市川 大河氏『花子とアン』全感想呟きまとめ

 市川 大河氏が『花子とアン』を色々と嘆きながらも最終回まで見届けた感想呟きまとめ。  当初は楽しみながら呟いていたのが、話が脇にそれ、九月になってようやく、原書をくれる人の存在が出てきた…と思ったら、かなり前から出ていた人で、翻訳は数日で終わった印象しかなかった…という展開によって、変遷していく過程が手に取るように判ります。 (各話のまとめは諦めました) m(_ _)m
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市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 父。スコット先生の歌声。自分がまだ見ぬ「大きな優しさ」を仰ぎ見て、踏みとどまることを決意する花子。人はその「大きさ」に夢を見る。そこでみた夢が現実に負けてしまうのか拮抗できるのか、それを模索して長い旅を歩む。

2014-04-10 12:47:08
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 毎晩を、禁じられた恋人同士の逢瀬のように顔を合わせる花子と父。大好きなのだ父は花子を。大好きなのだ花子は父を。異なる環境でも懸命に生きていきたいという花子の心情が、芯の強さと共に語られる。日本がまだまだ欧米に遠く置き去りにされていた時代。「憧れ」にこそ力があった時代

2014-04-10 12:50:03
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 「おら、逃げない」花子の誓い。少女の精一杯の決意を包む、スコットランドの民謡。その歌は誰に向けられているのか。誰に届くのか。それが「分からない」ことが花子の興味と「どうして?」を引き出す。

2014-04-10 12:52:40
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 次なる試練。「英語の手紙」と戦い合うことを誓う花子と亜矢子。独力で試練に向き合わなければいけないという構図は、スポ根的な成長物語の典型例ではあるが、その一方で父親は伝導行商なる会う悪しい運動に引き込まれていく。社会構造という大波にのまれていく父娘。しかし頑なな細市

2014-04-10 12:56:50
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン スコット先生にとっての「恋慕の歌」を、そのままに受け止める果てで「試練の締切」がくる。そこで得た「キーアイテム」を鍵にして、難関をクリアしようとする花子。照明の仕事はとてもフラットであり、#ごちそうさん のような特殊な演出は施されていない。

2014-04-10 13:02:13
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 美輪さんに「嫌な予感がします」と始められては、この15分で天変地異が起きてしまいやしないかと恐ろしくなってしまうが、この手紙騒動で中園ミホの、一つの力量が試される。ヒロインが逆境にパターンは、#純と愛 #ごちそうさん と継続要素か。

2014-04-11 12:48:13
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 最高点数をとった花子の手紙を読み上げるブラックバーン校長。しかし、そこでの文面の無断盗用がスコット先生を追い詰める。カットバックで巧みに切り替えし、追い詰める教師は正面からで、追い詰められる花子は微妙にカメラ目線をずらし、感情をブレさせる。しかしそこで歌いだす花子。

2014-04-11 12:52:40
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン いわゆる花子のスコットランド民謡歌唱は「耳コピ」っであるが、これが語学鍛錬の基本であり究極でもある。しかしそこでの機転は、スコット先生を追い詰める。花子には罪悪感の自覚があることを、花子を囲んだアングルが(主観ではない)俯瞰である事で証明させている。

2014-04-11 12:55:45
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 罪悪感にさいなまれ十字架に祈る花子。スコット先生のショックは続く。人が人を傷つける時には、決して悪意があるとは限らなくとも、そこで「傷ついた人」がいるのでなければ、そこに「傷つけ」はあるのだと、それを最初の糧にして、壁にして「言語」と向き合おうとする花子。

2014-04-11 13:00:02
市川大賀 @ArbUrtla

しかし、まだまだ今日の僕は、#花子とアン の放映直前に告知されていた、#ごちそうさん のスピンオフドラマの内容の方に心を躍らせているのだ。バカ悠太郎バンザイ!

