「キャラクター論」とは何か

「キャラクターとは何か」ではありません。「キャラクター論」とは何か、です。
22
It happens sometimes @ElementaryGard

「キャラクター」の発明はアメリカでした。異論がありそうですが私は19世紀末のアメリカだったと考えています。ただ、絵のキャラクターのことです。シャーロック・ホームズは小説のヒーローではあっても絵ではなかった。あっても挿絵。

2014-10-01 05:30:06
It happens sometimes @ElementaryGard

今ぱっと思いついたけど、ハルヒの場合、もうあのキャラ絵でないとありえないわけですよ。これは第一巻表紙から。ホームズ人気がパジェットによる挿絵によるところが大きかったのはいうまでもないとして、ハルヒとはやはり違う。 pic.twitter.com/sTUE59gheM

2014-10-01 05:39:16
拡大
It happens sometimes @ElementaryGard

絵物語だとどうだろう。キャラクター(の絵)がまずあって、それを物語が支える… いえ実際は物語ありきで絵がつくわけですが、消費する側はそうではないんじゃないかな、ということです。

2014-10-01 05:41:12
It happens sometimes @ElementaryGard

新聞の部数競争のなか、日曜版の充実が図られ、とりわけ躍進したのがコミック・ストリップ。なかでもこれは人気頭。19世紀末。 pic.twitter.com/yZwagzKMlP

2014-10-01 05:42:56
拡大
It happens sometimes @ElementaryGard

コミック・ストリップの主人公が、実在の芸人であるかのように権利の帰属が争われる(というか問われる)ようになったのが20世紀初頭。それがさらにアニメ化で話がややこしくなった。

2014-10-01 05:45:41
It happens sometimes @ElementaryGard

商品化もね。当時はまだこのことばはなかったようですが。

2014-10-01 05:46:01
It happens sometimes @ElementaryGard

法解釈が追い付かないなか、「うちのキャラクターはうちのものだ。よその誰のものでもない。例外はない」と明確な姿勢が打ち出されたのはこの頃から。 pic.twitter.com/xv9JkAdKmx

2014-10-01 05:47:32
拡大
It happens sometimes @ElementaryGard

絵のキャラクター(ファンシフル・キャラクターといいます)を実在の人気芸人と同格に考える発想がなぜアメリカで生まれたのかというと、前にも論じたように、豊富な資源と労働力と工業力に支えられた大量生産システムと物品の安価な供給を可能にした国ならでは。

2014-10-01 05:52:33
It happens sometimes @ElementaryGard

そして、ベルヌ条約にもパリ条約にも加盟していなかったため、ヨーロッパ先進国(と日本)が「応用美術」の解釈をめぐって侃侃諤諤やっているのをしり目に、ファンシフル・キャラクター=知的財産 の考え方を確立させていった。

2014-10-01 05:54:11
It happens sometimes @ElementaryGard

何でもかんでも「ファンシフル・キャラクター」の方眼紙で処理できるシステムの確立。

2014-10-01 05:55:24
It happens sometimes @ElementaryGard

これが日本に伝播。目で盗んだ。歴史的いきさつは過去に論じたとおりです。togetter.com/li/718955

2014-10-01 06:00:29
It happens sometimes @ElementaryGard

しかしながら法理論は目で盗めなかった。ミッキーマウスを断固守ると決意したウォルトの地点にようやくたどり着いたのが1970年代の前半。40年以上も経ってからでした。

2014-10-01 06:02:54
It happens sometimes @ElementaryGard

そこからひょっこり(そう、ひょっこり)生まれたのがキティ。

2014-10-01 06:03:27
It happens sometimes @ElementaryGard

あははまたいつものオチでした。

2014-10-01 06:03:50
It happens sometimes @ElementaryGard

キティ論はいくつもあれど、どれも可視光下での論に留まっています。そこで自分は赤外線で挑みたい。あっといわせるような新発見を世にお見せできれば、と思っています。

2014-10-01 06:18:26
It happens sometimes @ElementaryGard

イラクでアメリカ陸軍が使ったのがこれ。 pic.twitter.com/nVMNWXrZMm

2014-10-01 06:20:42
拡大
It happens sometimes @ElementaryGard

_A Little Princess_という物語はひとつ(といっても改訂はされてるのですが)。だから主人公Saraはfictional characterとしてはひとりしかいない。gutenberg.org/files/146/146-… 今読むとミンチン学院は大英帝国そのものですね。

2014-10-01 06:44:42
It happens sometimes @ElementaryGard

邦訳がいくつもあります。表紙を眺めていくと面白いです。 pic.twitter.com/e4Zse5GIbM

2014-10-01 06:46:32
拡大
It happens sometimes @ElementaryGard

仮にですね、これらの表紙絵のキャラデザを使ってアニメ化すれば、fanciful characterとしてはセーラはそれぞれ別個のものになるわけです。

2014-10-01 06:50:38
It happens sometimes @ElementaryGard

ファンシフル・キャラクターこそを知財と考える…何かに似てると思ったら量子力学。アインシュタインを激怒させた、大胆な発想の転換。「モノあってのコト」ではなく「コトあってのモノ」。

2014-10-01 07:12:38