板書について考えてみる(CHALKの法則を中心に)

2014/12/21 21:00~ よい板書って何なのでしょうか。今回は、板書の利点とCHALKの法則について。 その1は(http://togetter.com/li/754532
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プレゼンたん @presen_tan

お待たせしました、「板書について」連ツイの続きを投下しようと思います。

2014-12-21 21:04:44
プレゼンたん @presen_tan

前回の続きから、[B]板書にはどのような効果があるのか。いくつか考えられますが「自由に書き加え、自由に消すことが可能である」、この一点にまとめられると思います。具体的に見てみましょう(①~③)。

2014-12-21 21:05:25
プレゼンたん @presen_tan

①スライドは紙芝居パラパラ形式で進みますので、小細工をしない限り、内容を留めておくことは出来ません。しかし例えば、数学の板書の最中に(加法定理を生徒の見えるところに残しておきたい…)と思ったらどうするか。そこだけ消さずに取っておけばいいのです。内容を保存できるのです。

2014-12-21 21:05:55
プレゼンたん @presen_tan

②スライドは完成した作品であり、何か意見をもらったとしても、その場で反映させることが出来ません。しかし、板書であれば聴衆(生徒)の反応に合わせて内容を調整することができます。意見を直接書き込むことも可能なので、より生徒参加型の授業にすることもできます。

2014-12-21 21:06:18
プレゼンたん @presen_tan

③ワイドショーのフリップで使われるテクニックの1つに「もんたメソッド」があります。キーワードの上に紙を貼って隠しておく→そこに聴衆の視線を集める→紙をめくってキーワードを見せるという、アレです。goo.gl/YTrOSU

2014-12-21 21:07:31
プレゼンたん @presen_tan

スライドだとアニメーションを事前に設定するため、その場での調整はできません。板書なら、其の限りではないですね。最初に文章や解答を書いておく→一部分を消す(or紙を被せて隠す)→生徒に問う… なんてやり方も可能です。

2014-12-21 21:08:16
プレゼンたん @presen_tan

生徒の反応を見ながら、どこを、どのくらい隠すかをその場で決めることも出来るのです。 pic.twitter.com/ZG4L51gdLQ

2014-12-21 21:08:39
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プレゼンたん @presen_tan

(Meiryo UIって、縦書きにするとレイアウトが崩れるのね… 恥ずかしながら今気づいたわ)

2014-12-21 21:09:40
プレゼンたん @presen_tan

・・・コホン。このような「リアルタイム編集性」の高さが、スライドにはない、板書の強みだと思います。そーいうわけで、前回の連ツイでも取り上げた「スライドと板書の併用」ってのは、両者の強みを補いあうことが出来るため、オススメなのです。

2014-12-21 21:10:17
プレゼンたん @presen_tan

(どれくらいの人が見ているのか分かりませんが、このままサクサク流していきますね)

2014-12-21 21:15:10
プレゼンたん @presen_tan

[C]板書作成各論。今回は、プレゼンにもそのまま応用できる「デザインや色使い」について取り上げます。今後、余力があれば板書デザインについても取り上げます。文字自体を「正しく、きれいに書く」にはどうすればいいのか…?については、今回は省略します。興味のある方は、次の2冊をどうぞ。

2014-12-21 21:16:21
プレゼンたん @presen_tan

『プロの板書』(教育出版)と『板書 きれいで読みやすい字を書くコツ』(ナツメ社)。私は板書を生業としているわけではないのですが、「ふーん、こんな気遣いがされていたんだぁ」と興味深く拝見することが出来ました。

2014-12-21 21:16:34
プレゼンたん @presen_tan

板書作成のノウハウは星の数ほどあるのですが、今回は、栗田正行さんが提唱する「CHALK(チョーク)の法則」を見てみたいと思います。CHALKの法則は、Color・Headline・Account・Look back・Kindnessの頭文字をとったものです。

2014-12-21 21:17:04
プレゼンたん @presen_tan

①Color(色)。板書における色使いのルールです。厳密にはイコールとはならないでしょうが、スライドにおける色使いの参考になると思います。

2014-12-21 21:21:37
プレゼンたん @presen_tan

黒板の背景色は、一般的な深緑色としましょう。チョークの色は、…が思い浮かびますが、視認性の点で優れるのは白色黄色です。特に、明度が最大であり安定感や落ち着きがある点で、白色を基調とするべきです。

2014-12-21 21:22:03
プレゼンたん @presen_tan

次に明度が高いのは黄色です。特に、黒色黄色の組み合わせは人の注意を最もよく惹く「警戒色」なので、黒板との相性は抜群です。踏切や工事現場で利用されていますね。 pic.twitter.com/6I9n0W7rNq

2014-12-21 21:27:02
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プレゼンたん @presen_tan

このように黄色はぱっと目を引く点で有用ですが、汎用しすぎると目が疲れるので注意です。あと、白色と黄色は似た色なので、文字の大きさを変える、などの差別化は忘れずに。

2014-12-21 21:27:26
プレゼンたん @presen_tan

赤色は、黒板と明度が近い=暗いために、暗い教室では視認性が低下します。しかし、ノート(白背景)を取る立場からすると、赤色はよく映える色です。そこで、下線や囲みといった飾りに重宝します。なお、色覚異常の人は緑と赤の区別がつきにくいので、そこの配慮をお忘れなく。

2014-12-21 21:27:49
プレゼンたん @presen_tan

青色緑色はどうでしょう。黒板背景と似た系統の色であり、白色や黄色よりも明度が低いため、多用しても目が疲れにくいです。例えば青色は図形を幅広く塗りつぶす、緑色は補助線や表の罫線に使う、などの使い方が考えられます。葉っぱや水面などのイラストにも使えますね。

2014-12-21 21:28:04
プレゼンたん @presen_tan

茶色は… ごめんなさい、使ってる記憶が殆どありません。その分、レアキャラとしてアクセント代わりに用いてはどうでしょうか(適当)。土壌のイラストにも使えますね。

2014-12-21 21:28:31
プレゼンたん @presen_tan

チョークには他にも、複数チョークで塗りつぶして混合色を作る、蛍光チョークを導入する、など、色々な使い方が考えられます。是非、あなただけのルールを作ってください。

2014-12-21 21:28:47
プレゼンたん @presen_tan

板書と対をなすホワイトボードはどうでしょうか。黒色青色赤色が基本色ですが、「黒板における白色 → ホワイトボードにおける黒色や青色」「黒板における黄色→ホワイトボードにおける赤色」と考えるといいでしょう。赤色は目に飛び込みやすい色なので、強調させたいところで使うのですね。

2014-12-21 21:29:03
プレゼンたん @presen_tan

ここまでの話をまとめると、こんな感じになりますね。 pic.twitter.com/fecV9lrHDl

2014-12-21 21:29:36
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プレゼンたん @presen_tan

(ちょっと休憩。プリンアラモード食べてきます><)

2014-12-21 21:30:10