“低きに合わせる”のが、この国の生存権保障なのか? ~次に狙われる住宅扶助基準と冬季加算の削減~・徳武聡子氏の実況
- mtcedar1972
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山脇さん:仙台弁護士会が生活保護受給者の住居確保についての声明を出している。そこでは、民間賃貸住宅の絶対数が少ないことをデータを示している。そして賃料の上昇傾向についての分析。仙台ではアパート建設ラッシュが進み供給がはじまった。しかし、新築物件は保護基準では借りられない。→
2014-09-15 15:19:18山脇さん:何とか支援してアパートに入ってもらっても、行方不明になったり家賃滞納する人も出てくる。やむなく代理納付制度を民間賃貸住宅にも適用するように申し入れた。その直後に仙台弁護士会の意見書があり、話が進んだ。→
2014-09-15 15:21:59山脇さん:震災前、宮城県では宮城県沖地震が近々発生すると言われていた。住宅被害に備えて劣悪な住居から公営住宅に住まわせて対処するよう申し入れていた。しかし行政は取り合わなかった。今回の件は、それが正しかったことを示している。全国的に公営住宅の建設を進める必要があるのではないか。→
2014-09-15 15:24:31山脇さん:60代の夫婦の相談にのった。住宅扶助基準4万8000円に対して家賃8万円。超過分を息子が仕送りすることになっていたが、失業により仕送りが止まり裁判所から明渡しの書面が届く。転居先を探しても見つからない。自治体は基準以上の物件では転居費用を出さないとのこと。→
2014-09-15 15:27:18山脇さん:とうとう夫婦は、ショートステイや知人宅を転々とするなど放浪生活をすることになった(透析治療が必要だったのに)。最後に、家賃を下げてくれるように家主に頼み込んで基準内の家賃にしてもらった。→
2014-09-15 15:29:50山脇さん:基準が低すぎる、支給事由が硬直化、必要即応の原則に反している、と言うことを感じた件だった。今回の基準引き下げは嘘だろうと思った。基準家賃以下であるのは、不便で、危険、不健康、不衛生、そんなところに我慢して住んでいる人たちがいる。そういうところに住めと言うのは劣等処遇。→
2014-09-15 15:32:31川西浩之『車椅子利用者の住宅事情』
特別報告「車椅子利用者の住宅事情」川西浩之さん:東京都内で一人暮らしを初めて14年になる。脳性小児麻痺で足が不自由なため、膝の関節が曲がらず、車椅子でないと長座の姿勢を保つことができない、車椅子が生活には必要。→
2014-09-15 20:07:39川西さん:一人暮らしをする前に、自立生活センターで体験ホームに入居した。そこは最長1年間しか入居できないので7ヶ月目からアパートを探し始める。ヘルパーと一緒に、書籍や生活保護手帳を読み込んで勉強してから不動産探しをした。→
2014-09-15 20:09:22川西さん:最初は一人で不動産屋を回った。どこも、車椅子で過ごせる家は聞いたことがない、あの不動産屋で見つからないならダメなのでは、うちは福祉の人はやってない、など門前払い。次はヘルパーに同行してもらい、車椅子で生活したい、手すり等つけたい、介助者も一日いることを説明してもらう。→
2014-09-15 20:12:22川西さん:今の住宅は、家族向けの大きな部屋。それも車椅子で過ごしたいから。各部屋畳なのでウッドカーペットを2枚引いている。車椅子の車輪の動きを良くするため。電動ベッドも東京都の支援を受けて購入。浴室の段差を埋めるためのすのこを用意したり、ウォッシュレットに。それで家賃は8万円。→
2014-09-15 20:14:00川西さん:不動産探しの際に物件を見せてくれたのは数件だけ。住宅扶助を下げられるとまた家を探さなければならない。そのときに、また自分の話を聞いてくれるか不安。→
2014-09-15 20:15:31川西さん:自分は、車椅子でないと姿勢が保てないから車椅子に座っている。そのためには広めの部屋が必要だし、介助も長時間なので介助者の待機する部屋も必要。電動ベッドも、単に布団では介助者が腰を痛めてしまう。そういう設備の方が過ごしやすい。→
2014-09-15 20:16:45川西さん:本日の集会の会場について。本日の会場に土曜日に下見に行った。入り口に10センチ弱の段差があった。電動車椅子では角度を上げすぎると、介助者がいてもひっくり返ってしまう。なぜ、このようなところで開催するのか。二度とこういう場所ではやらないで欲しいと思う。以上
2014-09-15 20:17:50@Satoko_Tokutake 会場がバリアフリーでないことについて(ビルの入り口に段差、トイレがバリアフリーでない等)、多くの方からご指摘をいただきました。せっかく参加していただいた方に、本当にご迷惑をおかけしました。
2014-09-15 20:19:29沼田崇子『寒冷地における冬季加算の役割』
特別報告「寒冷地における冬季加算の役割」沼田崇子さん(二戸健康保健福祉環境センター福祉課長):二戸は青森県との県境。自分もCWとして永年勤めてきた。その中で見てきた、寒冷地での冬季加算の必要性をお話ししたい。→
2014-09-15 20:21:19沼田さん:冬季加算の支給は11月~3月だが、実際に暖房が必要なのは10月~6月まで。これは平均的なもので、高齢世帯では真夏のお盆前後一週間使わない程度で、朝晩暖房が必要になる状況。高気密高断熱の住居でないとそうなる。→
2014-09-15 20:22:20沼田さん:岩手は寒さの種類が様々。内陸部は雪は少なめで冷え込みが厳しく、しばれる。奥羽山脈沿いは寒さもあるが雪も多く2~3mの積雪。沿岸部は冷え込みはさほどないが海風により体感温度が低い。春先にはドカ雪。県南部が暖かめ。しかし、どの地域も最高気温がマイナスになる真冬日が続く。→
2014-09-15 20:23:32沼田さん:寒いと、どこにお金がかかるか。暖房の取り方も違う。岩手の建物は関東圏っぽい。北海道の建物の方が温かい。石油ストーブを焚いていれば間に合うものではない。石油ストーブ+電気こたつや電気カーペットを併用。夜も寒いので電気毛布やアンカを使う。灯油代だけでなく電気代もかかる。→
2014-09-15 20:24:44ぬ俣さん:灯油18Lが一缶。本当に我慢して我慢して使う人で一週間に2缶、月8缶。高齢者などは配達してもらうので店頭より100円ほど高い。今年の春先の価格1900円として月15200円、これで保つ家庭は少ない。週3缶だとで22800円。今は一缶2000円を超える。→
2014-09-15 20:26:53沼田さん:灯油代だけでも不足なのに、さらに暖房以外の電気代も。冬の日中でも水道管が凍るので凍結防止の水道管用のヒーターが必要。水温も低いので沸騰するまでの時間がかかる。冬場の日照時間は短く電気を付ける時間が長くなる。夏と冬では電気代が2倍。灯油代、ガス代、電気代がかさむ。→
2014-09-15 20:28:37