抽象的対象と知覚の関係
加地『穴と境界』140頁に、「知覚され得るためには、それは少なくとも具体的対象でなければならないからである」とあるけど、これはどこまで信憑性があるのだろう。
2013-12-16 14:14:11@shinjike そこで使用されている「具体的対象」という概念を先に検討する必要がありそうですね? コンテクストによって揺れそうな雰囲気です。
2013-12-16 14:18:26@shinjike 抽象的であって知覚の対象になりそうなものというと、たとえば何を念頭においてますか?
2013-12-16 14:23:00@r_saijo 私は知覚の哲学などにはまったく詳しくないのですが、抽象的図形などはある程度までは知覚の対象だと考えられる側面もあるのではないか、と思ってしまいますね。「知覚」や「具体」「抽象」をどう捉えるかにもよりますが、グレーゾーン的なところに関心があります。
2013-12-16 16:39:58@shinjike お返事ありがとうございます。なるほど、真円や正三角形などでしょうか?こうしたものはその概念をもっていないと理解できなそうなので知覚の対象になるかというと、うーん?という気が個人的にはしています。素朴な反応ですけど。数学的対象を知る方法は面白い話題ですね。
2013-12-16 16:47:15@shinjike 具体と抽象の区別は議論もありますが、私のばあい基本的に時空的位置をもつかどうかを基準にしてます。あまり困らないんですよね、これで。
2013-12-16 16:49:28@r_saijo 認知科学とかでは、三角形とかも恒久的な知覚のようなものとして扱うという話をどこかで聞いたので、現代哲学ではどうなっているのかな、というのが関心です。もし何かよい文献がありましたら、教えてください。
2013-12-16 17:19:19@r_saijo 具体/抽象を分ける規準としてはわかりやすいですね。時空的位置といっても、十分抽象的なものからありますので、色々哲学的な問題もありそうですけど。この問題に知覚もからんでくると、本当にややこしそうです。
2013-12-16 17:22:03@shinjike いやー私も知覚の哲学については決して明るくない(というかほぼ某西村先生の講義の受け売り)のです。この周辺の話題ならTwitter上だと@newtaku君や@TohruGenka さんがご存知かもしれません。
2013-12-16 17:29:35@r_saijo @newtaku @TohruGenka なるほど、わたしも界隈ではないのですが、勉強のため、フォローしてみたいと思います。
2013-12-16 17:33:41@shinjike もしかしたらこのあたりの問題意識かもしれません。 Philosophy and Geometry: Theoretical and Historical Issues by L. Magnani : http://t.co/x8B4a0BZou
2013-12-16 17:59:48@shinjike あるいは分析系のほうにずっと寄せるとこのあたりでしょうか。これだとハナから分析系の問題の立て方のほうがよくなってしまうかもしれませんが。 リーディングス 数学の哲学―ゲーデル以後 飯田 隆 : http://t.co/RIwYXinVuE
2013-12-16 18:03:02@shinjike ああ、すみません。この二冊の内容は私も以前から気になっていて、特に Magnani は真剣に取り組んでみたいと思っていたのですが、こっちが故障したままなので頓挫です。是非、この方面進めて頂ければありがたいです。
2013-12-16 18:05:15@concentusmn Magnaniはそんな良さそうでもなかった気がします。ちゃんと読んでないのであれですけど。大きなテーマを扱うには、やはりそれ相応の準備が必要で、まだそのような段階には、わたしはありませんし。
2013-12-16 18:06:35@shinjike Magnani 以前斜めに目を通したときには少し大雑把な感じがしましたが、問題の立て方が面白かったと記憶します。おっしゃる通り成果として出すのは大変ですが、頑張って下さい。お力になれずすみません。
2013-12-16 18:11:28@shinjike 知覚の恒常性の話でしょうか?コインを斜めから見て、感覚的には楕円形が現れているけど、同時に円さも知覚されてるとか
2013-12-16 18:14:45@shinjike 数学史と哲学史の間のようなことをやっておられるので、大変だろうと思います。なかなかその辺ができる人がいないので、是非頑張って頂きたいと思います。
2013-12-16 18:16:52@TohruGenka ええ、わたしはいつぞやのシンポジウムでその話を聞きましたが、数学の哲学とのからみでも興味深い話題です。近世における抽象的対象の存在論や認識論をテーマに研究していますが、現代とのつながりも踏まえたいです。何か参考になる文献などありましたらぜひお教えください。
2013-12-16 18:19:26@shinjike 形はあまり聞かないのですが、色の恒常性については、Byrne And Hilbertの"Color realism and color science"やNoeの"Action in perception"のなかで扱われたりしてます。
2013-12-16 18:25:44@shinjike あーでも恒常性をもつものとして知覚される色や形は抽象的なものではないかもしれません。知覚者の視点に依存した対象の「見かけ」以上の恒常的な色や形が知覚されるとは言ってますが、そうした恒常的な性質も対象が例化していると考えられているので。
2013-12-16 18:29:39