六ヶ所村の再処理工場と十和田湖からの火砕流

2006年5月 陸奥横浜まで(平林ほか) 2009年4月 日本原燃の報告書、六ヶ所に火砕流到達 2010年8月 原子力安全・保安院の報告書、陸奥横浜まで火砕流 (2011年3月11日 東日本地震、福島第一原発事故) 2014年1月17日 規制委員会発表、時事通信報道 続きを読む
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

八戸火砕流の分布図。盛岡側を延長しました。 http://t.co/yOXzv46ceR

2014-01-20 08:11:10
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

1万5000年前て、大昔のことだからどうでもいいや、と、ごく最近じゃん、また起こりそう、のちょうど中間だ。悩ましい。もちろん常人のセンスで1万5000年前は大昔に当たることを知ってる。ここでは、46億年前の地球誕生から昨日まで時間を連続的に知覚できる地質学者のセンスで書いた。

2014-01-20 08:54:06
早川由紀夫 @HayakawaYukio

1万年に1回起こる自然現象に、個人が一生の間に遭遇する確率は1%だ。

2014-01-20 09:11:07
早川由紀夫 @HayakawaYukio

半減期によって毒性が抜ける時間だけでなく、個人の一生の長さ、文明の継続期間、他の深刻な自然災害の発生頻度、も考慮しないといけない。

2014-01-20 09:13:27
早川由紀夫 @HayakawaYukio

施設に火砕流が到達すると同程度の深刻な結果をもたらすと仮定すると、火砕流の発生頻度がリスクを決める。1万5000年前の八戸火砕流のリスクを1とすると、2万8000年前の入戸火砕流のリスクは0.54、10万5000年前の洞爺火砕流のリスクは0.14だ。

2014-01-20 09:32:20
早川由紀夫 @HayakawaYukio

原発施設をもっとも脅かしている火山は日本では十和田湖なんだろな。 1100年前 毛馬内 M5.7 1万5000年前 八戸 M6.7 3万年前 大不動 M6.7 4万3000年前 奥瀬 M6.1

2014-01-20 09:35:12
早川由紀夫 @HayakawaYukio

鹿児島県の川内原発て、2万8000年前に川内川を下ってきた入戸火砕流に確実に飲みこまれたね。そこに火砕流が残した堆積物があるかどうかの問題ではない。地形から明確だ。議論の余地なし。 http://t.co/DZ9dUMpi3i

2014-01-20 12:28:33
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

いっぽう、六ヶ所工場の八戸火砕流は地形から明確ではない。ぎりぎり到達したかしてないかの場所にある。堆積物の有無で判定するしかない。工場敷地内を含む近傍あるいは工場より遠方に火砕流の堆積物があるかどうかをきちんとみわけないといけない。

2014-01-20 12:32:43
早川由紀夫 @HayakawaYukio

いまあるのは、1万5000年前の八戸噴火で出た軽石がそこにあるという報告だけだ。軽石は火砕流でなくてもそこに届く。火砕流噴火の前に火口の上に高く立ちあがた噴煙柱から降った軽石でないことを証明しないといけない。既存報告はどれも、それに失敗している。

2014-01-20 12:34:42
早川由紀夫 @HayakawaYukio

そんなもんを鵜呑みにして、この重要施設の命運を決めてはいけない。

2014-01-20 12:35:16
早川由紀夫 @HayakawaYukio

陸奥横浜にあるというそのときの軽石は、野辺地で火砕流が陸奥湾に入り、海面に浮かんだ軽石がやがて漂流してたどり着いたと解釈することができる。火砕流だと主張するなら、この漂流軽石説をなんらかの証拠で否定しないといけない。

2014-01-20 12:41:39
早川由紀夫 @HayakawaYukio

六ヶ所再処理工場での八戸降下火山灰(軽石)の厚さは10センチ程度。陸奥横浜では5センチ程度。1万5000年前はいまより海面が低かったから、海岸はいまより沖にあった。漂流軽石での説明はむずかしそう。

2014-01-20 16:16:10
bib @bibo850

@HayakawaYukio はじめまして、こんにちは。こちらにも掲載されています。 火砕流「高速で疾走、焦土に」と専門家 http://t.co/olBlhLKzwN

