市川 大河氏『花子とアン』全感想呟きまとめ

 市川 大河氏が『花子とアン』を色々と嘆きながらも最終回まで見届けた感想呟きまとめ。  当初は楽しみながら呟いていたのが、話が脇にそれ、九月になってようやく、原書をくれる人の存在が出てきた…と思ったら、かなり前から出ていた人で、翻訳は数日で終わった印象しかなかった…という展開によって、変遷していく過程が手に取るように判ります。 (各話のまとめは諦めました) m(_ _)m
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市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン #ごちそうさん の開始時期と中盤以降で、#純と愛 と #ごちそうさん の影響がかしこに見られた。本作も、#あまちゃんと#ごちそうさん の影響が見られてくる。こうしてみるとNHK朝ドラの編纂が見えてくると、どれだけ『純と愛』が革新的だったかは分かる。内容は最悪だが

2014-04-15 12:55:45
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 幼少期と女学生期の花子に共通しているのは「土壇場で嘘をつく」である。幼少期のスコット先生手紙事件で、視聴者の中に「盗用を有耶無耶にするのはよくない」と批判があったが。屁理屈はともかく一般常識の世界では、罪は年齢と相対的な物である。年齢一桁の少女の精一杯の嘘の行方。

2014-04-15 14:42:43
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 人の人生は因果応報。幼い頃にスコット先生の手紙を盗用した罪は、その時に問われなかったせいで「取りこぼし」しておいたままになってしまっていた罪は、積み重なって今の花子を形成し、そして今また花子自身をも追い詰めてしまう。人が完璧に生きられないが故の壁の前で花子は立ち竦む

2014-04-16 12:45:44
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 多くの人が指摘しているように、花子は史実上「村岡花子」となるわけだから、今回であった青年と一生を共にする事はないという前提が待っている。「最も重い罰」それは花子が許してしまった自分の原風景への断罪。人はネットで炎上する事ではなく、自分の中で自分と向き合い成長する存在

2014-04-16 12:48:41
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 掃除姿で女学生仲間を見送る花子、ロングカットの俯瞰の中で一人で掃除を続ける。父は相変わらず「社会運動」に傾倒していることが、ある種の滑稽さと揶揄的な描写で語られているが、それが「時代のクロッキー」なのか「NHKの偏向ゆえ」なのかは些末な事である。作品たりえればよい。

2014-04-16 12:52:35
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 花子の侵したルール違反を巡る女学校の教師たちの群像劇。 #ごちそうさん とはまた違った照明設計で、ソフトフォーカスが多用される強烈な陽光。その流れが「故郷への切符」を手にする。この短いスパンでの葛藤と解決。そして次のテーマと舞台への繋ぎは、ここ4作の中でも最高の出来

2014-04-16 12:58:13
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン クッキーを作るシーンで、今の花子がどこまで英語を自分のスキルにしているかをさりげなく描く構造学。花子は舞台を次々に移しながらも行く先々で総合を起こしながら、まずは視聴者に「花子とは」と、随所に #赤毛のアン へのオマージュを散りばめて話を進める。

2014-04-16 13:00:45
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 故郷へ帰る花子を照らすのは、#ごちそうさん よりもフラットにやわらかく設定されたロケ照明。ロング、カットバック、そしてまたロングの「一瞬の逢瀬」のコンテ演出が、花子の「旅行きのまだまだの長さ」を視聴者の深層心理の憶測に刻み込む。

2014-04-17 12:47:43
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 深呼吸する花子の3カットはイマジナリーラインぎりぎりの割り方でテンポよく描写される。それは花子が蓄えてきたハイカラさと希望の象徴でもある。この山梨の田舎村が花子にとってのグリーンゲーブルとなるのだろう。#ごちそうさん の影響下にある「食のもてなし」父の理解と思い入れ

2014-04-17 12:51:59
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 当時の日本の貧困の現実を、視点を変えて描かれるドラマ。そして登場する、花子と真反対の青年。この青年もまた「村岡」ではない。実る事のない恋慕をつのらせる花子の鏡像。そのアプローチは花子の実妹にも託される。しかしその「妹という鏡像」は花子に突きつけられる。

2014-04-17 12:56:05
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 家庭というコロニーが崩壊を迎えようとする道程。花子のせいではなく、それは父のエゴでもあるが、その父のエゴが花子に新しい世界を見通させた。「花は何もわかってねぇ」分かることはできない。自分の領域で生きるしかないしかない人は、自分の妹の運命さえも知ることができないのだ。

