丹生谷貴志ツイートまとめ(2014年7月)

丹生谷貴志さんの2014年7月のツイートをまとめました。
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nibuya @cbfn

花田清輝さんの全集を乱抜読みするとやがて「日本近代なるもの」の空疎に脱力するがその脱力の中には花田さんの「希求」も含まれているので、それは二重になる。むろんこの「空疎=アパシー」にラディカルな運動の泡立ちを確認するというのが花田さんの「闘争」の展開になるのだろうが・・・。

2014-07-01 09:21:25
nibuya @cbfn

「空疎=アパシー」にラディカルな欲望の泡立ちを確認すること、これが現代の研究者の主題であると例えば丸山真男が言う時、それは民俗学やら大衆心理学やら社会学等々の進行光景を指すのだとして、その研究者たちは自分たち自信が空疎=アパシーの「結果に過ぎない」ことをどこまで内化しているのか?

2014-07-01 09:33:49
nibuya @cbfn

「丸山真男らの度し難い実践信仰」と花田清輝が言う時、それはおそらく、あたかもそうした「知識人・研究者」たちが、自分たちだけはそうした「空疎」や「アパシー」から免れた「実効」の中にいると信じているかのような「俗悪さ=エリチスム」への嫌悪であったろう・・・として・・・

2014-07-01 09:38:18
nibuya @cbfn

送られて来た雑誌を見ると「ポスト・ポスト−構造主義」の字が躍る。いつこんな「アウフヘーベン」が起こったのかしらと、大体がテーゼもアンチテーゼも起動した記憶がないのに。思想の握手会みたいなもんなんでしょう。ガードマン不要、ってあたりがちとさみしいか、或いは自己防衛に覚えがあるか。

2014-07-01 12:34:05
nibuya @cbfn

メイヤスーなんて、パンク気取りのエコール・ノルマル・エリートの御用達思想家みたいな人、そのうち翻訳攻勢がかかるのか、翻訳なんて業績にも換算してくれない手間仕事、もう誰もやらないか。

2014-07-01 12:36:57
nibuya @cbfn

デリダが自身の「ユダヤ性」を認めていたのはもとより、ミシェル・アンリやナンシーはキリストだしバデューは使途の援用、アルチュセールでさえ遠景にバチカン・・・これに対して「我邦」はさすが親鸞は傍らに道元とかかしら、或いは道徳ファナティズムを脱色した安藤昌益とか(まさかね)・・・。

2014-07-01 12:55:37
nibuya @cbfn

日本の現代思想なんてポウ『ユリイカ』+武田泰淳の『史記の世界』に折口信夫の牡丹めいた花を生けてその周囲にレヴィ−ストロースの「構造主義」とユンクのブーケ・リボンを巻いたようなもんだという安藤礼二の見立て(?)は存外当ってるかもしれない・・・退屈だけれど。

2014-07-01 13:09:14
nibuya @cbfn

おや、バラードの遺作『Kingdom come』は未だ訳されてないのですね。まあ、なきゃ困るって本でもないでしょうからいいですけど、大方訳しておいて「バラード・ファン」までいるのにほったらかしはないでしょう。まあ今や英語くらい読むんでしょうけど。

2014-07-01 13:19:38
nibuya @cbfn

「プチブル・スノッブの応接間用蔵書」としてミシェル・ド・セルトーは「美術全集」をあげていて、これは洋の東西を問わないのか日本でもかつてはまるで応接間セットの付属物であるかの様に美術書があった。これは何なんでしょうか。美術館は一種の「霊安所」と言えるでしょうからお仏壇とかと一緒?

2014-07-02 08:44:13
nibuya @cbfn

クリント・イーストウッドが『アイガーサンクション』でこともあろうに美術史教授を演じ、しかもシャルダン(!)に偏執があって、その譲渡を条件に命がけのスパイ活動を引き受けるなんて脚本を選んだのは何だったんでしょう・・・・

2014-07-02 09:16:16
nibuya @cbfn

冗談ですが、昔、美学・美術史を専攻する者にはジャニーズ風のルックス審査をすべきだと知人と話したことがある。むろん自分たちのことは棚上げにして、ですが。

2014-07-02 09:26:19
nibuya @cbfn

虚無僧という単語がマスコミ使用差し控え語だということで何故と調べれば、虚無僧は半俗僧、尺八を吹いて物を乞うコジキ菰の僧=コモ僧=虚無僧で、或いは梵論師から「ぼろんじ」、俗ダジャレに転じて「ぼろぼろの僧」・・・要は「ボロ乞食僧」、結果「コジキ」ということらしい。ご苦労なことです。

