ボストン在住のYさんによる論文不正関係ツイートまとめ
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例えば、理研のあの研究に関わったシニアの研究者が、ボストンに来て、ハーバードの別の研究者とお茶でも飲みながらそういうウワサを耳にしたりしていたのか、というのはありますね。
2014-04-05 11:28:17つまり、論文や公式セミナーの情報ではなくて、米国の研究者と個人的な親交を結ぶことで、そういう場にはでてこない情報というのもあるということです。
2014-04-05 11:30:54セル表紙論文のりトラクションの話に戻りますが、これは、発覚からリトラクションまで2年くらい要しました。興味あったら、私あてに直接連絡くだされば、更にお知らせしますが。
2014-04-05 11:47:42セルという雑誌は、今はエルゼビアというオランダの出版社のものになっていますが、セルプレスが発行しているのです。セルプレスというのは、実はMITプレスの一部だったのです。今でもセルのオフィスは、MITの近くにあります。
2014-04-05 11:49:34要するにセルというのはMITの雑誌なんです。そこで、MITから出したセル論文に問題があった。ですから、いろいろなコントロールが可能であるということです。この件の場合は、如何にPIにダメージを与えないかというのが、工夫されていたと思いました。
2014-04-05 11:51:54実際、この問題論文を出したPIの方は、科学者として立派で卓越した方で、もっと活躍して欲しいという方なのです。こういうケースをどう処理するか、というので、セルがMITの雑誌であるということが、有効に働いたと思います。
2014-04-05 11:54:42つまり、米国でこういう問題が起こると、組織を守るとか、不正を糾弾して正すとか、そういうことより、将来ある有能な科学者を如何に守るか、そして将来のキャリアを助けるか、ということを優先するようなのです。そこに、政治力を使うわけです。
2014-04-05 11:57:05日本のやり方を見ていると、不正だろう、組織の保護だろう、とか、そういうことばかりに焦点があたってしまい、将来ある頭脳を守って、創造的な研究をやってもらおうという部分がないがしろになっているのではないか、と感じるのです。
2014-04-05 11:59:44もちろん、不正は不正なのですが、今回のSTAPのケースでも、何を優先するかと言えば、創造的な科学研究をやって、もっと大きな研究を育てることだという前向きの姿勢というのが、社会のあり方としてこれでよいのかという部分があると思うのです。
2014-04-05 12:03:17竹市先生の記者会見を聞いていると、こういう前向き姿勢というのは、感じられます。これはよいことだと思います。ただ、マスコミが、何か企業の不祥事を償えみたいな態度で接してくるわけです。これはよくないと思いますね。
2014-04-05 12:05:40私も日本分子生物学会理事長の大隅さんを知っています。その声明というのに、不正を正せ、説明せよ、という部分ばかりがでてくる。確かにそれはそうなのですが。でも、こういうのが、非常に日本的な発想だと感じてしまうのです。何かが欠けているなと思うわけですね。
2014-04-05 12:19:36私は、不正をなくすには、要求される業績、つまり論文数を減らす。例えば、現在の半分程度の業績でも、それなりに生きて研究していけるような状態にすることだと思うのです。
2014-04-05 22:16:13ところが、最近の日本の議論では、日本からでる論文数が少なくなったという。これではダメだという議論が、マスコミ、官僚、そして一部の科学者、特に科学研究政策に興味のある科学者みたいな人がでるわけです。
2014-04-05 22:17:56論文数を少なくすれば、仕事は丁寧になります。また、期限を決めて論文数を増やせというプレッシャーをかけたりするのはやめた方がよいです。
2014-04-05 22:19:57研究費や人事などでは、論文数を増やすために、一部の研究者が一緒になって、ギフトオーサーシップのような形で助けあって、粉飾業績を作ったりしています。こういうのは、論文数を増やすための方法なのでしょうが、こういうことが科学研究のあり方を歪めているということに気づくべきです。
2014-04-05 22:22:09大型プロジェクト、これには理研のセンターにおけるプロジェクトも含まれますが、こういうのも、論文数を半減させるという努力をした方がよいと思います。そして可能な限り、粉飾業績を排除する。
2014-04-05 22:23:33理研のBSIなどは、この粉飾業績の手法がひどいです。CDBでも、笹井さんのような国家プロジェクト的なものについては、そういうタイプのオーサーシップが見受けられます。
2014-04-05 22:24:55プロダクティビティを下げるというのは、政府、官僚、更に国民に対して、そういうことを云うのは非常に困難なのは当たり前です。税金を使ったら、結果を出せということですから。でも、特に、この20年くらいの間に、そういう見せかけの業績がすごく増えている。
2014-04-05 22:27:49@asterisk_2012 確かに、アカデミアの特に上層部の一部というのは、粉飾業績の数の競争になっていますね。ある人がそういうことをやるから、それと比較されるとみすぼらしいとか、対抗心から、別の人もやらざるを得なくなる。こういう増幅サイクルに入ってしまっているということです。
2014-04-06 00:26:47笹井さんが、Keystoneシンポジウムへの出席を取りやめたとの報道が出ています。私の手元の記録を調べてみると、私のいるハーバードで、笹井さんがセミナーをやったのは、2012年4月13日になっています。
2014-04-06 04:06:54これです。"Self-organizing morphogenesis of neural and retinal structures in 3D ES cell culture" Friday, April 13, 2012 ~ 3:30 - 4:30 pm
2014-04-06 04:07:12ハーバードの幹細胞研究所というのは、メルトンさんらが設立したわけですが、これはメディカルエリアのロングウッドではなく、ケンブリッジキャンパスにあるのです。
2014-04-06 04:09:40幹細胞研究所と関係した組織である再生生物学の学科というのもケンブリッジにあります。もともとは、チャールズ川を超えたオールストンという場所、これはハーバード・ビジネス・スクールがあるところですが、ここに設立される予定だったのです。
2014-04-06 04:11:39