ニンジャスレイヤー二次創作【ラン・コワード・ラン】#6

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

寮に向かおうとした彼は、再びオミヤゲ・ストリートの方角を眺めた。降り注ぐ光芒は、その頻度を増しているように見える。あれを受けたらどうなるのか？考えたくもない。（カラテでどうにかなる事態なのか……？）彼は首を振ってその迷いを振り切る。そして帰路に着いた。21 #4215tk

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……キョート城、表彰の間を後にしたリフレックスは大きく息をついた。先のオミヤゲ・ストリート襲撃犯を首尾よく殺害、撃退したダークニンジャたちの表彰が行われたのである。（（（すごいよなァ）））新たに懲罰騎士に任命されたダークニンジャを思うと、溜息しか出ない。23 #4215tk

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（（（カラテを高めるんなら、あそこまで行きたいもんだな）））リフレックスはキョート城の中を散策しながら考える。今日は巡回も非番。本来ならベリジェレントたちと合流してレンタル・ドージョー行きだ。が、せっかくの機会なのでこうして城内を見て回っている。24 #4215tk

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こうして見るとなんとゼンめいていることか！白砂の日本庭園を眺めながら、リフレックスは腕組みする。こうした環境で働くのはさぞ気持ちの良いことだろう！（（（まあ、俺には縁のない場所だが）））彼は心中で苦笑した。派閥間闘争に巻き込まれるのはまっぴらだ。25 #4215tk

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「どこ見て歩いてんだテメェー！」日本庭園を眺めリラックスしていたリフレックスは、そんな叫びに身を強張らせた。遠くはない。廊下を曲がった先か？移動し、恐る恐る顔を覗かせた彼が見たのは、大柄なニンジャの背中。「目上の者が来たら道を譲れ！教わらなかったのかァ！？」26 #4215tk

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リフレックスは眉をひそめた。どうやら礼儀関係のトラブル。被害者は怒鳴るニンジャの背中に隠れて見えない。彼は一瞬だけ逡巡し、飛び出した。いずれにせよ、無用な騒ぎを放っておくわけにもいくまい。「ちょっとやめないか」「アァー？」大柄ニンジャが剣呑に振り返る！27 #4215tk

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「ドーモ、リフレックスです」「ドーモ、コンフロントです。やめろだと？アンダーガイオン育ちのひ弱坊やが、俺に指図するつもりか？ア？」威圧するように見下ろすコンフロント！リフレックスは小さく肩をすくめた。「キョート城で騒ぐのは、奥ゆかしくない」28 #4215tk

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「なんだって？聞こえなかったなァー？もう一度言ってくれるか？」顔を近づけ睨みを効かせるコンフロントに、リフレックスは眉根を寄せた。いくらネンコがあるとはいえ、あまりに無礼！「それはシツレイ。耳が遠いとはつゆ知らず」「……ナマイキな口利くじゃねえか」29 #4215tk

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「ナマイキついでに言わせてもらう。あんたの行いは無粋に過ぎる。さっさと失せろ」「テメェー！イヤーッ！」激昂したコンフロントがパンチを繰り出す！リフレックスは冷静にそれを見た。ボックス・カラテ。ベリジェレントのそれと比べて、明らかに遅い。30 #4215tk

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「そういうの……」リフレックスはわずかに体を動かし、紙一重でパンチを回避した。そして伸びきったコンフロントの腕を捉える！「やめろ！イヤーッ！」「グワーッ！？」イポン！カラテの勢いを利用して投げられたコンフロントは、庭園へと打ち付けられる！31 #4215tk

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「ヤバイ」リフレックスは思わず青ざめた。急に攻撃されたとはいえ、やりすぎた。これでは自分も同じ穴のラクーンなのでは？「見事なイポン背負いじゃの、小僧！」背中からかけられた声に、彼は反射的に背筋を伸ばした。恐る恐る振り返る。オーカー色装束のニンジャがそこにいた。32 #4215tk

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リフレックスは息を飲む。見覚えがある。表彰の間で。グランドマスター・ニーズヘグ！「ゴ、ゴメンナサイ！」反射的にドゲザ！それに対し、ニーズヘグは鼻を鳴らしただけだ。「よい。初めの方から見ておった。正当防衛の範囲じゃ、お咎め無しでよかろう」33 #4215tk

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ニーズヘグはリフレックスの隣まで歩いてきた。そして硬直する彼に構わず、庭園の上でドゲザしたコンフロントを侮蔑的に見下ろす。「それに対し、なんたるブザマ！頭は冷えたか？コンフロント＝サン」「そ、それはもう」コンフロントは顔を上げられぬ！34 #4215tk

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「ならよい。これ以上事を荒げる必要はあるまい。行け」「ヨ、ヨロコンデー……」コンフロントは立ち上がると、そそくさと退出！「ロードのお膝元で無用な騒ぎを起こすべからず。お前らも次から気をつけい！」「ハ、ハイ！」直立したリフレックスが120度のオジギ！35 #4215tk

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……ニーズヘグが去ったのを確認し、リフレックスは顔を上げて嘆息した。（（（寿命が縮むかと思った……！）））グランドマスターの威圧感を思い出し、身震いする。その時だ。「あのう……」「ハイッ！？」上から降ってきた声にリフレックスは跳び上がり、振り返る。36 #4215tk

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リフレックスは目を剥いた。いつの間にそこにいたのか、身長７フィートはあろうかというニンジャが自分を見下ろしているのだ！ユーレイゴスめいた白装束に、オシロイを塗ったかのような真っ白な肌。その顔はザイバツ紋の描かれたノレンメンポに隠され見えぬ！37 #4215tk

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「ドーモ、イルネスです」ユーレイめいたそのニンジャはか細い声でそうアイサツした。「あ、ああ……ドーモ、リフレックスです」「先ほどはアリガトゴザイマス」「先ほど？」ぼそぼそとしたイルネスの言葉に、リフレックスは訝しむ。が、すぐに意味を悟った。38 #4215tk

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つまり、コンフロントに因縁をつけられていたニンジャがこのイルネスなのだろう。見れば背丈はともかくかなり細い。一方的に弾き飛ばされ、床にへたり込んでいたから今まで見えなかったのか。「ああ、いやいや。大したことでは」「いえ、助かりました」イルネスがオジギする。39 #4215tk

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「アー……とりあえず、今後はお互いに気をつけましょう」リフレックスは努めて明るく声をかけると、その場を後にする。背中に視線を感じながら、彼は頬を掻いた。今日はこれ以上キョート城にいても仕方あるまい。レンタル・ドージョーに行こう。そう考えながら。40 #4215tk

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【 #4215tk 】

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◇客電◇以上で本日の投下は終了します。続き投下日は未定。まとめはなんか早めにやります。読んでくださったヘッズの皆様、アリガトゴザイマス！◇客電◇ #4215tk

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＼#4215tk エンタテイメント／

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◇ワオワオー◇ドーモ、シカナです。これよりニンジャスレイヤー二次創作【ラン・コワード・ラン】の投下を行います。TL圧迫が懸念されるので、そういうのを避けたい方はタグ #4215tk をミュート推奨。なおこれは実況タグとしても使用できるハイ・テックなタグです。◇たのしいよ◇

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◇続き◇実況があると作者のやるきがなんか三倍くらいになることが独自調査で判明しております。なお、今エピソードはだいぶ長いので、興味があったら当アカウントのURLをなんかするといいかもしれない。あとで前回までのURLとかは張ります◇以上です◇ #4215tk