“低きに合わせる”のが、この国の生存権保障なのか？ ～次に狙われる住宅扶助基準と冬季加算の削減～・徳武聡子氏の実況

徳武聡子 @Satoko_Tokutake

沼田さん：さらに冬場に必要なのは防寒用具。降雪地域は雪下ろしや雪囲いは住宅扶助で支給されるが、玄関から生活道路までは雪かきが必要。高齢者はそれも難しくて作業を他の人に依頼する。社協もボランティア的な活動ができなくなっている。雪かき頼んだ場合のお礼は１回数千円とのこと。→

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沼田さん：　今は、バス路線もだんだん廃止されている。日常の生活を自転車やバイクでする人も多いが、冬季は自転車やバイクは使えない。タクシーを使うことになる。そういう需要も生じている。→

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沼田さん：冬は暖房費以外にも必要な経費が出てくる。それなのに冬季加算を見直すのは、生活保護を受けながら死ねということか、と思ったくらいあり得ないこと。公務員の寒冷地手当も下がったが、ボーナスなど他を使ってやりくりできるしかし生活保護にはそういうものもない。とても無理な話。→

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沼田さん：利用者から、灯油を買うかおかずを買うか悩んだという声も聞く。今でも冬季加算がtりないのにどうやって暮らしているのか。暖房は朝晩だけ、ストーブの数を減らして人の動きにストーブを合わせる、なるべく長い時間布団の中にいる、という工夫をしているが、限界がある。→

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沼田さん：ともかく、生活保護利用者は、みなさんモコモコに着ぶくれている。肩こりになりやすいし、動きにくい。入浴回数を減らすというのは、ほとんどの人がやっている。→

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沼田さん：そういった冬場を過ごすと、肺炎で入院する人も毎年出る。雪解けになって散歩しようにも、段差が上がれなくなる等の日常生活の機能低下も。着ぶくれて動くので動きにくく屋内で転倒して入院。寒くて台所に立てないので簡単調理のものになりがちで低栄養状態になる。→

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沼田さん：消費税があがり、生活保護基準も引き下げられて、いったい生活をどうやりくりしているのか。月１０００円のやりくりでも大変なので、冬場をやり過ごすためのやりくりは本当に大変。どこか「人らしくない生活」をしてやり過ごしすことになる。→

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沼田さん：冬の寒さは個人の努力ではどうしようもない。それを考えずに最低基準を引き下げることはおかしい。保護法の「要保護者の年齢別、性別、世帯構成別、所在地域別（略）に応じて必要な事情を考慮し」となっている「考慮」とは何か。これ以上の冬季加算の削減はあってはならない。→

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沼田さん：住宅扶助基準の引き下げも出ている。厚労省の住宅実態調査は人数と面積と金額だけで、構造や設備の有無は一切はない。岩手で木造住宅に住む人は窓が結露し、窓の下にカビが生えるか腐るか。そうしないようにプチプチを貼る。カビは部屋中に回るか、腐ったすき間から風が入る。→

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沼田さん：農村地帯は古い持ち家が多く家賃がかかっていない。これをどう調査結果に反映するか。補修費が毎年かかるがそれはどう反映されるのか。そもそも、福祉事務所ではなるべく基準額内家賃に転居させようとしているおり、多くは基準以下の住宅に住んでいる。特別基準の取り組みもないに近い。→

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沼田さん：国は調査したということをいいたいのだろうが、この調査の結果の使われ方がどうなるのか危険だと思っている。きちんと反論していかないとまずい。 生活保護を使って安心して生活できる日が来て欲しいと思っている。以上