亜空大作戦スラングル感想

スラングル全53話の視聴感想を予定しています。
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

といった所だろうか。何と言うか脱力感にあふれる最終回だった。往年のロボットアニメが必ずしも名作ばかりではない事を改めて思い知らされた。

2015-03-01 16:48:09
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ここら辺で総評について書いていく事にする。スラングル全体を通して思い浮かぶキーワードとして“紆余曲折”、“盛衰”。スラングルという作品を戦国大名に例えると伊東義祐という武将がしっくりくるのではないかと感じた。

2015-03-01 16:49:51
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

スラングルが“紆余曲折“という点が強く感じられる事として4クールという長編の中でスラングルは3度ほど路線が変更されてしまっていた。ボトムズも1クールごとに舞台が変わっていたがそっちのような一貫性はスラングルにはない。

2015-03-01 16:50:58
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

1クールはクライムの利益を巡っての暗躍を阻止するゴリラのスパイアクションをアダルトな雰囲気で描いたノリ。2クールでは少し低年齢向けに説明が増えスラングルのアクションが増加してロボットものっぽくなったノリ。

2015-03-01 16:52:24
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

最も2クールの路線変更については、スパイアクション、キャラクターの個性を維持しながらロボットアクション要素を高める事に成功していたかと。この頃作画のクオリティも頂点に達しておりスラングルという作品の黄金期なのかもしれない。

2015-03-01 16:53:37
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして3クールではフォルクレーザーがクーデターを起こした新生クライムが亜空政府に宣戦布告。政府は全亜空防衛連合軍を結成しスラングルはいわば遊撃部隊として戦うといったリアルロボットものっぽい戦争色へイメチェンする。

2015-03-01 16:54:48
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

さらに4クールではフォルクレーザーが滅ぼされたクライムの原住民の生き残りであり、先祖の復讐を成し遂げる為の帝王の船プログラムを巡ってクライムとゴリラの争奪戦。

2015-03-01 16:56:13
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

この後半の戦争路線への変更と並行して展開される大がかりな超兵器の謎といった作風は国際映画社作品でもブライガー、アクロバンチが通った道であり、ガルビオンもその構想はあった。

2015-03-01 16:57:03
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

もしかしたら闘士ゴーディアンのセルフリメイクという面も同じ山本優氏の作品として……ただスラングルの後半では山本氏はあんまり参加されていなかったらしい。(口を出しにくい環境だったそうな)

2015-03-01 16:58:16
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

何れにせよ、スラングルはその2作と比較してリアル路線への変更が上手く行かなかった感がある。この原因はその2作と違って元々リアル路線っぽい雰囲気故に劇的な変化を引き起こす事が出来ず、その2作よりリアル路線で続ける期間が長かったこともあるのかもしれない。

2015-03-01 16:59:34
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

それはそうと、ここから先程述べた“80年代ロボットアニメ黄金時代の混迷やひずみを一身に背負った”件についてスラングルの事を書いてみようかと思う。

2015-03-01 17:00:57
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そもそもスラングルが放送された1983年がロボットアニメが乱立していた時代。同年の作品にはボトムズ、ダンバイン、アルベガス、サスライガー、オーガス、プラレス3四郎、ゴーバリアン、バイファム、モスピーダ、ドルバックと玉石混交といった顔ぶれ。

2015-03-01 17:03:20
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ちなみに、一応書いておくとその中でスラングルが全53話と83年のロボットアニメの中では放送話数は最多を記録している。国際映画社作品の中でも何気に単体では同じく最多になる。

2015-03-01 17:04:42
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ロボットアニメの歴史を知っていても、ロボットアニメを考えられるか?になると、自分自身の経験ではセンスが古いなぁと痛感した。むしろあまり知らない方が柔軟に考えられるんじゃないかって思ったり

2015-03-01 17:05:45
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

実際私もメカつく送ったが、センスが古いことは否めないなぁと思った。過去のノウハウを知っても、自分で新しいノウハウを生みだすことは難しいんだなぁって。

2015-03-01 17:08:10
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

その83年という時代がリアルロボットものが主流になり始めている傍ら、アルベガスのようなコテコテスーパーロボット物、サスライガー、ゴーバリアン辺りのリアルっぽさを加えたスーパーロボット物辺りと混沌としており……。

2015-03-01 17:09:22
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

その中でスラングルは、初期の路線ではリアルロボット色を強くしていたが、2クール目で若干スーパーロボット色を強め、かといって3クール目でも再びリアルロボット色を強めて4クール目でまた……といったりきたりの作風だった。

2015-03-01 17:10:21
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

他のスーパー系の作品でもリアルっぽいテイストの設定を与える例は少なくなかったが、展開でリアルとスーパー色をコロコロ変える例はなかった。スラングルは唯一作品の展開までリアル色とスーパー色の間に振り回されてしまい、

2015-03-01 17:11:32
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

その全52話の軌跡がいうなれば、リアル色とスーパー色が入り乱れた83年の時代の混迷を象徴してしまったのかもしれない。2つの色を1つに合わせるのではなく、2つの色がバラバラに混在している感じと書くべきだろうか。

2015-03-01 17:12:26
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また、スラングルの時期の国際映画社は“盛衰”の時期。衰退ではなく“盛衰“と表現した方が良いと思う

2015-03-01 17:13:21
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

まず、スラングルはアクロバンチに続くクローバー系のロボットアニメ2号となる。同年の作品ではななこSOS、サスライガーが放送されており国際映画社作品として最多の放送ラインを維持していた頃。

2015-03-01 17:14:49
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また、サスライガーは前2作と違って最初4クールの予定と強気な姿勢で攻めていた。スラングルも局が製作に絡んでいる事もあってかロボットアクションの見せ場を設けやすかったり、作画のクオリティを高めたりできる環境の中で生まれており、アクロバンチと違って野球で放送が潰れる時間でもない。

2015-03-01 17:17:01
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

いわば、国際映画社側からしてもスラングルが始まった頃は“かなりイケイケ“な姿勢で押していたのではないかと思う。この作品も天野嘉孝さんをキャラデザに起用したり、山本正之、新田一郎両氏に音楽を依頼したりと贅沢な体制だった。

2015-03-01 17:18:05
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

その傍ら、大畑晃一、合田浩章、土器手司、下田正美、服部憲知、會川昇各氏などスラングルでは意外と後の作品で名前を残した若きクリエイターの方がデビューを飾ったり、初めて重要なセクションを担ったりしていた。

2015-03-01 17:19:45
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