市川 大河氏『花子とアン』全感想呟きまとめ

 市川 大河氏が『花子とアン』を色々と嘆きながらも最終回まで見届けた感想呟きまとめ。  当初は楽しみながら呟いていたのが、話が脇にそれ、九月になってようやく、原書をくれる人の存在が出てきた…と思ったら、かなり前から出ていた人で、翻訳は数日で終わった印象しかなかった…という展開によって、変遷していく過程が手に取るように判ります。 (各話のまとめは諦めました) m(_ _)m
6
前へ 1 2 ・・ 39 次へ
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン アヴァンは暗闇の川と森の中を逃げ惑う花子と朝市。人生の波乱万丈を示唆するように暗闇の中での二人の子どもの葛藤が描かれる。前作、#ごちそうさん の源太とはまた違った意味で朝市は、花子の人生の「たった一人」になるのか?

2014-04-03 12:48:04
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 方向に出かける花子と、それを見送る家族。体中が泥だらけのまま、明るい会話でシーンが描かれる。しかし「女子の奉公ではだめだ」という言葉の前に、すっと出る兄。森下佳子もそうだったが、中園ミホもまた、「たった一人で遠くへ行き、守る」男性像へと傾倒する。

2014-04-03 12:54:17
市川大賀 @ArbUrtla

朝ドラの重要要素。#花子とアン #ごちそうさん では戦争が人と人の縁を引き裂いたが、今回は戦前日本を包む貧困が人同士の絆を断ち切る。具合いを悪くした花子を、短いカッティングの連鎖がスピーディに交錯する。そして苦しむ花子を誘う「夢の世界」夢や想像が、常に現実の合わせ鏡としての世界。

2014-04-03 12:55:59
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 本作の屋外ロケでは、明確に前作、#ごちそうさん の逆を行き、オレンジの陽光が強く意識されて照明が設計されている。兄の吉太郎と両親の手に渡される「花子の辞世の歌」文字だけが時空を超えて思いを残せる。文字に刻まれた思いは時を駆け巡る。それが「文章を書く」ということ

2014-04-03 13:00:11
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 花子の日常は、あえてドキュメンタリー調で「手持ちカメラ」で写される。そこへかぶるナレーションが「流れる時間」を予兆させる。近時代劇には似つかわしくないカッティングで吉太郎の期間が描かれる。父と息子のカットバックだけが、尺を足して切り返される。

2014-04-05 12:49:08
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 暖色の暖かい光で描かれる男と女の出会い。それを『おやゆび姫』になぞらえる花子。その花子を送りだそうとする母の横顔。「花の夢をかなえてやってくりょ」視聴者の僕達は「そうなる」ことを知っている。ここでの母の英断が「甘い」のも知っている。しかしこれは母の原点回帰願望なのだ

2014-04-05 12:54:23
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 前作 #ごちそうさん では、冒頭何も失う事を経験する事が無かっため以子は、キラキラと「ごちそうさん」を追いかけ笑っていた。本作の花子は、全ての喜怒哀楽を幼い心と身体に蓄えて、芯ような表情をも蓄えて、自分の夢を犠牲にすることさえも受け入れてしまう決断をしてみせる。

2014-04-05 12:57:06
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 教室での最後のあいさつ。自分が最初にやってしまった「机上の正座」をやってみせるクラスメイト。この展開は確かに、L・M・モンゴメリの世界でもあり、人の原体験における「共同体からの排斥」を、最後に払拭してくれる。美輪ナレーションでこの一週目は幕を閉じる。

2014-04-05 13:00:17

【エーゴってなんずら?】

市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 不可思議な月夜の中。終戦の年。『赤毛のアン』を読む花子。そこに自分の原風景を見つけ出すヒロイン。端的なシーン分割でァ足られるアヴァン「これから始まる貴女の物語」主題歌が歌い、本筋が個々からスタートとなる。森下佳子がクライマックスに据えた45年を起点とする中園ミホ。

2014-04-07 12:47:59
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン タイトルの後、物語は少女時代へと戻る。こうして、常に「後の花子」と「少女時代の花子」が交錯していく物語構造が、本作の特色となるのかもしれない。電車の中で英語に触れて吸収していく花子。こういったストラクチュアの「新しさ」を、常に盛り込んでくるNHK朝ドラの油断のなさ。

2014-04-07 12:50:35
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 「お嬢様ばかりの学園に、庶民的ヒロインが放り込まれる」は、『小公女セーラ』や川原泉の少女漫画『笑う大天使』などでも多く見られた定番の作劇設定ではある。「花と呼んでくりょ」愛らしい少女の笑顔が空しく空を切る。「てぇ!?」は「じぇじぇじぇ」狙いなのだろうか?

