当委員会が語る、戦術の変遷と兵士に求められるものの変化

先のまとめ「当委員会が語る、兵器と徴兵制と国民国家http://togetter.com/li/697763」の続きっぽいもの。
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扶桑委員会 @fussoo_moe

民兵側の戦死者は正確に把握できていないが、それでも19人の米軍兵士を殺すのに350人必要だったことになる。もちろんモガディシュの戦闘経緯は特殊なものなので、これが一般の戦争にも適用できるかは慎重な検討が必要だが、現代軍と素人軍の力の違いが圧倒的であることが分かるだろう。

2014-07-26 12:03:57
扶桑委員会 @fussoo_moe

しかもこの戦闘では米軍は戦車や装甲車を投入していない(ヘリは使ったけど)。また民兵側はこの日のために武器を備蓄し民兵を集め、周到に準備して行ったものだった。米軍は「嵌められた」側であり、戦闘の主導権は常に民兵側にあった。それでこの差である。

2014-07-26 12:05:39
扶桑委員会 @fussoo_moe

このときの米軍はデルタフォースならびにレンジャー部隊であり、米軍の中でも精強な部隊だった。高い士気と練度によって、100人足らずの米軍は民兵約2000人の猛攻を凌いだのだ。

2014-07-26 12:09:41
扶桑委員会 @fussoo_moe

この強さの源泉は高い士気と、なにより徹底的な訓練があげられるだろう。レンジャーは選抜されたエリート部隊で、訓練も過酷を極める。兵士1人1人が部隊の中での自らの役割を認識し、務めを果たすことが高度に求められる。それとともに部隊間の連携の訓練も徹底的に行われる。まさにチーム戦だ。

2014-07-26 12:11:29
扶桑委員会 @fussoo_moe

このチーム戦の訓練は一朝一夕では身につかない。限られた情報の中指揮官と兵士が一体となり、自らの役目を認識し状況を把握し積極的に行動しなければならない。それは繰り返し繰り返し様々な状況で訓練しなければ身につかないものなのだ。

2014-07-26 12:14:57
扶桑委員会 @fussoo_moe

現代戦争は、高度なハイテク兵器を使うとともに、この高度なチーム戦も求められる。それができない軍隊はそれができる軍隊と戦ったとき、凄まじい出血を強いられる。現代戦で徴兵制が向いていないとされるのもここにある。二年や三年では足りないのだ。

2014-07-26 12:17:40
扶桑委員会 @fussoo_moe

自衛隊の場合を見てみよう。陸上自衛隊は兵士……任期制自衛官を制度としている。1期は一年九ヶ月で、希望すれば2期、3期と続けることができる。もちろん1期でやめることもできるが、2期3期と続けると退職金大幅アップ!給料も上がるぞ!

2014-07-26 12:25:00
扶桑委員会 @fussoo_moe

まぁ1期でもそれなりのことができるわけだが、一般的な会社に置き換えてみると新卒で入って二年でどれだけのことができるのかという話である。戦力としてカウントはできるが、主力とするには頼りない感じであろう。軍隊でもそんな感じらしい。

2014-07-26 12:26:46
扶桑委員会 @fussoo_moe

とまぁつらつらと戦術の発達とそれにより兵士に求められるものの変化を述べていってみた。今後も(世界が平和的に発展していくなら)この傾向は変わらないだろう。……世界秩序が崩壊して高度な訓練を施す余裕がなくなったらその限りではないが。

2014-07-26 12:28:01
扶桑委員会 @fussoo_moe

でもそんな事態になったら徴兵制だとかそんなこと言う前にいろいろやばいので安心だね♪

2014-07-26 12:28:18