2014-07-02 11:17:16
nibuya @cbfn

河出から江川隆男『アンチ・メモリア』が届く。多謝。反作用(?)でボルヘスの『フネスあるいは記憶』という掌編が浮かぶ。むろん関係ない。すぐに読む余裕はないがびっしりの活字に圧倒される。不意に『摂大乗論』を読み返してから読むかとか、どっちにしろ実行しないだろうことを脳裏に予定する・・

2014-07-03 23:01:35
nibuya @cbfn

・・・相変わらず不意に、石川淳全集と島尾敏雄全集ですべてを挟み撃ちにすることは出来るか・・・などと無根拠なことを考える・・・例えば『至福千年』と『死の棘』の間に色々な本を挟んで見るとか・・・まずは具体的に本棚で・・・

2014-07-03 23:15:35
nibuya @cbfn

以前も書いたが、僕は「哲学書」或いは「哲学的エッセイ」について、まずはそれを具体的に例えばベナレスのザサシュワマッド・ガートの階段で読み続けることが出来そうかどうかと想像する。それが第一の僕の個人的かつ無根拠に偏向した「判断」になる。

2014-07-03 23:22:27
nibuya @cbfn

ああとんだ読み違い、江川隆男さんの本は『アンチ・メモリア』ではなくて『アンチ・モラリア』でした。すいません。という訳でボルヘス連想も勘違い。なんだか・・・

2014-07-05 09:35:19
nibuya @cbfn

ここ二三日久しぶりの本格風邪で這う様に暮らしてまして『アンチ・モラリア』のような高度思考パズル系の本は集中出来なくて、勝手にベケット三部作の光景をそこに予想してます。超越論的機会原因論の或る極限的ヴィジョン・・・? ま、これも勝手な想像に過ぎません。

2014-07-05 09:49:18
nibuya @cbfn

「言葉が口の中で、腐ったキノコのように砕けてしまう・・・」というホフマンスタールの有名な一節・・・ですが、なぜ「腐ったキノコのように」という喩えが書かれるかが気になってしかたない。菌類のヴィジョン? 毒キノコ? 腐ったマジック・マッシュルーム?etc.etc...

2014-07-05 10:09:37
nibuya @cbfn

オランダ移住二世だったはずのスピノザが日常はもっぱらポルトガル語を使いオランダ語は「堪能ではなかった」という記述に今更驚く。オランダ人知人との通信はラテン語とたどたどしいオランダ語で行われていたということだろうか。まあ、日常会話のオランダ語くらいは不自由しなかったのだろうが。

2014-07-05 10:48:48
nibuya @cbfn

デカルトはトリエント公会議体制が浸透したイエズス会’のラ・フレーシュ学院で教育を受ける。学院の後輩の一人は1630年に起きた史上最大の悪魔憑依事件であるルーダン事件で火刑になっている。事件はデカルト32歳の年、スピノザはその二年後に生まれている。ゲーリンクスは24年に生まれている

2014-07-05 11:05:14
nibuya @cbfn

機会原因論者において「悪魔憑依」はどのように扱われるか、調べること。

2014-07-05 11:09:20
nibuya @cbfn

ニコライ=大津事件で自刃した畠山勇子を書いた短篇を読んだ記憶があり何故かそれを小島信夫だったかしらと思い込んでいたのが、バカな記憶狂い、石川淳『ゆう女始末』だったことを確認する・・・。

2014-07-05 23:46:32
nibuya @cbfn

宇井伯寿『摂大乗論研究』なんてさっぱり分からない本を茫漠。ま、努力。それはともかく、或る時期からの大乗・唯識の研究書が嫌になったのは唯識をユンク・アドラーやらの心理学と比定して論ずる本が出始めてからで、一知半解ド素人の感想に過ぎませんが、あれはまずいんじゃないかと思い・・・

2014-07-05 23:52:38
nibuya @cbfn

「地獄への旅行案内を書いてみた。べつに特殊な装備は必要としない。ただ入り口だけは、まぎらわしいので、よく指示に従ってほしい。いったん中に入ってしまえば、あとは君が通いなれた道順にそっくりのはずである。(・・・)いま以上に迷ったりする気遣いはないのだから」・・安部公房『密会』付記。

2014-07-06 00:07:15
nibuya @cbfn

安部公房のどことなくセンチメンタルな思わせ振りのアフォリズムが結構好きだったりする訳で、駄目ですね。アメリカでも安部公房アフォリズムのBOTがある。コンピュータゲームに不意に引用されたり・・・。

2014-07-06 00:10:58
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