海上自衛隊の飛行機乗りを満期定年した実父が数年ぶりに劇場に見に行く映画としてキムタク実写ヤマトを選んでいます。あさって行く予定ですが、どうしたらいいでしょうか。

米田淳一:JAM国際鉄道模型コンベンションDM10自由環状線 @YONEDEN

で、本当に可哀想だけけど、そこで結構メンタル的な事故起こして亡くなってる人がいる。父はその点、温和だけど実直、というより強情だし意地もあったらしく、ずいぶん勉強して、メーカーのエンジニアに負けずにオーダーを出せるようになった。でも飛行機に乗らない職場なので家が貧乏になった。

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飛行機乗りは基本、旧海軍時代からそうで、飛行機乗ってると本給と同じぐらいの飛行手当が出る。ということは飛行機を降りたら給料半分。しかも転勤もあれば引っ越し代もかかり、なおかつ自衛隊の辞令は発令の次の日着任だったりするらしく、母も私と弟抱えて大変だったと思う。

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昔の自衛隊は特に飛行機を置いておくところが屋根無いところものすごく多くて、台風が来たらクルーは総出で飛行機を台風の来ない基地へ乗って逃げる、台風避泊というのがあった。うちが水害にあった時もそれで父は水に浸かった家に母と私と弟を残してそれに出勤した。その時の父の気持ち、今は察せる。

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それが飛行機乗りからコンピュータ屋になって、給料は半分、仕事はストレスだらけ。でも父はそんな中、アウトドアライフ趣味を見つけて、私達家族をキャンプに連れて行ったり、一斗缶で作った燻製器でスモークサーモンとか作ってた。今思えば父も、自身のストレス対策だったのかもしれない。

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で、そこで父が酒のむと必ず話すものができる。それがP-3Cの機上シミュレーター。地上に駐機してるP-3Cのコンピュータにソフトで飛んでる状態と、潜水艦探してる状態をかませて、地上で潜水艦探しの訓練ができるもの。開発費金１億円也。でもそれ全国の部隊１００機分にコピーしたという。

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米海軍はそれがないので本当にP-3を飛ばして訓練して1日億円単位の使い捨て、カナダ海軍はそのために別建てのコンピュータをP-3の1機に1台おいて1機1億円。でも日本はソフトで、しかも権利は自衛隊にあるので1億で開発して100機にコピー。米海軍がマジで欲しがるものだったらしい。

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で、それが結構良かったらしく、米海軍がほんとに売ってくれという話になりかけて、武器輸出になっちゃうのでダメということで却下になった。でも海自はそれで燃料代浮かせてバンバン訓練できるので、潜水艦探しが異常なほど得意な組織になった。なんかプロジェクトＸみたいだけど、ホント。

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あとで私が父ルートじゃなくて自分で小説書きとして開拓したルートでいろいろ調べたら、どうやらホラではなかったと判明してしまった。ちなみに父と同期は私のデビューをずいぶん喜んでくれて、同期は2冊、その後輩は3冊4冊と買うべしと笑っていた。でもそのおかげか、処女作は結構売れてくれた。

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でー！　そろそろ眠くなってきました。無駄話でTL汚して済みません。でもそんな父は、その仕事から一旦飛行士に戻るけど、自衛隊って3年で必ず転勤がある。同じ基地の中での転勤もあるけど、もう厚木の中でグルグルした後だった。冗談で「この次は市ヶ谷かも」と私が言ったら、ほんとにそうだった。

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防衛庁が六本木から市ヶ谷に移転し、父はなんとその市ヶ谷の統幕本部に転勤。与えられた仕事は今度は陸海空の幕僚長をなだめるだけの統幕議長を、統合指揮できる統幕長にするシステム変更だった、というオチ。以降はあまりにも危ないのでオミットということですまんです。

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いろいろ苦労した父の気持ち、今嫁さん貰って、嫁と子供は無理だなあとか話していると、本当に父がどういうものと戦っていたかと思う。冷戦でもなく、出世争いでもない。本当に母と私と弟、家族のためだったんだなと思う。身にしみて思う。

