ホットパーティクルとセシウムボール:2014年12月23日の議論

46
前へ 1 2 ・・ 9 次へ
nao @parasite2006

@konamih ご教示ありがとうございます。気象研環境・応用気象研究部第四研究室HPのエアロゾル紹介ページbit.ly/1td6ubl によれば、硫酸塩エアロゾルは実際には硫酸アンモニウムの粒子として存在し、ここに他の物質が付着したり抱き込まれたりするのだそうで

2014-12-29 16:41:40

(これは水不溶性セシウム入り微粒子を報告した研究室のホームページで、硫酸塩エアロゾル以外にも大気中から捕集したさまざまな微粒子の電子顕微鏡写真を見ることができます↓)

リンク www.mri-jma.go.jp エアロゾルについて | 環境・応用気象研究部 第四研究室 気象研究所 環境・応用気象研究部 第四研究室の研究内容を紹介します
nao @parasite2006

@konamih 確かに量は重要ですね。硫酸アンモニウム粒子は潮解性があるので電子顕微鏡で観察すると電子線のエネルギーを吸収して壊れやすいと書いてありました。粒子1個にどのくらいの放射性セシウムイオンが付着または抱き込まれているかを調べるのは大変そうですが、実際はどうしている?

2014-12-29 16:51:35

Wikipedia日本語版で「潮解」を引くと、「物質が空気中の水(水蒸気)をとりこんで自発的に水溶液となる現象のこと」とあります。
また旧専売公社の塩事業センターホームページにある塩の性質の解説 http://bit.ly/1tSYKLG によれば、「塩は湿度が75%以上になると空気中の湿気を吸ってベトベトする性質(潮解性)があります。この湿度75%が塩の臨界湿度です。 」硫酸アンモニウムの臨界相対湿度は、気温30℃で79.2%。

(本論に戻ります)

nao @parasite2006

@hosokattawa (続き)2011年3月14-15日の大気試料中から放射性Csを含む直径2.6μmの水不溶性放射性微粒子を検出しました(同時に分析した3月20-21日の試料はほとんどが硫酸アエロゾルbit.ly/1sC4SYT

2014-12-23 10:31:09
nao @parasite2006

@hosokattawa さらに2014年8月初めに出た続報bit.ly/XETLVx で2011年3月14-15日に検出された直径2.6μmの水不溶性放射性微粒子をSPring-8で蛍光X線分析した結果、Uの存在とガラス状固体であることが判明というのが現状です

2014-12-23 10:36:23
nao @parasite2006

@hosokattawa それにしても2013年8月の気象研論文bit.ly/1qxNCXQ は放出時期により水不溶性と水溶性硫酸アエロゾルの2通りの形の放射性セシウムを含む微粒子が存在したことを明確に示している点で本当に貴重。(続く)

2014-12-23 11:02:36
nao @parasite2006

@hosokattawa (続き)Nスペbit.ly/1AsrBwk 冒頭に出た2011年3月12-28日の時間あたり放出量グラフpic.twitter.com/MIBHP4lydl と比べると14日夜-15日の放出分(赤、気象研で15日朝9時までに捕集の分)は水不溶(続

2014-12-23 11:18:00
拡大
nao @parasite2006

@hosokattawa (続き)それ以後の放出分のうち、3月19-21日放出分のどこか(黄色、気象研で20日夜-21日朝9時13分までに捕集の分)は水溶性の硫酸アエロゾルと確認。次の問題は、水不溶性粒子として飛んだのはいったいいつごろの放出分までかということ。

2014-12-23 11:30:34

↑放射性セシウムを抱き込んだ水不溶性の微粒子が大気中に放出されていたのは原子炉の中で燃料の損傷が進行していた間のことで、燃料の変化がいくところまでいった後は硫酸アエロゾル(水に触れれば溶ける)の形で放出されるようになったのだろうと考えられます。
 サイエンスゼロの動画
http://www.dailymotion.com/video/x2d2j8i_シリーズ原発事故13-謎の放射性粒子を追え_news
を見直すと、筑波大学の放射化学学研究室が浪江町の土壌からも水不溶性のセシウム入り微粒子を探し当てた話(09:55-11:10)が紹介されています。これは2011年3月14日夜-15日朝につくばの気象研屋上に到達した分だけでなく、15日午後に放出されて北西方向に移動し、夕方降った雨により浪江町から飯舘村、福島市に至る一帯に沈着した分にもこのタイプの微粒子が含まれていたことを意味すると考えられます。しかも浪江町の微粒子の最大のものは直径が7 μmあり、つくばの気象研の屋上の微粒子の直径2.6μmと比較すると放出源に近い場所ほど大きな粒子が検出されていることがわかります。
 以下にご紹介する学会発表(筑波大と気象研の共同発表になっています)はおそらくこの浪江町の土壌の中の粒子の話でしょう。放射線安全管理学会が学会の抄録集を一般公開していれば、福島県とこれに隣り合う地域に現に住んでいる人にいろいろ役に立つ情報があるだろうにと思うと残念でなりません。

森口祐一 @y_morigucci

日本放射線安全管理学会第13回学術大会 2014tokushima.jrsm.jp/program.html 2B3-2 土壌中のセシウム含有粒子の分析 気象研の足立さん、五十嵐さんが共著者に入っているから、たぶんセシウム球状粒子に関する新しい発表(のはず)。昨日は学内定例会議で徳島での聴講は断念。

2014-12-05 20:18:59
リンク 2014tokushima.jrsm.jp プログラム - 徳島大学
nao @parasite2006

@hosokattawa 2014年10月下旬公表のこの論文bit.ly/1B02yyT でCs137の分析が行われた東日本各地の大気汚染物質監視装置で大気試料中の微粒子を捕集したフィルターテープの2011年3月11-23日分からも、水不溶性Cs微粒子を探すべし

2014-12-23 11:42:45
nao @parasite2006

@hosokattawa いえどういたしまして。こちらこそ気象研の論文を時系列順に並べて見直すことができ勉強になりました(2012年の硫酸エアロゾルの論文をまだ読んでいませんでした)。2013年8月論文から水不溶性微粒子の放出は事故後の限られた時期に絞られると推察できますが要実証

2014-12-23 13:35:28

(関連議論)

あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

セシウムボールがいつ放出されたかは、炉内の状況を知る手がかりになるのだろうけれども、今のところ健康とは関係なさそうな気がするな

2014-12-23 13:11:19
中西準子 @junkonakanishi1

@kikumaco それは、私も同意見。今回の研究報告でも、NHKの報道でも、それが健康に影響有りというものではないし、また、それほど高い濃度で検出されているわけでもないから。

2014-12-23 13:34:53
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

@junkonakanishi1 今のところは、いわゆるアカデミックな興味の範囲のように思います

2014-12-23 13:39:40
nao @parasite2006

@junkonakanishi1 @kikumaco 気象研がセシウム含有微粒子を最初に報告した2013年8月の論文bit.ly/1qxNCXQ では、3月14-15日のダストフィルターのイメージングプレート画像から放射性微粒子濃度を10個/m3と推定しています。

2014-12-23 15:02:08

(↑ただしこれはつくば市の国立気象研究所の屋上で最も量が多かったときの話で、もっと放出源に近いところではどのくらいだったかはこれから調べる必要があります)

nao @parasite2006

@junkonakanishi1 @kikumaco 10個/m3はこの図bit.ly/1sC4SYT の左上隅、一番たくさん黒い点が見えるフィルター(3/14 21:10-3/15 9:10まで大気を捕集)から求めた結果です。

2014-12-23 15:06:22

その3

前へ 1 2 ・・ 9 次へ