部分和訳 国連総会に提出されるUNSCEAR報告書要約版 20131004

Fukushima Voice version 2 第68回 国連総会に提出されたUNSCEAR報告書 A/68/46 の部分和訳(英語原文併記) http://fukushimavoice2.blogspot.jp/2013/10/68-unscear-a6846.html UNSCEARサイトのトップページに、国連総会へのレポートというリンクが追加されている。PSRがUNSCEARに確認した所、詳細報告書は放射能汚染水情報考慮中のために延期中だが、このUNSCEAR報告書要約版が国連総会に提出される。 続きを読む
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

UNSCEARサイトのトップページに、国連総会へのレポートというリンクが追加されている。PSRがUNSCEARに確認した所、詳細報告書は放射能汚染水情報考慮中のために延期中だが、このUNSCEAR報告書要約版が国連総会に提出される。http://t.co/uQuFKvAO3M

2013-10-04 06:15:04
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

国連総会にこのUNSCEAR報告書要約版が提出され、年内に添付資料が追加される予定らしい。福島報告は、p7−13のパラグラフ23〜44。結論としては、5月の中間報告(和訳http://t.co/Zq4ZjohjMa)と変わりなし。https://t.co/jrl7cm4Hog

2013-10-04 06:19:28
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

これから福島報告の部分だけ和訳します。

2013-10-04 06:19:49
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

甲状腺検査に関しては、結節・嚢胞・甲状腺癌が多く見つかっているが、検査機器が高性能であり、環境省調査の結果と照らし合わせると、福島県での発見率の増加は、放射線被ばくと無関係であることを意味する、という結論。

2013-10-04 06:25:20
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

UNSCEAR 2013 Report summary version A/68/46, to be submitted to UN GA on Oct 25. http://t.co/StK3C3L0BS (top link) https://t.co/jrl7cm4Hog

2013-10-04 06:36:10

和訳

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

UNSCEARが発表した報告書要約版 A/68/46 の、福島事故に関する報告の部分(パラグラフ22から44)の和訳を連投します。 和訳の校正・訂正は、@iPatrioticmom にして頂きました。

2013-10-05 10:48:21
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

第3章 科学的知見 パラグラフ22. 科学的な添付資料2つ(別途公開)は、この章の結論の理論的根拠となるものである。 A. 東日本大震災と津波の後の原子力事故による放射線被ばくの程度と影響 1. 事故と放射性物質の環境への放出

2013-10-05 10:50:40
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

パラグラフ23. 2011年3月11日現地時間14時46分に、日本の本州近くでマグニチュード9.0の地震が起こり、大津波を引き起こした。その後に残されたのは死と破壊だった。地震とその後の津波は、500平方kmの土地に浸水し、結果として20,000人以上の命が失われ、建物、

2013-10-05 10:51:12
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

インフラ構造や天然資源も失われた。また、1986年のチェルノブイリ以来最悪の民間原子力災害を引き起こした。福島第一原子力発電所においての、オフサイトおよび現場の電源喪失と機能停止した安全システムは、現場の原子炉6基のうち3基で重大な炉心損傷を引き起こした。

2013-10-05 10:51:38
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

そのため、長期間にわたって、非常に大量の放射性物質が環境に放出された。 パラグラフ24. 緊急対応として、日本政府は、福島第一原発から半径20km以内の住民約70,000人の避難を、半径20−30kmの他の住民約62,000人には屋内待機を推奨した。(続)

2013-10-05 10:52:19
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

24(続)その後2011年4月に、日本政府は、土壌の放射性物質の量が高水準だった、福島第一原発からさらに北西(計画的避難区域と呼ばれる)の住民約10,000人の避難を推奨した。避難により、こうした地域の住民の被ばく量は、避難しなかった場合と比べて大幅に(10分の1まで)減少した。

2013-10-05 10:53:03
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

24(続)しかし、避難自体も、避難関連死や避難後の精神的および社会的な福利(例えば、避難者が家や慣れた環境から引き離されたり、多くが生計手段を失ったりしたため)を含む影響を避難者にもたらした。

