ライトノベル史における三つの史観

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hatikaduki @hatikaduki

次に媒体で比較すればマンガと対比されるべきは小説なのに、なんでマンガ・アニメ・小説じゃなくてマンガ・アニメ・ラノベと言われがちなのかがわかります。

2015-03-05 10:40:53
hatikaduki @hatikaduki

少女少年マンガとライトノベルはともに少女少年小説の子孫である、もしくは1900年代からつづく少女少年向けエンタメというおおきなストリームの中に存在している、それゆえ特に現代のオタ文化の中だとマンガ・アニメ・ラノベで対比されがちなのであろーという事ですね。

2015-03-05 10:45:31
hatikaduki @hatikaduki

んで最後に少女少年小説は少女少年向けであるがゆえに、機会を見つけては“僕らの世代のための小説”として若返りをおこなおうとするって事っすね。

2015-03-05 10:54:34
hatikaduki @hatikaduki

1970年代起源説、1990(1988)年起源説だけでなくて、1980年代末のティーンズハート他、1998年のブギーポップとその周辺、初期MF文庫Jの動き、あとはもしかしたら児童向け文庫レーベルの活況やなろうの隆盛もそーゆー若返りの動きとしてとらえられるかも知らんですね。

2015-03-05 10:59:43
hatikaduki @hatikaduki

なろうだけだと年齢層高すぎなのでボカロ小説とかとあわせたほうがいいかもしれない。

2015-03-05 11:01:42
hatikaduki @hatikaduki

まあそのようなラノベ史の背骨かつラノベ史上のダイナミズムのみなもととしてライトノベルの少女少年小説性があるよーという話。

2015-03-05 11:04:46
hatikaduki @hatikaduki

んで②です。SF史観。これもラノベ史の背骨だな。

2015-03-05 11:05:32
hatikaduki @hatikaduki

1960年代に一定の勢力として確立されたSFファンダムが、ハヤカワ文庫を、テーブルトークRPGを、ファミコンを、そしてパソコンを得て、

2015-03-05 11:09:54
hatikaduki @hatikaduki

まあそんな本格的にマニアというわけではないですがそれなりにハヤカワ・創元に親しみはあるしアメコミ・SF映画を置いてきぼりされずにさらっと見れるし、舶来ものが好きでパソコンに忌避感がなく、なによりゲームがすっげー好きな、twitterでよく見かけるカジュアルなSFファン層が成立。

2015-03-05 11:15:37
hatikaduki @hatikaduki

自分をSFファンと思っていないレベルのSFファン。ファンと言う表現はあたらないかも知らんですけど。

2015-03-05 11:16:22
hatikaduki @hatikaduki

それがまあラノベオタの一定勢力かつ作家の供給源としてラノベ史にずっとかかわっていて、FTブーム、エロゲ文化圏との交流、(ハルヒダンス)、web小説の隆盛といったムーブメントの方向付けに影響を与えていると思うよーという。

2015-03-05 11:20:16
hatikaduki @hatikaduki

RPGパロとか乙女ゲー転生とか、ゲームのパロディがなんでラノベの王道かっつーとSFと親和性のあるオタとリアル中高生どもが同じレベルで盛り上がれるポイントでいちばん広いスペースが存在するのがそこだからじゃないかなと思います。

2015-03-05 11:25:16
hatikaduki @hatikaduki

またゲームのパロディというのは言ってみればエクストリーム再話行為でありそこには物語の本質的な力が宿るのではー?なのでおとぎ話パロもむかしから一定の勢力がありますよね。

2015-03-05 11:27:36
hatikaduki @hatikaduki

そのへんの力学の現在における表出としてSAOあたりと象徴的な作品とするweb小説の書籍化ブームとFT回帰があんのやろなと思うわけですね。

2015-03-05 11:32:04
hatikaduki @hatikaduki

あ、web小説ブームとFT回帰については、これも2013年の日記ですけどこんなんありましたね>僕たちはSAOとかと戦わなくても別にいいんだ、という話d.hatena.ne.jp/hatikaduki/201…

2015-03-05 11:50:01
hatikaduki @hatikaduki

流行りものばかりが流行ってそれ以外のものが追いやられたり断絶が生まれているように見えたとしても、かつてあったものがすべて失われてしまうわけじゃなくて、そのなかに生き延びているもの、影響を受けているもの、ふたたびよみがえってくるものがきっとあるんだよという話でもあります。

2015-03-05 11:53:51