定点観測~飯舘村・山津見神社

東日本大震災からまもなく4年を迎えようとしています。震災から2年を過ぎた2013年の春、飯舘村の山津見神社が火災で消失するという痛ましい事故がありました。山津見神社復活を取材しつづけるライターKさんによる連続写真をまとめさせて頂きました。
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K @Kan_G

火災時の火の手の勢いは凄まじく、拝殿を囲んでいた木々の表面は炭化。 pic.twitter.com/OP4ckkle54

2015-10-29 23:22:12
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お祓い所の雨どいは変形していた。写真では、お祓い所の天井から雨水が流れているように見えるが、これは液体ではない。プラスチックがドロドロに溶けて固形化したもの。 pic.twitter.com/VuxKsCA3UD

2015-10-29 23:22:49
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拝殿の真ん前に鎮座していた狼狛犬も烈火にさらされた。これは拝殿向かって右側にある阿形の背中。火の手が襲った右半身が黒く煤けているのが分かるだろうか。 pic.twitter.com/rvRB6QxDiv

2015-10-29 23:24:12
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吽形は更に酷かった。左前足の肩の部分が高熱により砕けてしまった。 pic.twitter.com/kCkpIZXQQP

2015-10-29 23:25:36
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狼狛犬は拝殿の建設中も傷ついた身体でその進捗を見守っていた。 pic.twitter.com/syDXk23Ush

2015-10-29 23:26:56
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そんな折、地元の方と思しき女性が、新拝殿の建設現場を見学に来た。それぞれの狼狛犬の足下にお賽銭を置くと、俄に狼狛犬の身体を隈なくさすり始めた。私はあの光景を一生忘れられないだろう…。 pic.twitter.com/7VvE5yLnzm

2015-10-29 23:28:45
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その後、狼狛犬の傷は、「地元の工務店の方が頼みもしないのに修復して下さいました」と元禰宜のKさんから伺った。破片を一つ一つ拾い上げ、大事に保管していたのはそのKさんである。 pic.twitter.com/o5yDlMaZWY

2015-10-29 23:30:51
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そのKさん、訳あって社をお離れになった。フォーラムの席上、ふくしま再生の会事務局長のNさんが行方不明になっていたフク(宮司の今は亡き奥様が可愛がっていた猫)を見つけ出したというお話しがあった。 pic.twitter.com/fbSc7S10Nv

2015-10-29 23:33:39
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その時、私はKさんの横顔をチラと盗み見た。目を赤くしておられるように見えたのは気のせいかしらん…。

2015-10-29 23:33:54
K @Kan_G

猫は家になつくというが、もしそれが本当なら、フクがなついていた旧社務所は焼失。飼い主ももういない。元々神経質な子だけに、情緒不安定になっていたに違いない。それをおもんばかってか、Kさんはフクをとても可愛がっておられた。

2015-10-29 23:35:40
K @Kan_G

フク、新しい家ができて良かったなぁ…。 pic.twitter.com/OyfwyDJEv4

2015-10-29 23:35:48
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因みに、山津見神社にはもう一匹猫が住み着いていて、名をハック(ハク?)という。このハック、フクとは対照的にとても大らか。鷹揚すぎるせいかちょっと食べ過ぎのきらいあり。少しダイエットした方がいいかもねw。 pic.twitter.com/5eoTyTZO7w

2015-10-29 23:36:51
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K @Kan_G

山津見神社の天井眷属絵画は100年程で焼失してしまいました。が、先生は100年200年先を見据えておられるようです。美術を志す東京の若者たちが、飯舘村の復興のために立ち上がったという事実は、絵を通して後生に伝わることでしょう。 pic.twitter.com/4cWszKXxa3

2015-11-01 19:15:37
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K @Kan_G

飯舘村佐須・山津見神社の例大祭は、来週の土曜日(28日)。藝大の院生たちが臨写した天井眷属絵画が奉納されるのは来春の予定。だがそれに先立ち、今回の例大祭で完成分が参拝者に披露されるようだ。 pic.twitter.com/1HfEkNmxRp

2015-11-15 18:27:49
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