今回のクラウドファンディングの社会的側面について
承前)そのトリスタン加速器と、後にノーベル賞に結び付いたKEK加速器Bファクトリへの方針転換の間、偉い先生たちは何と言っていたかというと、それは人を育てないといけないと。そのためにも有用だということ。その段階では、小林益川理論の証明に成功すると、どれだけ自信を持って言えただろう…
2014-10-19 03:02:02承前)研究において人を育てるとはどういうことか。それは学びの創造性ということが必須であると私は思う。学ぶことが陳腐で面白くない時、誰が研究したいと思うだろう。研究をしないでどこに発見があるのだろう。同じ内容、同じ学びでも、創造的、発見的に学ぶことが大事であり、この意味で教育=研究
2014-10-19 03:07:55承前)…などと大げさになってきたので、このあたりで収束したい。結局、高校までの(どちらかと言うと受け身的な要素が強い)学びから、研究への移行段階にある大学・大学院での人材養成は研究経験(学部なら創造的な学び)が非常に重要であると思う。この意味で、大学にそういう組織(研究施設)が…
2014-10-19 03:18:39承前)…身近にあることは非常に重要であると言いたいわけだ。京大理学部物理の場合、1970年入学生くらいから今も、大学3年で課題演習(前期・後期)、4年生で課題研究という教育・研究、理論・実験を織り交ぜた、非常に創造的な学びを誘発する教育研究体験を積ませている。今回の飛騨天文台も…
2014-10-19 03:26:57承前)学生さんの教育・研究の場になっていることを知って、望ましい教育研究の場になっていると、感銘を受けたところ。それは京大飛騨天文台の上野先生のツイートで察知することができる。例えばこれ:twitter.com/ueno_at_hidaob… 大学における人材養成はこんな形で進んでいる。
2014-10-19 03:34:33今日の4回生課題研究ゼミで、昨年ツイートしたこのデータを解析しようと言う話になった。ひので衛星は勿論、IRIS衛星も観測しており、色々面白いことができそう。 RT @ueno_at_hidaobs: 今朝のひので衛星との協同観測…。 pic.twitter.com/MHREZNyGWT
2014-10-07 19:25:47承前)国立研究所の役割も重要で、予算が必要なことは当然。だが、バランスも重要で、教育・研究を通した人材養成の場である大学にも配慮が必要。固定的な予算とリスクを伴う予算、予測できる研究とできない研究。それらは絡んでいる。やってみないと分からない。やってみて初めて分かる。それが研究。
2014-10-19 03:43:26承前)PDCAサイクルというが、やっているうちに気付くことが重要なことは、どんなノーベル賞でも同じだと思う。事前に予測できる、PDCAサイクルで管理できると思えるようなところには、ノーベル賞なんて出ないだろうし、何の発見もないと思う。だが有象無象のカオスがよいというのでもない。
2014-10-19 03:48:45承前)今回のクラウドファンディングのように、あんな「正当な」、伝統的な、基礎研究の重要性を訴える説明を読んで下さり、そういう場の継続に賛同して下さった人たちには分かっているのだと思う。そういう場の存在の重要性と、継続的な時間の意味と、その意思を持った人の重要性、というようなこと。
2014-10-19 03:53:26