2014-04-07 12:54:42
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 揃っていく女学校のキャラクター達。花子の方言が当然のようにここで障害になる。「美しく正しい日本語」それはどこにあるのだろう?日本の多様性を画一的に統べてしまうことでもある。明治という時代が目指そうとしていたグローバリズムの一つの雛形がここにはある。

2014-04-07 12:58:17
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 本に囲まれる花子。レール移動で煽り角度で花子の驚きと興奮が視聴者に襲い来る。立ちはだかる英語の壁。美輪ナレーションの暖かさと冷酷さが、このドラマのバランスの、危うさと巧みさをつかさどっている。さぁ二週目のスタートとしてはガジェットの配置は上手く出揃ったと言えるだろう

2014-04-07 13:01:14
市川大賀 @ArbUrtla

『赤毛のアン』との親和性を保ちつつ、ヒロインの少女時代の設定に『小公女セーラ』の骨子を見るだに、確かにNHK朝ドラは、かつての『世界名作劇場』アニメシリーズと「向き合う視聴者層」は被っているのかもしれない。ドラマウォッチャーとしては注視するポイント #花子とアン #スタジオパーク

2014-04-07 13:21:58
市川大賀 @ArbUrtla

,@simanekomama 「美輪明宏さんがいるだけで、繋がりが理解できる組み合わせ」のなんと多さよ。この人の、怒りも涙も含めた「日本の愛し方・日本への怒り方」こそが、本当の愛国心だと敬服しております。 #スタジオパーク #花子とアン

2014-04-07 13:36:47
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 女尊男卑の世界観の閉鎖性を表す「吹き抜けの、一階と二階の違い」は明確な状況描写として視聴者にインパクトを与える。この辺り(前回も語ったが)完全に『赤毛のアン』というよりも『小公女せーた』である。礼拝のカット割りも非日常を強調した花子目線。

2014-04-08 12:48:09
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 慣れない学園で、息を殺しながら必死に空気を読もうとする花子。共に入学した「ハズレ」だった少女までが、貿易商の令嬢であったことで精神的に孤立していく花子。ディナーの場でも徹底的にコンプレックスを刺激される花子。「言葉の間違い」それは生き方の間違いではない。

2014-04-08 12:52:04
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン それでも鍛えられなければいけない花子。「日本語を使ってはならない」まるで楽天社内のような学園ではあるが。花子の興味と好奇心はおそらく「それ」を理不尽と感じないところまで育っていく。自伝ドラマの特徴としていえるのは「分かっている結果」から現状を逆算できるところでもある

2014-04-08 12:55:08
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 花子の日本語の手紙。親を安心させようとする必死の気遣い。言葉の裏を読み取る母。「こんな美味ぇもん、うちの皆に食わせてやれればなぁ」それは前作 #ごちそうさん とも通じる人の繋がりの在り方。花子が母の手紙を読む傍らで、唯一の友人のドラマが、そこでも展開する巧みさよ。

2014-04-08 12:58:36
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 学ぶために、成長する為に、家族との別離の時間を耐えなければならない。しかし村岡花子の生涯は、#赤毛のアン を翻訳するところまで行くことは判明している。反骨精神だけではない、不撓不屈の精神性が、この後の展開で花子を「泣かずに歩く女性」へと変えていく。逆マッチョイズム。

2014-04-08 13:01:46
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン ホームシックに悩む二人の少女。それをしっかり見つめている寄宿舎の女教師たち。夢ネタかと思わせられる「視聴者を易しく誘導するアヴァン」

2014-04-09 12:47:45
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 寄宿舎が組み立てていく中で明確に差別化されていく二人の少女。亜矢子と花子に課せられたミッションは、単純な罰としての掃除婦ではなく「自分達がむかっていくべき『国際社会』を体感させるため」志を高く持たせるため。だからこそ、そこで花子の中でアレルギーだった英語への情熱。

2014-04-09 12:52:05
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 窓の外の鳩をみやる花子。「夢見る力」それを蓄えたまま前へ進もうとする花子。ここにはここしばらくのNHK朝ドラヒロイン #純と愛 の純と #ごちそうさん のめ以子の結実を見る。朝ドラヒロイン像のテクスチュアのふり幅。

2014-04-09 12:55:59
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 月明かりの下で、夢をあきらめかける花子。そこへやってきた父との邂逅。うつむいたままの花子の言葉に、親ばかの父の「やっぱ花はすげぇな!」たったその一言で、父娘は力を分け合える。あおれが血の繋がりであり、そこで流れる歌こそが、『赤毛のアン』の扉を開いた。

2014-04-09 12:59:59
前へ 1 2 ・・ 39 次へ