2014-01-20 16:52:32

(デイリー東北新聞社)

六ケ所村にある再処理工場の敷地を2回の火砕流が襲ったとみられる活火山「十和田」は、過去に大規模噴火を繰り返している。専門家は、「火砕流は時速100キロ以上でジェットコースターのように山野を疾走し、地表はくまなく焦土と化した」としている。

 群馬大の早川由紀夫教授(火山学)によると、十和田湖周辺では4万3千年前以降に起きた4回の火砕流の堆積物が見つかっている。

 再処理工場に及んだ可能性がある大不動火砕流(3万2千年前)と八戸火砕流(1万5千年前)は特に大規模で、地下から噴出したマグマはそれぞれ推定約500億トン。少なくとも半径50キロの範囲は数時間以内に焼き尽くされた。

 早川氏は、約60キロ離れた再処理工場に火砕流が達した可能性を「確率は50%より高く、70%くらい」と推測する。

 火砕流は高温のガスの流れだ。早川氏は「八戸火砕流の末端での温度は300度くらい」と指摘。この火砕流が通過した後には地形を薄く覆う「火砕流ベニア堆積物」が残るが、日本原燃の資料では、これを確認できないとしている。

 早川氏は「事業者任せではなく、規制委が専門家に依頼してきちんと調査するべきだ」と訴えている。

2016年3月

早川由紀夫 @HayakawaYukio

第56回核燃料施設等の新規制基準適合性に係る審査会合 nsr.go.jp/disclosure/com… 2015年5月15日に、規制庁は十和田火山の評価したのね。

2016-03-19 17:56:28
早川由紀夫 @HayakawaYukio

八戸と大不動が六ヶ所村に到達したと断定している、地層断面を見ても、説明を聞いても、あの軽石が火砕流の堆積物だの心証は形成できない。空から降った軽石粒をどうやって否定するのか。距離からいって火砕流届いただろうと想像するが、届いた証拠はまだない。

2016-03-19 18:01:06
早川由紀夫 @HayakawaYukio

どの噴火で出た軽石かを論じていて、どうやって出たか(火砕流か降下軽石か)を見分けようの問題意識がない。こりゃだめだわ。 pic.twitter.com/L8hvyefCcZ

2016-03-19 18:04:01
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

六ヶ所村に届いてないからあんまり関係ないんだけど、平安時代の毛馬内火砕流についてこんないいかげんな読みをしてもらっては困るよ。米代川を下ったのはシラス洪水。毛馬内火砕流は尾根の上にも薄く分布してる。 pic.twitter.com/ehwVN5E3Ls

2016-03-19 18:06:49
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

十和田湖の成り立ちと平安時代に起こった大噴火 hayakawayukio.jp/seminar/towada… 1997年執筆

2016-03-19 18:07:47
早川由紀夫 @HayakawaYukio

規制庁による十和田火山のリスク評価は、過去の歴史的事実の認識については安全サイドに立った大げさだから市民から文句をいう必要はなさそうだ。ただし、敷地を襲った八戸火砕流の再来は運転期間中にないと、安易に未来を断定してる。そんなことわかるわけなかろう。未来は不確定だ。確率の世界だ。

2016-03-19 18:17:27
早川由紀夫 @HayakawaYukio

石渡さんへ、 呼んでくれればいつでも説明に行くよ。現地も案内するよ。

2016-03-19 18:18:41
早川由紀夫 @HayakawaYukio

川内原発では3万年前の入戸火砕流リスクを無視してるけど、六ヶ所村では1万5000年前の八戸火砕流リスクを無視するのね。13万年前まで手厚く扱う活断層リスクとの落差がひどい。

2016-03-19 18:42:04
早川由紀夫 @HayakawaYukio

今年は、十和田湖に、4月と6月の2回行く予定だよ。調査目的は平安時代の噴火だけどね。

2016-03-20 07:51:07
早川由紀夫 @HayakawaYukio

昨年5月15日の規制庁会議資料でもっとも重要なのはこのページ。奥瀬噴火から八戸噴火までの間に降り積もったテフラとレスが八戸市南部山公園の崖で見える。 pic.twitter.com/1UD8b4w0cr

2016-03-20 10:40:33
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