- yutanpo1984_
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→“「ミッテランよ、日本の戦犯の国葬なんかにでるんじゃない」という投書なのに、わざわざ「陛下」とつける阿呆がどこにいるのでしょうか。でも新聞というのは、こんな程度です。”『いま語りえぬことのために 死刑と新しいファシズム』p.85-86
2015-03-04 18:34:35(辺見庸)“吉本隆明さんとは、何度かお会いして、長くお話していただいたことがあります。彼はしみじみと「自分には、昭和天皇に対する『絶対感情』があるんだよね」という趣旨のことを言った。絶対感情というirrationalな情念。これはなんなんだろう。”→
2015-03-04 19:07:15→“吉本さんのこれが、ぼくは、結局乗り越えられなかった最後の壁ではないかというふうに思う。共同幻想をいいながら、あの人自身は、自分の心のなかのヒロヒトを最後まで乗り越えることができなかったと思うんです。”いま語りえぬことのために 死刑と新しいファシズム』p.108-109
2015-03-04 19:07:32“昭和天皇は敗戦後、戦犯として訴追されることを免れた。天皇服を着て白馬に乗って軍隊を閲兵した大元帥で、日本全軍を率いて敗戦前は具体的に戦争の指示まで出していたのに、突然白衣を着て顕微鏡をのぞく実直な科学者に変身し、”
2015-03-06 23:31:04“実は平和を愛する人間だったいうあっけにとられるようなジョークがまかり通り、人間天皇、象徴天皇として、存在し続けたために、人々が天皇に自発的隷従をする習慣は簡単に消え去らなかった。” 良いことが書いてあるよ!
2015-03-06 23:31:23“自民党の国会議員が「教育勅語を学校で教えるべきだ」などと言ったり、山本太郎議員が、園遊会で天皇に手紙を渡したことを、不敬だなどと騒ぐのも、その習慣がいまだに伝わっているからだろう。日本の天皇制は、自発的隷従の典型である。”
2015-03-06 23:33:12“そして、天皇に自発的に隷従する習慣は、いまだに日本人の心理の底流に流れていて、その隷従の習慣を誇りに思う人が少なくないのである。”
2015-03-06 23:33:49(奥崎謙三)“私が死ぬまで裕仁に対する殺意を捨てきれないであろう理由の一つは、ニューギニアの戦場で飢え衰えて死んでいった戦友たちの無念を忘れることができないからであると同時に、私が死刑になることを覚悟して殺そうとしても殺すことが不可能といっても過言ではないほどに、”→
2015-03-11 11:14:07→“ニューギニアの密林で、極限の状況裡にあって、飢え渇えた末に、孤独に淋しく空しく死んでいった名もなき多くの兵士たちの亡霊に向って、私は「天皇を撃て!」と死ぬまで慟哭しつつ叫びつづけることをやめることはできない。” 『ヤマザキ、天皇を撃て!』p.301
2015-03-11 11:22:41“私は、復員前から探し求めていた、民衆の本当の敵の正体は、犯罪やいろいろな不幸、不和、不自由を無限に生みつづけ、すべての人がそこで生きると自然に過不足の多い毎日を送るようになる、人間性に反した天皇や天皇的なものによって象徴される現在の社会の構造であることを、殺人後に、”→
2015-03-14 21:42:18→“ようやく突き止めることが出来ました。民衆の本当の敵の正体がわかりますと、いままで最も憎んできた天皇や天皇的なものを殺すことだけでは、犯罪者を死刑にすることと同様に、悪因の社会があるかぎり、いくら天皇や天皇的なものを殺しても、また新しい天皇や天皇的なものが次から次へと”→
2015-03-14 21:44:43→“生まれてくるから、恨みははらせても、本当に餓死した戦友や多くの戦死者や父母や被害者の霊に対する供養・贖罪にはならないと思いました。 そこで私は悪果の一つである憎い天皇個人を殺すよりも、悪因の天皇や天皇的なものや犯罪者や、いろいろな不幸、不和、不自由を温存し、いっそう多く”→
2015-03-14 21:47:22→“再生産する究極の悪因である現在の社会の構造を、天皇や天皇的な存在や犯罪者や、いろいろな不幸、不自由、不和の発生しない構造の社会につくりかえるために工夫、努力することこそが、餓死した戦友、多くの戦死者、被害者、父母の霊に対する本当の供養・贖罪であると思いました。”
2015-03-14 21:50:10“狂った現代の悪因の社会に、狂ったことを自覚せずに生きている人間よりは、「狂っている」精神病患者の方が正常であり、その精神病患者を患者扱いにして飯を食っている精神医の方がよっぽど正常な人間から程遠い人間であります。”p.236
2015-03-14 22:14:15“とにかく、狂った悪因の現在の社会では、かえってより多く狂った精神をもった人間が大きな顔をしてのさばりかえり、社会的に信用され、尊敬されているのです。天皇や天皇的なものは狂気のシンボルであり、最高の狂人であると私は確信しております。”p.237
2015-03-14 22:20:41