東京GIGOさんによる甲状腺ガン/福島検査と岡大新入生検診との比較
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つまり、検出力の違い(岡大新入生検診が、福島検査に劣る)を理由に福島男性での多発を否定しようとすると、今度は岡大新入生女子で多発しているという、奇怪な結果を招くことになる。
2013-11-27 23:16:14これは、福島検査と岡大新入生検診との、罹患率の格差が大きいこととと、男女比が大きく相違(福島では男性が特に多い)していることによる。
2013-11-27 23:17:02なお同様の検定を、岡大新入生検診⇔千葉大検診、岡大新入生検診⇔都内女子高、(参考値)千葉大検診⇔都内女子高、の組み合わせでやってみると、いずれも有意水準5%での差はない。 http://t.co/rFUPVeG0MW
2013-11-27 23:17:31岡大新入生検診は昭和63年からの検診であり、超音波エコーは使用しているものの、その適用範囲が西論文では不明。このため現在の福島検査と比べた場合に検出力がある程度は劣る可能性があるものとして、それがどの程度かについて検討。
2013-11-27 23:19:29まず、触診可能な寸法について検討。クロアチアの事例より、腫瘍寸法が11mm以上であれば触診が可能と考えられる。 http://t.co/fYtUNY4fv7
2013-11-27 23:21:29この検討手法は、cyborg001様 @cyborg0012(https://t.co/UPTkci4yhb)のご考察を踏襲させていただいたものである。(https://t.co/NIYNo7r33v)
2013-11-27 23:21:59次に、ベラルーシとクロアチアの事例から、腫瘍寸法が従う確率分布について検討。腫瘍寸法をヒストグラムにすると、右側に広がった左右非対称分布となる。 http://t.co/U2O2nXJbIY
2013-11-27 23:23:06横軸を腫瘍寸法(d)、縦軸を腫瘍全体に占める寸法0以上d以下の腫瘍の割合とし、標本平均、標本標準偏差から求めた正規分布(累積)、対数正規分布(累積)、ロジスティック分布(累積)と比較。 http://t.co/p2azuIPoxe
2013-11-27 23:23:59腫瘍寸法は、対数正規分布(累積)とよく一致。標本の大きさが小さい(ベラルーシ:n=19、クロアチア:n=16)ため、ノンパラメットリック検定でn>8で使えるAnderson-Darling検定により、適合度の検定を実施。
2013-11-27 23:25:01ベラルーシ:A2=0.4442、クロアチア:A2=0.3606となり、有意水準5%(A2<0.752)で対数正規分布の可能性が認められる。
2013-11-27 23:25:19(Anderson-Darling検定は、CivilWorks(シビルワークス) http://t.co/GIvrpgQrCb 作成のツールによった)
2013-11-27 23:25:53実寸法と、対数正規分布による近似とを、ヒストグラムで比較すると、このくらいで一致する。 http://t.co/d6K9FXhiwi
2013-11-27 23:26:24福島検査では個別の腫瘍寸法が発表資料にないため、参考として、結節の大きさを対数正規分布で近似。結節の大きさについても、対数正規分布によく一致している。(適合度検定はn=2,690個の入力となるため略) http://t.co/qYMaSuaKUA
2013-11-27 23:27:13増殖のモデルとして考えられるのは、1回の増殖で腫瘍が(1+ε)(※εは小さい正数、例えば1+ε=2^(1/3))の寸法に成長するとし、増殖の回数が正規分布に従っている場合、得られる腫瘍寸法は対数正規分布になる。
2013-11-27 23:27:53福島検査の腫瘍寸法が、ベラルーシとクロアチア、福島検査の結節と同様に対数正規分布に従うとして、平均、標準偏差から、対数正規分布(確率密度)をプロット。 http://t.co/qUj52ZlqoZ
2013-11-27 23:29:35クロアチアの事例から考察したとおり、11mm以上を触診可能とする。福島検査では主として5.1mm以上の結節をふるいにかけて2次検査に回しており、実際の腫瘍の最小値は5.2mmである。 http://t.co/05nslJpgMh
2013-11-27 23:31:13これにより、岡大新入生検診の福島検査に対する相対的な検出力1-β0は、(11mm以上の腫瘍の割合)/(5.1mm以上の腫瘍の割合)=0.627/0.964=0.650=65.0(%)と見積もられる。 http://t.co/RYGfXqKnDe
2013-11-27 23:31:511-β0=65.0%以上として母比率(罹患率)の差の検定を実施すると、p値は、男性:p=0.000012、女性:p=0.044、男女計:p=0.00018以下となり、いずれも有意水準5%以下で、母比率(罹患率)の差が認められる。 http://t.co/L0KY4LiVyu
2013-11-27 23:33:31