塩原良和「ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学」(シノドス)をめぐって
.@Ichy_Numa 同感です。ただ、おそらく一般向けのメディアということで、意図的にそこを接合した論理展開にしているのだとぼくは思います。マジョリティ/マイノリティという権力の非対称性の認識そのものを拒否している人たちに主張を届けようという目的を持った実践的な文書ですね。
2013-10-15 10:58:31@han_org マイノリティが「傷つきやすい」としたら、それはマイノリティの「心の問題」ではなく、マジョリティによる「傷つけ」行為が横行しているからであって、「傷つけ」行為が規制されれば、マイノリティが「傷つけられにくい」環境が作れるという話だよね。
2013-10-15 10:59:48.@Ichy_Numa ただ、問題は、(1)実践を意識した文書であるにもかかわらず、具体的な提案があまりにもリアリティにかける内容であること、(2)ヴァルネラビリティ概念を心理主義的に用いることで、構造的な権力の非対称性を問題化する視座を結果として無視してしまうこと、かなと。
2013-10-15 11:00:34@han_org だったら、ダンプと自転車の喩えでいいよ。ダンプの無謀運転を許したら、危なくて自転車乗れないから、ダンプを規制するのだ、と。自転車は無謀運転していいのかと言われたら、無謀な自転車がダンプにぶつかっても、ダンプは平気だと。構造的な権力の非対称とは、そういうことだと。
2013-10-15 11:03:05.@Ichy_Numa いつも喩えがいいですね。論点をもう一つ付け加えると、(3)塩原さんが声を届けようとしたクラスターって、排外主義の支持基盤の中でも、おそらくそんなに大きくなさそうなものの一つなんですよね。
2013-10-15 11:05:45@han_org (1)具体的な提案は、「前方不注意を避け、安全運転をしましょう」ですよ。(2)Vulnerabilityは、むしろ物理的な壊れやすさ、脆さですよね。人間で言えば、怪我する死ぬという問題です。
2013-10-15 11:06:49でも、あれでも届くかどうか…っていうのが私の現状認識なんだよな…。あれがわかる人はわかっているだろうと。
2013-10-15 11:07:19.@Ichy_Numa 同化主義がもつ巨大な排外主義への規定効果に比べて、社会的排除感や仮想的有能感のそれはずいぶん小さいです。なのに、塩原さんは(おそらく欧米の議論を参照した結果)そこを主たる排外主義の担い手だと思っているふしがある。
2013-10-15 11:07:46でも実際にはダンプと自転車ではなく人間と人間で、主観的にはその力の違いが認識されにくくなっているというのが前提というかそういう話でもあって、頭を抱えるわけです…。
2013-10-15 11:09:51なんだこれ。>【SYNODOS】ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学/塩原良和 / 社会学 http://t.co/Jrjkz85JeV
2013-10-15 11:42:37読んだ。/ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学 | SYNODOS -シノドス- http://t.co/eQ57RtSGsj
2013-10-15 11:53:24塩原良和「ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学」。「社会全体における傷つきやすさの遍在性と総量の増大が、マジョリティのマイノリティに対する共感拒否や「勘違いの共感と反動としての反感」といった状況を増幅させ、それがヘイトスピーチを…」http://t.co/3nhClLax0W
2013-10-15 11:57:10@frroots 「レイシズム・ヘイトスピーチを黙認・許容する」空気を「仮定」すればそりゃ「レイシズムやヘイトスピーチ運動が影響力を維持・拡大する社会的土壌」を説明できるけど、仮定のほうにあまり説得力を感じない。
2013-10-15 11:57:49そもそもこの筆者、vulnerabilityをすべて「(心理的な)傷つきやすさ」という意味に置き直してるけど、それってどうなのかしらん。元は読んでないけど。> ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学/塩原良和 / 社会学 http://t.co/Jrjkz85JeV
2013-10-15 11:58:15@frroots 「後期近代が傷つきやすさの総量を高める」という主張はどう真偽を確かめたらいいのかもわからないくらい大雑把だし、「マジョリティもマイノリティも傷つきやすさを持つ」という問題設定では「差別の悪さ」にどう対処するかという問題が消えてしまいませんか。
2013-10-15 12:03:17【SYNODOS】ヘイトスピーチと「傷つきやすさ」の社会学/塩原良和 / 社会学 http://t.co/619DCPtVRg これは深い。最後まで一気に読んでしまった。どこかの目立つ連中のことよりもまず、自分や周りの人の身近で些細なこと、と思って照らし合わせるように読むといい。
2013-10-15 12:05:39「マジョリティの人々にマイノリティの置かれた状況を自らのことのように深く共感してもらいながら、それと同時にわれわれとかれらの乗り越えられない違いを自覚してもらう」か、私個人においてはこのあたりが実に響く。その続きに、外国人差別を例に挙げ、鋭い分析が続く。
2013-10-15 12:06:25マイノリティ(少数派)がエコヒイキされている!と思ってしまうマジョリティ(多数派)の心理はどういういところから来るのか?というポイントに、まず多くの普通の人(あえて普通と言おう)が気付いてもらいたいと思う。過激な差別者が暴れることをこっそり期待するような心理、というポイントにも。
2013-10-15 12:07:07