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でもここまで苦労して、いよいよ明日、ほんと父が映画観るなんてめったにないことなんだけど、それで観たいとキムタク実写ヤマトを言うので、そりゃちょっとね、と思ってしまう。まあ父のことだ、何か面白い見方をするかもしれない。なんて。以上。失礼しましたー。

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@swishwood あのEP-3Eは私も注目しましたよ！本物のP-3Cのエッセンスがよく再現されてましたね！ちなみにP-3Cの導入当時のコンピュータはコアメモリ仕様で12bitマシンだったそうです。8でも16でもなく。くパンチテープどころかパンチカードも使ったそうです。

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おまけ。父が市ヶ谷に転勤したとき、隣にできたのが情報本部。でそのトップがおねだり奥さんであとで有名になっちゃった守屋さん。でも父の感想は「陸海空の3自衛隊だと思ったら、情報本部はそのどれでもない自衛隊だよ」と言ってましたね。某イージス艦小説ともまた違うようです。

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おまけその2。1984年の新宿ゴジラの自衛隊秘密兵器スーパーＸのクルーの飛行服、あれがちょうどP-2Jの頃の父の飛行服と同じ赤色のツナギ。これ大事ですね。P-3Cになるとほんとうに居住性がよくなるのでMA-1みたいなジャケット着て乗りますから。時代ですね。

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@swishwood ちなみに私もそういう小学生でした…。愛読雑誌は学研の学習・科学、そしてUTAN。冷たい方程式の話に触れたのもその頃ですね。でもあまりにも子供だったので、そのネタの名前をずいぶん長い間忘れるハメに…ギギギ。

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おまけその２の続きで、1984年ゴジラにもP-3Cが出てくるのがポイント。父の同期が操縦してたHSS-2Bも出ましたね。84年ゴジラも突込みどころの多い映画ですが、個人的には幼心に面白かったなあ。なぜか米軍が嘉手納から核迎撃ミサイルを発射しちゃうけど。ABM条約が無視されてた。

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@tnakamura39 Wikipediaにもある突込みどころですよね。でもあのころは子供心に、マジでソ連と戦うことになったら自衛隊には秘密兵器があって、と信じたかった。あの頃のソ連群の写真はものすごく強そうに見えたし。ハインドなんか写真で見ただけで泣きそうになったものですｗ。

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@swishwood いやいや、私なんか今でもどうやってもSF扱いされませんから。最近の子が小中高と上がるに連れて本読まなくなる調査結果見て、ジャンル紛争も電子書籍フォーマット紛争もやってる場合じゃないだろと思います。利権争いで商売忘れるなよと小一時間（ｒｙ

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@tnakamura39 しかもあのカドミウム弾作戦のショボさ！　今思えば穴だらけです。でもゴジラの台1激に耐えた瞬間、人類はここまで来た！とそれだけで子供心に感動してツッコミ忘れてしまいました。でも何回も見たので、どんどん突込みが入るようになって。大人になっちゃいましたね。

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誤字失礼、台１激＞第一撃　

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あ、そういや今、海自と米軍が訓練するニュースが流れてるけど、「海演」というのもあって、これは海上自衛隊がまるっと参加する訓練。父の自慢話はこれにもあるけど、書いたことあったかな。普段の２倍ソノブイまいて、潜水艦を３倍（当社比）捕まえて、うち１隻がのぞき見に来た米原潜だったというｗ

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@tnakamura39 昔のゴジラは強かった。マジで。だんだん弱くなるし、怖くなくなるし。良くない。初代のゴジラから劣化の一途。でもあれって映画会社の経営サイドの要求もあるらし。火星人はタコ型じゃないと駄目だろみたいなダメ出しが入って無理なリテイク重ねてみたいな。

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でも父はめったに自慢話どころか、自衛隊の話もしなかったりするのね、実は。だからもっと聞いておかないとヤバい。３０年かけてこのツイート分ぐらいだから。無口じゃないけどね、普通のお父ちゃんの話しかしないの。だから最近まで父が何考えてるかすらわからなかった。今も謎。

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雨音が凄いなあ。国道246号もじゃぶじゃぶみたいだし。