今日は早稲田に行って、このトークイベント「福井晴敏氏・小形尚弘氏が語る~ロボットアニメは死んだか~」を聞いてきたのです。 p.twipple.jp/V1rLG
2014-11-02 23:38:22本日早稲田キャンパスで開催されたトークイベント「福井晴敏氏・小形尚弘氏が語る~ロボットアニメは死んだか~」。ラブライブの穂乃果とスコタコが睨み合うロックンロールなチラシが目を引くイベントに、奇特な同行者二人と連れ立って参加したのである。
2014-11-02 23:57:26最初に言っておくと、二、三年前ならいざ知らず2014年にもなってロボアニメが死んだかとか寝言抜かしちゃいけないぞというのが入場前の自分の考えでした。流石にその年の巨大ロボアニメがAGEちゃん一本だった頃とかはヤバいなって感じだったけど、今はねえ。
2014-11-02 23:59:55ちなみに、こちらがイベント来場者全員に配られたロボアニメ年表の表紙。 pic.twitter.com/lecXych7Uo
2014-11-03 00:02:11中身は簡単なロボットアニメの年表と解説になっているんだけど……結構ナメてた自分もここで考えを改める。簡潔ではありながら、ロボアニメ三度の衰退期(1976年、1985年、2009年前後)や各時代の傾向、エヴァのビジネスモデルなどにも触れられている。これは結構期待できるやつだぞ……!
2014-11-03 00:05:41あ、ちなみにゲストの福井さんと小形さんの発言は、大まかではありますがひと通りメモにとってます。何を隠そう、福井さんに「熱心にメモを取ってる人」と挙げられたのがおそらくこのノッツォだ
2014-11-03 00:08:00そんなわけで、ゲストの福井晴敏氏・小形尚弘氏が白衣を羽織って入場。念のためですが、福井さんはガンダムUCの原作者で沈黙のイージスとかローレライが代表作の小説家、小形さんはそのガンダムUCのプロデューサーで今はGレコを担当されてる方ですね
2014-11-03 00:10:04おっと、その前に主催の研究会が作ったOPムービーが流されたのだった。ロボアニメは最近復権の兆しを見せているのではないかということに関しての学内インタビューの映像が流れたのです。なおこれだけで元がとれたと同行者二人は語る。
2014-11-03 00:12:25「ボトムズ観てない人が、オタクを名乗ってほしくないですよね」「ベストはイデオン、ついでダグラム」「ファーストガンダムには最近のアニメにはないニュータイプ論などの深いテーマ性がある。ファーストを観てないから最近のアニメで満足できるんでしょうね」やめるんだ、カメラの前の早大生くん!
2014-11-03 00:14:05会場が爆笑で温まったところで先ほどのゲスト二人が入ってきたのでした。ちなみに福井氏の自称肩書は「ロボット史研究家」でした。なおものの三十分も立たずに大嘘と判明した模様。
2014-11-03 00:17:00福井「さっそく、リアルタイムでロボットアニメ制作に携わってる小形さんに聞きたいんですけど、ロボットアニメって死んだんですか(直球)」 小形「死んだっていうとうちの会社(注:サンライズ)商売上がったりなんで困るんですけど、今はラブライブさま様なんで……二本柱ということで」 潔いな!
2014-11-03 00:19:40小形「ところで福井さんはGレコ見てくれてるんですか?」 福井「観てないです。だって御大がガンダム世代は見ちゃ駄目って言うから」 小形「あのお爺ちゃん完全にツンデレじゃないですか」 福井「見ていいの?じゃあビデオ借ります」 お禿の言うことを真に受けてはいけない、みんな知ってるね。
2014-11-03 00:23:12そんなこんなで第一幕【30分で語るロボットアニメ興亡史】が始まったのだ。まあ45分は掛かったんですけどね。最初に出てくるのはもちろん元祖スーパーロボット・マジンガーZ……ではなく、当然!「アストロガンガー」だッ!それが流儀ィィィ!
2014-11-03 00:25:56福井「アストロガンガーはマジンガーZ以前の巨大ロボットだけど、こいつには顔があるんだよ。目鼻口があって瞳もある。昔のロボットは純然としたキャラクター、人物だったんだよね。マグマ大使も変形するけど妻子持ちだから。マジンガーZの革新性はマシーンとしての造形だったこと」成程一理ある。
2014-11-03 00:30:30福井「それから超合金のオモチャ。それまではソフビの人形が中心だったんだけど、超合金はあの時代の子供にとってミニカーみたいなものだったね」 小形「マジンガーはリアルタイムだったんです?」 福井「4歳だった」 小形「僕は74年生まれなんで分かんないですね(←後にゴッドシグマ世代と判明
2014-11-03 00:34:44福井「マジンガーのその次にゲッターロボが来る。早くも合体が取り入れられ、各パイロットに沿った形に変形する。このシステムが完璧すぎて、未だに完全再現のオモチャが出ない」 湧く場内。 小形「ゲッターロボって実はマジンガーと区別つかないんですよね」 それ、都市伝説じゃなかったのか。
2014-11-03 00:38:40福井「グレートマジンガーでロボットのパワーアップのフォーマットはだいたい出来上がるんだよね。マジンガーは頭が平らだけど、グレートは角が生える。そしてデフォルトで飛べるようになる。ガンダムとかも尖って飛べるようになるでしょ」 鋭角的デザインが進化の証という不文律はここからなのだ。
2014-11-03 00:42:52ここで、主催の早大研究会の人がわざわざこの日のために作ったと思しきゲッター1の着ぐるみ?が登場する。 小形「これがグレートマジンガーですか!」 引く福井。残念でもないし当然の結果といえる。
2014-11-03 00:44:30続くパラダイムシフト。勇者ライディーンである。まず第一に可変システム、ゴッドバードの登場。そして「必ずしも操縦者の言うことを聞くわけではない」という、福井氏曰く「イデオンとかエヴァに続く神様系ロボットの元祖」。当初の監督は富野由悠季、制作がサンライズの前身という意味でも注目だ。
2014-11-03 00:48:59福井「ライディーンは神様系ロボットの源流なんだよ」 小形「そういえばガンダムも神様みたいになりましたよね」 福井「ひどかったよねあのガンダムね……」 自虐はやめよう!Ep7の終わり方には確かにいろいろと言いたいことはあるけれども!聞こえるかバナージ君!
2014-11-03 00:51:08コンVの時代に差し掛かり、トークもオモチャ方面へシフトする。 福井「主力商品がひとつだと年間通して売れないから、コンバトラーみたいに揃えてはじめて遊べるようにするとか工夫する。基地と一緒じゃないと遊べないガイキングとかね」ロボアニメの歴史はオモチャを売る歴史である。
2014-11-03 00:56:04