「悪くない場所RPG」について、水城正太郎氏とその作者である遠野よあけ氏の応答を中心に
- misonikomioden
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ゲームとして見ると、まずタイトル。そしてゲーム概要。これは「マイナスをゼロにする」タイプのそれとして読める。「悪い場所」にしたのはプレイヤーではないので、他人のリカバリーをなぜかさせられるゲームだ。これではやる気が出ない。(続
2014-09-02 03:14:29ところが内実は「現代の改変具合を笑う」ゲームとなっていた。タイトルと概要の言葉選びの問題なのだ。これはもったいない。(続
2014-09-02 03:16:08TRPGとしてのルールは「アートの要素とは何か?」を全員で考えていく、というものに特化している。そう考えると、これは「ブレスト用の予備資料」なのである。(続
2014-09-02 03:20:11アートの要素はGMが決定し、要素を満たしていれば一点。各キャラの過去設定によって点数が増減する。となっているが、つまり要素は「ブレスト」。TRPGとしては残念というよりも、これはTRPGではない。(続
2014-09-02 03:25:59もしTRPGとして成立させるなら、なつかしの『レレレ』と同様にプレイヤーが「その場でたまたまリアルに所持していた」物品以外へ触れることを禁止すべきだった。それだけでゲームになるのがTRPGの面白さなのだ。(続
2014-09-02 03:29:57とはいえ、アートなのだからゲームとしての評価に意味はない。次のレイヤーは美術界への影響だ。つまり「悪い場所」の研究にどれだけ迫れたか。(続
2014-09-02 03:32:55これも「ブレスト」の一言で終わるが、「有能な評論家を集め」て「リプレイを作成する」可能性が見えたことは面白い。だが、その面で突き詰めた作品ではなかったことは残念。(続
2014-09-02 03:35:40もっとも、ただの対談よりもTRPGだから成果があがる、と言い切れる要素は遠野さんにあったのかもしれない。これは作品から読み取れないので、本人から返答が期待される。(続
2014-09-02 03:37:51ちなみに、その「TRPGとしての優位性」が証明されなければ、マニュアルにある通り「アートって何?」はループする議論なのだ。(続
2014-09-02 03:39:19三点目のアートそのものとしての評価。これは展覧会そのものへの疑義と重なる。「対象が極端に狭いものを他人に見せる意義」である。作品が対象を限定している以上、それが多くの目に触れることを最初から拒否するようなところがある。それがアートの本質なら、アートの定義は……(続
2014-09-02 03:45:23「アートとはインナーサークルのものである」で終了なのだ。そこから申し訳ないが講師である黒瀬氏への疑念へと繋がる話になるが、まずはこの作品から感じる矛盾を列挙することになる。(続
2014-09-02 03:47:59・ポストスーパーフラットとは何で、それに対する回答は? ・アーティストとして誰に売るつもりでの作成? ・これを遊ぶことによりプレイヤーは何を得る? 「矛盾」でなく「非難」と感じるかもしれないが、それぞれ検証していけば、矛盾していることがわかってもらえるだろう。(続
2014-09-02 03:52:22黒瀬氏は「商業作品」と「アート」の区別について語っていただろうか? 「悪い場所」というワードを重視しているなら、日本においてその区別ができないことが問題であると承知して、従来のものでない定義をしているはずだ。(私は聞いたことがない)(続
2014-09-02 03:55:25村上隆氏は西洋のアート市場での販売でそれに回答している。スーパーフラットの定義もそのための方便に過ぎない。黒瀬氏の指導はどこからの資金援助でどこで展覧することを目指しているのだろう? それはもちろん遠野さんの作品も抱えている問題だ。(続
2014-09-02 04:00:18「黒瀬氏の課題に回答する」ことも「好き勝手に暴れる」ことも「悪い場所について研究する」こともアートの定義ではないだろう。しかし、『悪くない場所TRPG』から感じられるのはこれらだけだ。(続
2014-09-02 04:02:14アートスクール生徒は手法や定義論を転がすことを学ぶ段階だろうが、それを「何のために学ぶ必要があるのか」という視座がまったくないことは大問題なのだ。なぜなら有料の展示がなされ、遠野さんのアートはまさに評価にさらされたのだ。ここで全体評価に戻る。(続
2014-09-02 04:06:52『悪くない場所TRPG』は「黒瀬氏の課題に答える」ための「ブレスト」を「来場者にさせる」ために作られた。「アートについての答えはブレストで出される可能性がある」が「アートはインナーサークルで定義される」というのが本作だ。(続
2014-09-02 04:09:57以上、下書きなしで感想と評価でした。遠野さんからの反応には対応したく思いますが、後々でも構いません。普通の人は寝るだろうし。では、お疲れ様でした。(終)
2014-09-02 04:11:48@S_Mizuki ありがとうございます!ツイートを拝見しながら、自分の応答のためのメモを作成していました。ただ、ここで応答してしまうと、今夜の睡眠時間が世界から消えてしまう(朝になる!)ので、申し訳ないのですが、後日改めて整理した応答をさせてください。
2014-09-02 04:20:20@S_Mizuki 今週は展覧会の撤収などあり、即時的な応答はできないかもしれませんが、必ず返答させていただきます。自分のような無名の同人作家に、時間と労力を割いて批判をして頂いたこと、本当に感謝しています。
2014-09-02 04:22:26人生で初めて、自分の作品について、プロの方に真摯な感想を頂いたんじゃないだろうか。そう思うと興奮して眠れないけど、寝ないと働けないので、気合で寝るしか。
2014-09-02 04:27:31祭壇画の賛否が、身近なところから聞こえてきたりするけど、たぶんそうした方向のことは、関心事から離れているし、考えたこともないし、自分が考えることではないと気がしている。
2014-09-02 10:53:14