ニンジャスレイヤー二次創作【ラン・コワード・ラン】♯９&エピローグ

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

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◇ニンジャの◇ドーモ、シカナです。これよりニンジャスレイヤー二次創作【ラン・コワード・ラン】♯９の投下を行います。なおこれまでのセクション及びこれ以前の二次創作は（togetter.com/id/RiverInWest…）で読めるので実際安心です◇二次創作◇ #4215tk

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◇ワオワオー◇二次創作投下は長時間にわたり、あなたのTLを圧迫してしまう恐れがある。そういうのを避けたい方は決断的にタグ #4215tk をミュートだ。なおこれは実況にも使えるハイ・テックなタグです。実況があるとシカナのやる気がなんと三倍にもなる。ではそろそろやろう◇たのしいよ◇

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【ラン・コワード・ラン】♯9 #4215tk

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リフレックスたちはキョート城門を目指し駆ける。会話を交わすものはない。いずれも切迫したアトモスフィアだ。城門は……開いていた。「バカな」先頭を行くディプレッションが城門の中を覗き、呆然と立ち尽くす。後ろから門内を覗いたリフレックスは、すぐにその理由を知った。1 #4215tk

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まず目につくのは、青銅の残骸。その傍に膝をつく形で停止した戦闘的ブッダ像。白砂に描かれた渦巻き模様は無残に乱れ、その上には使い手を失ったと思しき武具の数々。そして爆発四散痕。「ケイビイン＝サン……？」ディプレッションが震える声を漏らした。2 #4215tk

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「バカな……そんなバカな」彼女は小さく頭を振り、目の前の惨状を目に焼き付けていた。「ケイビイン＝サンが。死んだ？そんな。ありえない」「実際起こってんじゃねえか」声を上げたのはベリジェレント。苛立ったように城門内部へと足を踏み入れる。3 #4215tk

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「もう間違いねえ、あいつだ……ニンジャスレイヤーの野郎だ。そうだろ、リフ！」「間違いないな」リフレックスは頷いた。その傍で、ようやく事態の大きさを飲み込んだらしいイルネスが震え始める。その時である！「クセモノダー！」ホンマル内部より秘密暗号を叫ぶ声！4 #4215tk

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「いやがったかァー……！」ベリジェレントが声の方向を睨んだ。叫びに混じり、カラテ・シャウトと悲鳴が聞こえてくる！「さっさと行って加勢して潰すぞ、ディー！」「え……ええ。そうですね。では」「ちょっと待ってくれ」行動を起こしかけた二人を、リフレックスが制止！5 #4215tk

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「なんだよリフ！」怒りの形相でベリジェレントがリフレックスに向き直る！「こんな時に及び腰か！？」「違う、そうじゃない！……違和感がある。おかしいんだ」周囲の三人を落ち着かせるよう、努めて冷静にリフレックスは続けた。「……クローンヤクザの傷」6 #4215tk

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「中庭で倒れてた衛兵ですか？」「そう、それだ」イルネスの声にリフレックスは頷く。その間にも喧騒は聞こえてくる。が、今そちらに注意をやる者はいない。「……銃創があった」「なんだと？」「間違いない。けど、おかしいよな？ニンジャスレイヤーは銃を使うか？」7 #4215tk

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ディプレッションが数秒考え込む。「……わかっている範囲では否。奴はベーシックなカラテの使い手であるはず。つまり」「ああ。おそらく侵入者は一人じゃない」「じゃあ誰……」苛立ったように口を開きかけたベリジェレントが、不意に目を見開いた。「あれじゃねえか、探偵野郎」8 #4215tk

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「タカギ・ガンドー？」「そう、そいつだ！確かピストル・カラテの使い手なんだよな」「ええ、その通りです。しかし彼は、琵琶湖に……」ディプレッションが口ごもり、眼を細める。「……沈んだ、はずです」「だが死んだとは報告されてない」リフレックスが言葉を続けた。9 #4215tk

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「またその話ですか？前も言ったでしょう。生還などできるはずが……」「その時と同じ答えを返させてもらうぞ」リフレックスが吐き捨てた。「たぶんニンジャになったんだ、そいつ。死ぬ間際に」「……カートゥーンじゃないんですよ！？」ディプレッションが声を荒げる！10 #4215tk

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「そんな都合よく……！」「あの」イルネスが声をあげる。三人は一斉に彼女を見た。その場に跪いていた彼女は、おそるおそる報告する。「あの……侵入者と思しきニンジャソウル痕跡、二つあります」「わかるのか？」驚愕するリフレックスに、イルネスは頷いてみせた。11 #4215tk

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口を半開きにしてイルネスを見ていたディプレッションが、深く息を吐いた。「……オーケイ。わかりました。とりあえず銃を持ったニンジャがいる。納得しました。ニンジャスレイヤーに協力する物好きなニンジャはそういません。これをタカギ・ガンドーと仮定しましょう」12 #4215tk

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「次に彼らがどうしたかです」ディプレッションの言葉をきっかけに、四人は耳を澄ます。イクサの音が風に乗ってくる。それから判断するに……暴れているのは一人。恐らくはニンジャスレイヤー。「片方は向こうで暴れている。ではもう片方は？」ディプレッションが問う。13 #4215tk

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「そもそもあの野郎、なんであんなとこで暴れてんだ」ベリジェレントが口を開く。「あそこでザイバツのニンジャを全員相手にする？イディオットだろ」「単純に考えるのなら陽動だ」リフレックスが固い声で意見する。「もう片方の侵入を助けるための」14 #4215tk

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「成る程。その線で行動を決めましょう」ディプレッションが冷静に言う。「ニンジャスレイヤーは陽動。ならば我らはその仲間を見つけ出し、目的をインタビュー。まずは琥珀ニンジャ像の間にてマスターに報告を」その時だ。リフレックスは不意に顔を上げた。15 #4215tk

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彼は見た。バイオパインの向こうに覗くカワラ屋根の上を駆けていく、美しい女ニンジャを。「リフレックス＝サン？」「あれは誰だ」彼が思わず上げた声に、他の三人は同時に向き直る。それとほぼ同時！『……ドラゴン・ユカノ＝サンが脱走中……』城内から奴隷マイコアナウンス！16 #4215tk

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「あれがドラゴン・ユカノ？」イルネスが上げた声に、アデプトたちは一瞬で正気に戻る！「目的変更！あのドラゴン・ユカノを捕縛します！」「「ハイヨロコンデー！」」三人は一斉に女ニンジャを追う！一拍遅れてイルネスが続く！彼らの前で女ニンジャは跳躍した。17 #4215tk

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リフレックスはディプレッションと併走し、アイコンタクトをとる。彼らはドラゴン・ユカノの着地点を瞬時に計算！加速し、カワラ屋根の上に跳躍！……リフレックスは彼女の前方タタミ三枚分の距離に着地し、ジュー・ジツを構えた。目を見開いていたユカノの目に戦意が灯る。18 #4215tk

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しかしユカノがカラテを構えるより早く、彼女の後方に着地したディプレッションがオモミ・ジツを発動！「イヤーッ！」「ンアーッ！？」ユカノが不意の過剰重圧に膝をつく！「「イヤーッ！」」そこにベリジェレントとイルネスが到着！ユカノを押さえ込む！「ンアーッ！？」19 #4215tk