2014-04-17 13:00:07
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 陽光を強く取り込まない照明の中で、一人の少女の人生の行方を知る花子。恥と失敗を繰り返し「貴女の物語はこれから始まる」とOPは歌う。人生は高校野球ではない。「これで人生が詰んだ」と思ってしまうというのは愚か者の言い訳なのかもしれない「道は続くよ」

2014-04-18 12:48:00
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 花子が農家の娘としての自覚を持って動く。「地主様、私に働き口を世話してください」ロングで捉えたアングルの中で、冷たい現実が既に写し出されている。原題の不況不景気ではなく、この国が本当に貧しくあえいでいた時代。志を高く持てず、日々の糧に追われてた時代がそこにはあった。

2014-04-18 12:52:35
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 花子のエゴは花子しか救わない。それは誰であっても同じだが、エゴを含めた人の人生が、違う誰かを救う時もあるのも人生。このシリーズでは珍しい「強烈な夕焼け」照明設計の下、祖父(石橋蓮司)に諭される花子。自分の人生は誰かの犠牲の上に成り立ってるのではなく、希望なのだと。

2014-04-18 12:56:38
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 「人が学ぶためのモチベーションと原風景」そして「誰の為」を問いかけて、彷徨うだろう花子の人生。彷徨いさすらい、おそらく当初目指した人生とは遠く違ったところへ流れ着き、そして「そこ」で、自分が何を成してきたのかを知るのだろう。女学校へ戻る花子の胸にある、まだ見ぬ未来。

2014-04-18 13:00:18
市川大賀 @ArbUrtla

今さらにして、僕の「#ごちそうさん 批評家」としての立ち位置が、ある種の看板になっていることを、さっきの呟きの反応で実感させて頂いた。#花子とアン も観てますから! むしろ #純と愛 から #あまちゃん から、ずっと延々頑張ってますから!(笑)

2014-04-19 22:07:27

【嵐を呼ぶ編入生】

市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 『赤毛のアン』に触れた花子。カメラは手持ちのまま、ドキュメンタリチックに顔の揺れ動きを追い、若き自分を思い出す。花千代の初登場。文字通りの花吹雪の中での邂逅。カメラはフィックスのまま進んでくる花千代を迎える。その意志の強さを表す。

2014-04-21 12:56:42
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 語られないままの蓮子のバックボーン。大きな洋室の中でのカメラのパンニングから、桜の花びらが舞い込む窓際の蓮子へのカッティングさは、蓮子の孤独を浮き立たせる。食事の交流も拒む蓮子。花子との徹底的な対比で、照明もカメラワークも差別化されて描かれる

2014-04-21 12:56:47
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 『ロミオとジュリエット』の愛の交錯のシーンに拘る花子への叱責を、与謝野晶子の短歌でレスキューする蓮子。ここに一つの連帯と共感がこきおで花開き、花子と蓮子、奇妙な友情がここで生まれる。

2014-04-21 13:00:15
市川大賀 @ArbUrtla

さてさて、なんとか今日のいろいろミッションは完了。#花子とアン 実況は、#ごちそうさん 実況までよりもTw数が少ないけれど、それは様子を伺いながらじっくり世界観を理解した上で書きたいためであって、軽く見ているわけではないのですよ。さてさて、今週は剣ヶ峰という感じの仕事の山です!

2014-04-21 17:22:58
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 型破りなヒロインと、もっと型破りな蓮子の登場。物語はしばしの間バディ物としての様相を呈するのか? sぽれともここまでの登場人物のように、花子を成長させるガジェットとして去っていくのか。集団と決して相容れない者同士、学園を振り回す展開。

2014-04-22 12:48:13
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 一つの学園物として必ず(笑)がkぁれるべき、学園への協調性(全体社会主義)と個(戦後民主主義の理想)との対立。紫式部の解釈はとても現代的であり、そこで振る舞う「自由の在り方」もまた、ヤルタ・ポツダム体制が夢見た戦後民主主義そのものの蓮子「神様っていると思う?」天皇制

2014-04-22 12:51:25
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 家族主義=天皇制を天然で否定してしまう蓮子の在り方は、本質的な民主主義でもあり、システムの解体と改革である。その姿に戸惑いを覚える花子。そして朝市もまた、若者達がみんな求め始める。「生きてきた意味・生きていく未来」その中で、花子は懸命に学び続ける。

2014-04-22 12:55:08
市川大賀 @ArbUrtla

#花子とアン 花の香りにノスタルジィを感じた花子に、初めて向き合う蓮子。『赤毛のアン』でダイアナと共に酔っぱらったエピソードの取り込みなのだが、視点ずらしを行っているのは、そこで花子は単独で酔いしれてしまい、自業自得に陥ってしまうというロジックにはめ込まれているところである。

2014-04-22 12:58:05
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