STAP細胞問題について非研究者が知って欲しいこと
STAP細胞の件についてはもう積極的に書かないつもりでしたが、このようなことがあり、もう少しだけツイートしようと思います。不快に思われたら、すいません。
2014-08-08 01:57:02STAP細胞の問題で重要なことは、STAP細胞があるかないかではありません。このポイントが、研究者と非研究者の間で決定的に違う認識だと思います。
2014-08-08 02:00:23研究不正が行われた時、その是正が効果的に出来ないという、日本の科学業界のシステム的不具合が一番の問題なのです。しかも残念なことに、その改善はまったくされていません。具体的には、例の論文の責任著者に現在も懲罰的措置が取られていないことがあります。これが対象者の負担を大きくし、
2014-08-08 02:07:56今回のような悲劇につながった一因であると考えます。また、早稲田大学の学位についても、論文の問題性を認めながらも、学位の剥奪はされませんでした(これはまだ最終決定ではないようです)。このように、論文の不正を認めながらも、その是正が適切になされないことは、今後の科学分野の質の低下や
2014-08-08 02:16:31信頼性の喪失につながることでしょう。では、なぜ健全な措置が取られないのでしょう。その正確な答えは、自分にはありません。分かり易い推測としては、政治的な圧力が考えられます。早稲田の学位については、今更学位が剥奪されたら困る人が、一人ではなく、多くいるためなのかもしれません。
2014-08-08 02:28:06不正問題調査時の文科相である下村博文氏も早稲田卒であるなど、この問題を監督する立場の者の中にも早稲田出身者が少なからず存在する。その一方で、現早稲田教員有志からこの調査報告に対する反対意見も出ている。
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https://www.facebook.com/iwasaki.hideo.5/posts/793592170693337
STAP細胞については、下村文科相が積極的に再現実験を要求しています。これは、科学分野の健全性よりも、経済効果を優先していることが予想されます。このため、責任著者の懲罰審査が中断されています。このことが、笹井さんへの負担を長引かせ、大きくしていたと推測されます。
2014-08-08 02:32:17この他、早稲田大学や理研の内部からの保身圧力があった可能性も考えられます。
このように、科学業界の健全性は、(恐らくどこか強い圧力のせいで)正しく機能していません。この現実は、当事者である日本の研究者にも、深い絶望感を与えています。
2014-08-08 02:38:39では、STAP細胞があるかないかは、どうなのでしょう?これまでに、これがあると言うポジティブな証拠はありません。ただ、小保方氏が作成したという自己申告のみです。そのため、STAP細胞があるという可能性は、控え目に言っても高いとは言えません。しかし覚えておいて欲しいことは、
2014-08-08 02:43:55現在小保方氏を批判している科学者達は、STAP細胞がもし作成に成功したら、その事実については歓迎する、と言うことです。科学者達が批判しているのは、研究不正であり、STAP細胞そのものではないのです。
2014-08-08 02:47:49現在もSTAP細胞の検証実験は続いています。しかし、これをやっても、科学者達が批判している問題は解決しないのです。検証実験で全てが解決すると思っているのは、全くの間違えであることを、強く主張しておきます。
2014-08-08 02:51:52STAPの問題で、悪者探しは重要ではありません。一番良い決着方法は、「次のやり直しが出来るよう」素早く懲罰的措置をすることだと思っていました。「論文の体をなしていない」論文を発表したと言う理由でも、十分に懲罰的措置に値するし、そうしておけばここまでの問題として取り上げられることは
2014-08-08 03:01:43なかったのです。残念ながらもうその道は、完全に閉ざされてしまいましたが。再現実験なんかは、きっちり責任をとった後でも遅くはなかったのです。
2014-08-08 03:02:36繰り返しますが、STAP細胞の問題で、悪者を見つけることは重要ではありません。程度は違っても、同じような不正をしている人は全世界にいます。必要なのは、信頼できる科学のために、不正を健全に是正するシステムを作ることなのです。
2014-08-08 03:09:04笹井副センター長自殺後の意見,雑感
小保方さん、わずか数ヶ月で、理研、早稲田、ひいては日本の学問の信頼を破壊してしまった訳で、最強のサークラという感じがする。
2014-07-18 04:10:16理研がきちっとケジメつけないから、個人がケジメ付けることになったってかんじか。陰謀論は大好きだけど、この場合は全くそれは感じないな。
2014-08-05 10:19:38STAPの問題で恐ろしいと思ったのは、非研究者に情報が全然伝わっていないこと。政治が科学を主導するならば、民主主義ではこの「何も知らない」層が科学政策を決定することになる。なので、非科学者と科学者を分けて考えることは非常に危険なのです。
2014-08-05 11:54:31