2013-10-05 10:53:45
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

パラグラフ25. 委員会が検討した情報は、ヨウ素131とセシウム137(人体と環境への曝露という視点から最も重要な放射性核種のうちの2つ)の大気への放出は、それぞれ100−500 PBqと20 PBqだったと示している。(続)

2013-10-05 10:54:33
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

25(続)調査を進めるにあたって、委員会は、これらの範囲内の推定値を用いた。これらの推定値は、チェルノブイリ事故による大気への放出推定値と比べてそれぞれ10分の1と5分の1であると示される。風が大気中への放出の大半を太平洋に運んだ。

2013-10-05 10:54:55
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

25(続)さらに、液体による放出は、直接、周囲の海に流出された。直接の流出は、ヨウ素131とセシウム137の大気への放出のそれぞれ10%と50%だった。海洋への低量の放出は、2013年5月の時点で持続していた。

2013-10-05 10:55:27
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

2. 線量評価 パラグラフ26. ヨウ素131(半減期8日)とセシウム137(半減期はもっと長い30年)は、線量評価において最も重要な放射性核種の2つだった。この2つの放射性核種は、影響を受ける体組織および曝露期間がかなり異なる。(続)

2013-10-05 10:56:04
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

26(続)ヨウ素131は、放出後2−3週間の間に甲状腺に溜る傾向があり、甲状腺の被ばく線量に寄与した。セシウム137は地面に沈着し、放出後長年にわたって、全身の被ばく量に寄与する。 パラグラフ27. 委員会は、さまざまな区分の人々の放射線被ばく量を推計した。(続)

2013-10-05 10:57:11
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

27(続)すなわち、環境への放射性物質の放出の結果として被ばくした一般市民、事故当時に福島第一原発で働いていたか、その後の収束作業に携わって職業被ばくをした作業員、現場とオフサイトでの作業に携わった緊急事態要員などである。委員会は、できるだけ個人モニタリングの結果に基づいて評価を

2013-10-05 10:57:38
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

27(続)行なった。職業被ばくをした作業員と緊急事態要員のほとんどは、体の外の放射線源への被ばく(外部被ばく)のモニタリングを受け、また、体内に取り込まれた放射性物質からの被ばく(内部被ばく)が大きい可能性がある場合には、内部被ばくのモニタリングも受けた。

2013-10-05 10:58:08
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

パラグラフ28. 委員会が評価を開始した時点では、一般市民の内部被ばくの直接測定値はわずかしかなかった。これは、委員会が、日本の事故から最も影響を受けた地域での被ばく量を推計するのには不十分だった。(続)

2013-10-05 10:58:49
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

28(続)このため、委員会は、環境放射性物質の水準の測定値または推測値と、環境から人体への移行に基づいて被ばく量を推計するために、さまざまなモデルの使用に頼らなければいけなかった。(続)

2013-10-05 10:59:40
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

28(続)(例えば、図では、日本で事故によって最も影響を受けた地域での、測定値に由来するセシウム137の沈着パターンが示されている。)必然的に、将来被ばくする可能性のある線量を予測するために、モデルを使わなければならなかった。 http://t.co/nMy8fodCa7

2013-10-05 11:00:18
拡大
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

図の説明:2011年6月14日時点に補正された、測定値に基づいた福島県と近隣県におけるセシウム137の土壌沈着図。この地図は、測定値の間を補間して作成されている。この地図の目的は、正確な境界を示すことより、沈着量と範囲の全体的なパターンを描写することにある。

2013-10-05 11:01:11
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

パラグラフ29. 福島第一原子力発電所事故による実効線量の推計値は、自然由来の放射線源(宇宙放射線や食物、大気、水や環境の他の部分での放射線源)への被ばく線量と比較することにより、総合的な視野で捉えることができる。(続)

2013-10-05 11:01:48
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