公開シンポジウム「毒きのこー毒の秘密を科学する-」

2015年3月1日、上野の科学博物館で開催された、鳥取大学ポストグローバルCOEプログラム「持続性社会構築に向けた菌類きのこ資源活用」主催の公開シンポジウム「毒きのこー毒の秘密を科学する-」についてまとめました。
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べにてんぐの会 @benitengunokai

ドクツルタケ。コレラに似た症状が出たらもう助からない。

2015-03-01 13:59:10
べにてんぐの会 @benitengunokai

変わった中毒をおこすきのこ。ヒトヨタケ。アルコール禁止のきのこ。コプリンはアセドアルデヒドが酢酸に分解されるのを阻害する。マウスにきのこ食べさせてアルコールを飲ませたら、顔が膨れて涙を流した。

2015-03-01 14:00:29
べにてんぐの会 @benitengunokai

ホテイシメジ。脂肪酸が酸化されたような毒性分。量が入っているので、同じような悪酔いを起こす。

2015-03-01 14:01:04
べにてんぐの会 @benitengunokai

ドクササコ。食べてから1週間くらいたつと、末端の痛みと腫れ。クリチジンとアクロメリン酸。ラットの実験では下半身不随になった。ALS類似の症状。

2015-03-01 14:02:56
べにてんぐの会 @benitengunokai

ヒカゲシビレタケ。マジックマッシュルーム。毒性分はシロシン・シロシピン。セロトニン受容体として働く。マウスに投与したら箱の隅で動かなくなった。よくわからなかったので、人間を使って研究をした。

2015-03-01 14:04:45
べにてんぐの会 @benitengunokai

ベニテングタケ。ムスカリン。イボテン酸、ムッシモール。毒性分研究は1800年くらいから始まったが100年くらい経ってようやく抽出できた。

2015-03-01 14:05:51
べにてんぐの会 @benitengunokai

生食禁止のきのこ。しいたけ、ブナシメジ、マイタケ、エノキタケ。シイタケ生で囓ったら、1日くらいは動けなくなる。きのこと豆は必ず加熱して食べるように。きのこは酵素を出して色々なものを分解している。生で食べるとおなかの中できのこに分解されてしまう。

2015-03-01 14:07:33
べにてんぐの会 @benitengunokai

毒と無毒の境。きのこは加熱(電子レンジに注意)。たくさん食べ過ぎない。保存するなら加熱後に凍結(青酸を作るものがある)。同じきのこでもどれくらいの量が入っているかよくわからない(生育環境や成長段階による。苦くないニガクリ茸も培養したら苦くなった)、含まれる毒は1種とは限らない。

2015-03-01 14:09:41
べにてんぐの会 @benitengunokai

色々な迷信はすべて嘘。派手な色。虫やナメクジ、囓ってみて変な味がなければ。縦に避ける。なすと煮れば食べられる(巻懐食鑑。300年前の漢方書)。

2015-03-01 14:11:48
べにてんぐの会 @benitengunokai

質問。低分子の方が、横紋筋融解を起こすがどういうことなのか?(回答)まだよくわかっていない。細胞を分化する酵素を毒性分が働くのではないか?

2015-03-01 14:16:16
べにてんぐの会 @benitengunokai

続いては、鳥取大学の北村直樹先生から。「きのこ毒の活躍ーその光と影ー」。感覚神経細胞の細胞生理学がご専門。

2015-03-01 14:18:16
べにてんぐの会 @benitengunokai

専門は獣医学科。何年か前の獣医試験でツキヨタケの問題が出た。ツキヨタケの同定が出来なければ獣医になれない(笑)。

2015-03-01 14:20:34
べにてんぐの会 @benitengunokai

薬用きのこ。シイタケのレンチオミン、カワラタケのクレスチン。薬事効果はっきりしないので、効果をうたえない。

2015-03-01 14:23:15
べにてんぐの会 @benitengunokai

アセチルコリン受容体。ニコチン酸とムスカリン。様々な細胞に作用する。受容体であるムスカリンによって分かってきたことがたくさんある。これがきのこ毒の光の部分。

2015-03-01 14:25:40
べにてんぐの会 @benitengunokai

GABA受容体。イボテン酸。セロトニン受容体:シロシピン。アセチルコリン受容体。ムスカリン。

2015-03-01 14:26:58
べにてんぐの会 @benitengunokai

ムスカリンの受容体は、交感神経に作用する。ムスカリンの心臓への作用。カエルの心臓での実験。ムスカリンを与えてやると心臓が弱ってゆく。これでもベニテングタケ食べますかね(笑)。拮抗薬(アトロピン)を入れるとまた心臓が元気になっていく。

2015-03-01 14:31:01
べにてんぐの会 @benitengunokai

ベニテングタケの毒。ムスカリン、イボテン酸、ムシモール、アマトキシン、その他諸々。どれくらい食べて大丈夫かは言えない。

2015-03-01 14:33:05
べにてんぐの会 @benitengunokai

オオワライタケ。顔面痙攣。嘔吐下痢、幻覚症状。毒性分、ジムノピリンA,B。野生のオオワライタケにはシロシン・シロシピンは入っていない。ジムノピリンにもシロシン同様の作用があるのではないか?

2015-03-01 14:34:46
べにてんぐの会 @benitengunokai

大山でオオワライタケを取ってきて、人工栽培。それからジムノピリンを抽出。

2015-03-01 14:36:45
べにてんぐの会 @benitengunokai

ジムノピリンの薬理作用。神経細胞を活性化する。血管平滑筋を拡張させる。ニコチン様アセチルコリン受容体を抑制する作用。

2015-03-01 14:38:14
べにてんぐの会 @benitengunokai

神経細胞を培養。蛍光色素を入れる。カルシウムの濃度で色が変化。ジムノピリンを入れると、細胞のカルシウム濃度が強烈に上がる。しかし、受容体が分からない。

2015-03-01 14:39:46
べにてんぐの会 @benitengunokai

ジムノピリン、苦みがある。苦み受容体は何か?苦みの受容体は多い。20個以上。どれにジムノピリンは効いているか?ジムノピリンに反応したのはクロロキン。

2015-03-01 14:41:55
べにてんぐの会 @benitengunokai

クロロキンが作用する苦み受容体は?3番と7番の苦みの受容体にありそうだということが分かってきた。

2015-03-01 14:43:36
べにてんぐの会 @benitengunokai

細胞の中のRNA干渉により3番だけ、または7番だけを作れなくした。これに対してジムノピリンに対する反応はどうなったか?

2015-03-01 14:45:12
べにてんぐの会 @benitengunokai

ジムノピリン、苦み受容体のうち、3番7番に作用することが出来る。この作用がオオワライタケ中毒で見られる中毒に作用しているかもしれない。苦み受容体の作用が分かるのではないか。

2015-03-01 14:47:16