2014-04-11 13:01:31
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン は、子どもの頃以降『赤毛のアン』を読み返していない事実が微妙にビハインドとコンプレックスになっていて乗りきれていない自分がいる。いや初動は、#ごちそうさん より上手く立ち上がったと評価しているのだけれども。自業自得の勉強不足故の消化不良感だからね、こればっかは。

2014-04-11 13:53:32
市川大賀 @ArbUrtla

NHK総合。この後、#花子とアン の村岡花子に関しての小特集が放映される予定。見ておかねば! #NHK

2014-04-11 14:14:01
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 引きロングで高低差を活かした構造からの始まり。花子の不安のUPを挟み、やはり次のショットでは階段をヒキで捉えて、照明を落として「その下」へ連れられていくカットでアヴァンが終わる。巧みなあショートアヴァン

2014-04-12 12:47:50
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 「ただ寝ているだけ」の懲罰を経て、父と再会する花子。#あまちゃん #ごちそうさん と、まっとうな朝ドラにおける父親像は、それは理想論かもしれないが、常に娘に対して「何かしてあげよう」と、自分が積み上げてきた人生を捧げて支えようとする。理想論なのかもしれないが。

2014-04-12 12:51:10
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 全てを諦める花子。スコット先生の歌が揺り動かした花子の「英語への探究心」「ここにいいたければ英語を学びなさい。そうすれば強くなれる」この一言が村岡花子を生み出したという構図。人は強くならんとする為に、生きていきたいと願うがゆえに強くなろうとする。強さは優しさである

2014-04-12 12:55:17
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン スコット先生の「ありがとう」が何を意味するものなのか。花子には永遠に分からないままなのかもしれない。しかしその「分からない事」がたくさんある人生を、人は生きていくのだと、我々は長い人生で知っていることを、永遠に知っている。少女編の終わり。

2014-04-12 13:00:55

【初恋ハルピレーション!】

市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 今日から吉高由里子による思春期編。#ごちそうさん でもそうであったが、子ども時代の原風景エピソードを挟んで思春期編になると同時に。生涯の伴侶になる男性との恋愛編に移行するというのは朝ドラの定番なのだろうか? とりあえず中園節を期待。

2014-04-14 12:47:26
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 明治後期の着物に(今も続く)お嬢様学校言葉と西洋文化的テクスチュア。既に翻訳の才能を示す端的な表現。自分の呼称に拘るスタイル。幼少期の原風景を取りこぼすことなく描きながら、#ごちそうさん とはまた違った形で「現代人が想起できないバランスの過去」を描き出す。

2014-04-14 12:51:02
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 父の面会。「天真爛漫なバイタリティこそが、人の社会の自由主義的多様性の中でこそ光り輝く」廊下を走り、笑顔をみせて、既存の学問に異を唱え、強がってみせる。これは、#赤毛のアン を始めとした、児童文学の定番でもあり、それは70年代までの青春ドラマの主人公像でもあった

2014-04-14 12:55:54
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 子ども達と遊び、ダウナーな少女にも献身的に相対してみせる花子。そこで一人の青年が歌を伴って少女を笑顔に戻す。淡々としたボーイ・ミーツ・ア・ガールだが、その青年・北沢が、物語内で自分の事を花子と呼んだからである。このインプレッションは全てのコンプレックスを吹き飛ばす。

2014-04-14 13:00:30
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 初めて本名を呼ばれた花子のショックを、周囲の人々のアップショットの繰り返しで表現する事で「人生とセカイ」が変わってしまった事が表現されるアヴァンタイトル

2014-04-15 12:46:32
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 女学生たちが付文の数を争う中、放心状態の花子。しかし厳粛な教師によって付文は燃やされる。この辺りの「女学校寄宿舎の厳しさ」にも、『小公女セーラ』の影響がみてとれる。花子の「て……で!」ここは初期設定から確信犯としての、#あまちゃん からの影響か。

2014-04-15 12:49:35
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 「男性の存在なんて目にくれず、自分のテーマを追い続ける少女時代から思春期時代へ。しかし思春期時代になった瞬間に『運命の人』と出会う」この辺りも前作 #ごちそうさん との相似性が認められる。朝ドラの革新とはかように新機軸と保守性の狭間でゆっくり築かれていく。

2014-04-15 12:52:25
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