きっしーさんがこれまでの「県民健康調査・甲状腺検査」を振り返る
甲状腺検査のことがいろいろ言われているので、個人的見解含めて再度流れを追うと、 1)チェルノブイリで子供の甲状腺癌増加。福島では甲状腺の被曝量の正確な実測はできず。県民の不安増加。
2014-06-13 17:54:142)医療者の考え「線量は低そうで甲状腺癌は増えなそうだけど、甲状腺癌は頻度の高い癌で、将来甲状腺癌になった人が原発事故のせいかもと思うだろう。また万が一、実際に癌が増えた場合は補償を得るための証拠が必要。いずれにせよしっかりベースラインを調べた方がいい。」で検査開始。
2014-06-13 17:55:063)その時の部外者の医療者の考え「甲状腺のエコーなんか始めたら、嚢胞や結節がいっぱい見つかって大変なことになりそう。何十万人もしたら中高生には癌だって見つかるだろう。大丈夫なんか?」
2014-06-13 17:55:234)で、超音波検査開始。他の施設で見落としを指摘されると面倒だから、小さい嚢胞もすべて拾い上げ。結果としてA2症例が多くなり、案の定大騒ぎ(想定の範囲内)。
2014-06-13 17:55:355)しょうがないので他県の対照検査施行。大きな差がないことが分かりA2症例に対する議論は沈静化。一方で対照群にも癌が見つかり手術することに(これは想定の範囲外鴨)。
2014-06-13 17:55:496)B症例に対し、経過観察でも良いサイズのものも保護者の希望もあり細胞診施行。Class Vが出ると手術は避けがたく手術症例増加。一例のみ、手術で良性腫瘍。
2014-06-13 17:56:027)一巡目のベースラインで既に癌が多く見つかったことで、「既に放射線の影響が出ている。もっと検査の頻度や範囲を広げるべき。」という層と、「スクリーニングで見つけなくてもいい癌まで見つけている」という双方からのバッシングで医大は疲弊(イマココ)ってとこかな。
2014-06-13 17:56:188)私は以前から書いているように将来的に今回の検査が非難される可能性もあると思っていて、今回の経験から将来的に甲状腺のスクリーニング検査はしないことが推奨されるのかもと思っている。おそらく鈴木先生達もそれくらいのことは覚悟の上で、それでもベースラインが必要と思って始めたのだろう
2014-06-13 17:57:459)そしてとりあえずベースラインが得られたから、後は保護者が良く考えて検査を受ければいいと思っている。不安な人は受ければいいし、臨床的に見つかった時に検査すればいいと考えて、自分で首を触るようにするっていう方法もあると思う。
2014-06-13 17:57:5810)大事なことは福島の人たちが幸せになること。検査を受けた方が安心できる人には是非受けてほしいし、検査受けるのがめんどいって思う若者(大学等で福島離れると億劫だとは思う)は無理に受けなくても。いつでも一回飛ばしても受けられると思うから、気になった時にはいつでも受ければいいと思う
2014-06-13 17:58:55甲状腺検査は二巡目で10歳以下の癌が有意に増えなかったら、とりあえず放射線の影響は少なそうってことになって、三巡目受ける人は減りそうかな。そうなると、その後の検査は徐々にただの健診の意味合いに近くなって、福島だけで行う必要性が低くなりそう。まあ後3年でいろいろ見えてくるだろう。
2014-06-14 00:23:091-2年前はA2で大騒ぎしてたんだよ。みんなもう忘れちゃったみたいけど。多くの苦労や犠牲を払いながら、少しずつコンセンサスは得られているんだと思う。
2014-06-14 00:27:28.@drsteppenwolf さんの「【過剰診断の可能性:がん進展の多様性】の考察」をお気に入りにしました。 togetter.com/li/679987
2014-06-14 08:11:08医療って両極端の考えがあって、その中で経験重ねて検討して行って、徐々に治療方針が定まって行くものだから、結果が見えない今はいろいろな考えがあっていいんだと思う。これから医大からの論文出れば、また方針変わっていくこともあるだろうし。
2014-06-14 08:56:21--
@lrishy 全くです。部外者がこうじゃなくちゃいけないって言い合ってる状況はおかしい。それにしても、鈴木教授、大変な立場になっちゃいましたね。
2014-06-13 19:01:53@yoka72 鈴木先生は多分大丈夫です。御自身だって被災者だし、県民のことを考えて行動されている自負があると思います。外からぶーぶー言ってる人とは覚悟が違うと思いますよ。多くの専門家も鈴木先生や医大を支援していますし。
2014-06-13 20:14:53私は、分かっててやらざるを得ない辛さを見てて感じるわけです… いつの時点で医療介入すれば、過剰診療も避けることができて、遠隔転移も避けることができて、デメリットとメリットのバランスが取れて、被害を最小限にすることができるのかを考えているんですよ。
2014-06-13 19:13:18