[公開読書]サードプレイス —コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」―【第3章〜第4章】
- shirasan41
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民主主義の代表→アメリカでは、地方の酒場に民主主義(独立戦争)の起源がある。そこには自発的で責任ある集団的交流があった。また、18世紀・19世紀の酒場に対しても同様に政治的役割が語られている。今日も、草の根の政治参加を再活性化・回復するのは必要だし、それを実現する場も不可欠である
2013-11-06 11:35:21会合の習慣
会合の習慣 自由な集会は、正式な組織から始まるというより、サードプレイスで培われた会合の習慣から派生して起こる。自由な集会はコミュニティ・ライフ向上に不可欠である。 田舎の中には、教会の影響で社交生活が失われている場所もある。教会は、社交生活より霊的生活としての場を優先した。
2013-11-06 11:35:42取り締まり機関であり、世のため人のためになる力である
取り締まり機関であり、世のため人のためになる力である サードプレイスは「そこの常連に、外の世界全般よりもきちんとした人間関係を築く機会を提供する(P148)」。そこで起こる人間関係は「良識」を促進する(そうしないとそこに居られないから)。これは内・外両方の人間に有益な影響を与える
2013-11-06 11:35:56蓋をしたままの愉しみ
蓋をしたままの愉しみ かつての祝祭はコミュニティや社会を一つにまとめる機能があったが、現代のそれにはほとんどない。儀式的な性格が薄いほど、まつりは予測がつかず危険になるが、サードプレイスは、現代の都市生活にフィットする、統制がきき、お祭り騒ぎが出来る場所である。
2013-11-06 11:36:08公共領域の派出所
公共領域の派出所 サードプレイスは地域の治安維持機関としても機能する。サードプレイスに集う人々は「そこを自分たちのものと考えれば考えるほど、その内部や周辺で起こっていることの監視に意欲を見せる(P157)」。古ぼけた食堂や街角の居酒屋を一層すれば町内はよくなると思ったら大間違いだ
2013-11-06 11:36:19厳密な表現?
厳密な表現? オルデンバーグはサードプレイスの味方なので、それの良さについて偏見があると認めている。よく指摘される事に、温もりや交友と関係ない居酒屋もあるし、酒場が反民主主義を促す事もあるというものがある。しかし、それはサードプレイスではないと主張したい、とオルデンバーグは述べる
2013-11-06 11:36:29サードプレイスは様々な観察結果から帰納的に構成した概念。実物を美化したものではない。 また、サードプレイスは社会と個人の全ての病に効く万能薬ではないし、そこでの交友関係も万人受けするわけではない。だから、そこでの交流が個人や社会に与えるプラスの影響については慎重な姿勢が求められる
2013-11-06 11:36:36サードプレイスの魅力の限界は万人が寄り付く訳ではないという事だ。 「そこには、社会的な立場の違いや会話の巧拙を超えて広がる、他者への思いやりがなければらない。その場に貢献できず、よそにいたほうがましな、むっつり顔の人びとが加わったところで、何の足しにもならないだろう(P159)」
2013-11-06 11:36:46「最良の時や最高の場所と同じように、サードプレイスはあくまで選択肢の一つであるべきだ(P159)」。現代社会は、家にこもったり排他的な場を好む人に有利に働いてる。冒険心があり集団を好み社交好きな人々は不当に扱われている。しかしコミュニティ・ライフの向上に最も貢献するのは彼らなのだ
2013-11-06 11:37:17