逆に言うと、議会制民主主義が100年前にぜんぜん人気がなかったということでもある。いずれにせよ、あいつはファシズムに行ったからダメだ式の議論は後だしジャンケンにしかならないわけで・・
2010-02-26 23:34:31ハーフの反動的モダニズム論の一つの論点は、モデルネの諸要素を選択的に取り出してそれを有機体的ナショナリズムに接続する、という話なわけだが、
2010-02-26 23:36:38(つづき)反動的モダニズムにある程度対応する位置にある未来派には、有機体的秩序への憧れはたぶん全然ない。と思う。グラムシも未来派は好きだったわけで、あの辺の事情は本当に込み入っている。
2010-02-26 23:38:50@elefanti25 すみません、何度も。博論で集中的に取り組んだところなので、ついなにか言いたくなってしまって。おっしゃるとおり、あの当時は嫌民主議会主義がかなり一般的に蔓延していて、その空気のなかでファシズムが伸長してきたのですが、
2010-02-26 23:46:32@elefanti25 (続き)グラムシが当初未来派と手を結んでいたことからも分かるように、ファシズムであっても一概に右とか左とか言えない複雑な状況があったと思います。ナチズムが国家社会主義労働者党という名前であったこともそれをよく知らしめているかと思います。
2010-02-26 23:50:37いや実際、ファシズムの定義とかよりも当時の思想家なりがそこにどういうものを投影していたかを再構成したいんだけど、そういう立場は受け入れてもらえないことも多い。RT @toshiromitsuoka 「可能的様態」
2010-02-26 23:53:09でも、現在はそうした状況が一般的に顧みられることはあまりなくってファシズム=悪っていうイメージだけが先行してしまっていて。当時の政治状況が客観的に判断しづらい不透明な状況であったことをもっと知る必要があるように思うのですが。
2010-02-26 23:55:06ベルトルッチの1900は高校のときに見たので、これも半ば忘却の彼方なのだけど、ファシズムの草の根的なところを非常に丁寧に描いていた作品だったように記憶している(暗殺の森とときどきごっちゃになる)。もう一度ちゃんと見たいのだが、確か四時間ぐらいあったのだよな。
2010-02-26 23:56:58.@sophia0027 ムッソリーニももともと社会党員ですしね。どこまで受け入れられているかは別として、イスラエルのSternhellという人はファシズム思想の本質的構成要素(というか起源)に社会主義を組み入れています。すでにご存知かもしれませんが・・
2010-02-26 23:56:58@elefanti25 Sternhellの論文はNeither right nor leftほか、いろいろと参考にさせてもらいました。未来派をはじめ、当時の文化的状況についての説明も多くあったので、とても参考になりました^^
2010-02-26 23:59:43@odg1967 しつこいようなのですが・・・横から失礼いたします。1900年、長いです。イタリア・ファシズムの状況が分かるかと思って数年前に見ました。あの映画にはデ・ニーロとドパルドューが出ていて、二人のあまりの若さに仰天しました。
2010-02-27 00:05:38ステルネル、ぼくも好きなんですが、ただ批判も多いですね。純粋思想史的アプローチとか、ファシズムに思想的コアがある、という断定とか、ファシズムのフランス起源説とか・・
2010-02-27 00:10:57Sternhellの日本語表記ってシュテルンヘルでいいのかな。どこかで見たような気がして今までそれを使っていたのだけど。彼の意見にはいろいろと反駁もあるようですが、そもそも、ファシズムの定義って難しすぎてほとんど不可能な気がする・・・
2010-02-27 00:12:35ただいずれにせよ、そういう大枠的な話では異論がいくらでも出せるにせよ、個々の文脈の整理はすごく有益だと思いました。残念なことに、ファシズム研究より後のLes anti-lumieresとかはちょっと雑になってしまっているのですが・・
2010-02-27 00:14:37@sophia0027 いえ、全然気になさらないで下さい。まあ古い映画ですからねえ。黒シャツ隊のところとか記憶に残ってます。何とかしてまた観たいと思います。
2010-02-27 00:15:10@elefanti25 あっステルネルでしたか!フランス語読みですね。アクション・フランセーズとかあの辺のこともとても興味深いですよね。
2010-02-27 00:19:28あ、でもそれはあくまでフランス式の発音にしか過ぎないのではないか、という不安がいまさら・・。h読んでないしな。あと、恥ずかしながら1900も未見です。結論としては勉強が足りませんね。
2010-02-27 00:22:49@odg1967そうですね、Les anti...はむしろ大家になった後の余技、という感じではないでしょうか。本領はファシズム研究だと思います。
2010-02-27 00:33:57すごい、文献まで・・ありがとうございます。RT @odg1967 複製技術時代の芸術と政治をめぐる先日の談話をとぅぎゃりました。 http://togetter.com/li/7806 何か問題があればお知らせ下さい。「誰でも編集可」にしてあります。
2010-03-13 01:09:17@elefanti25 このテーマ、もっと流行るといいんですけどね。危うげなネタだから政治学者でやるひとはあまりいないだろうし、美学とか芸術学でもそんなに手を出す人はいないでしょう。外部資金もなかなかあたらないだろうし。
2010-03-13 03:17:12