言い不信とストレスを高めた
4)放射能拡散によるストレスは多岐にわたる。まずは避難地域の高齢の避難者が多数「関連死」に見舞われたと推測する(東京新聞記事の地図参照)。その場合、「不安」が大きな要因と言えるか?
5)なお毎日「震災関連死」報道ではhttp://togetter.com/li/561069 「県内734人の原因調査では「避難所などの生活疲労」33.7%「避難所などへの移動中の疲労」29.5%。「病院の機能停止による既往症の悪化」14.5%など。自殺は9人だった」。「避難所」での困難、「病院の機能の停止」が多いが、これは避難地域の高齢者が多いのではと推測。推測を超えるには詳しく見ていく必要がある
福島民報「原発事故関連死 震災関連死 本県1383人 全国の半数超、半年で262人増 3月末現在」5/11でもhttp://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2013/05/post_7092.html 、東京新聞報道と同様の印象。
なお、2011年夏迄の段階での自主避難のかなり大きな判断材料としては、事故の拡大もありうるという判断もあった(今もある)。これは「不安」といっても、重松・長瀧・山下氏流の放射能「不安」ではなく、原発事故「不安」だ。
福島民報「原発事故関連死」アーカイブhttp://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2012-11genpatsukanrenshi/ には原発関連死についての50近い記事が載せられているが、ほとんどは避難地域からの避難者。
郡山からの自主避難者の自死の例もある。福島民報「原発事故関連死 郡山から避難、孤独死 東京49歳男性、死後1カ月」2/1。悲しい記事だが今後の対策に何とか役立てたい
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2013/02/post_6124.html
自主避難者を誤った選択をした人と見て軽視するようなことがあってはならない。自主避難者への支援は子ども被災者支援法が求めているところ。正当な選択肢の一つを選んだ自主避難者が苦境に陥らないよう加害側は支援する責めを負う。
これらのツイートのどこに「呪い」があるのだろうか、どこに「そんなに人を不幸にしたいのか」と感じられるような ツイートがあるのだろうか。僕の目では見つけられなかった。
2013-09-13 09:47:46