ICRPの内部被曝評価モデルは合っているのか?

危険派から批判されることの多いICRPの内部被曝評価モデルは正しいのでしょうか? 空間線量への寄与度に比較して内部被曝の実効線量への寄与度が低いTe132について、検証を試みました。
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iPatrioticmom @iPatrioticmom

S VALUES FOR 131I BASED ON THE ICRP ADULT VOXEL PHANTOMS (2015) rpd.oxfordjournals.org/content/early/…

2015-04-22 20:46:36
iPatrioticmom @iPatrioticmom

国内でもJAEAの研究者が日本人のファントムでSAF値を計算しています。 「平均的成人日本人男性ファントムを用いた光子及び電子比吸収割合の評価」(2014) jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/pdfdata/JAEA-D…

2015-04-22 20:46:51
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この論文では、67の線源器官と41の標的器官についてSAFを算出。血液も臓器ごとの血液量に応じて配分して、壊変する確率を算出しています。63が大静脈、64が心臓、65が大動脈の血液。33が大静脈、34が心臓、35が大動脈です。 pic.twitter.com/67Xz2v2dZI

2015-04-22 20:47:26
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米国NCIの研究者たちがI131のS値を計算した最新論文rpd.oxfordjournals.org/content/early/…には、従来のS値との比較が載っています。 pic.twitter.com/rlxPaJEB70

2015-04-22 20:48:05
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甲状腺は自己吸収分は変わりませんが、腸、胃、肺、心臓、肝臓などの臓器からの吸収線量は増え、中には10倍近く変わるものもあるようです。これを加算すると甲状腺の係数はかなり変わるのではないでしょうか? Te/I132の血中崩壊分についても再評価が必要でしょう。

2015-04-22 20:48:14
iPatrioticmom @iPatrioticmom

結論は、現行のICRP内部被曝評価モデルでは、心臓、リンパ節が評価されちない、血液コンパートメントでの崩壊分が正しく評価されていないため、Te132/I132が過小評価となっている、です。

2015-04-22 20:49:52
iPatrioticmom @iPatrioticmom

以上により、まったくの私見ですが次の通り推測します。

2015-04-22 20:50:04
iPatrioticmom @iPatrioticmom

ぱとり仮説①チェルノブイリでの循環器疾患の増加は心臓の被曝によるものである。 WHO報告書によればベラルーシでもウクライナでも若年層の虚血性心疾患が増加しています。 pic.twitter.com/xXRMI5C0dB

2015-04-22 20:51:17
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iPatrioticmom @iPatrioticmom

ぱとり仮説②原発周辺での小児白血病の増加はリンパ組織の内部被曝の影響である。 ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P… ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P… 白血病の原因は骨髄の被曝とされていますが、上記論文で増加しているのはいずれもALL(リンパ性白血病)です。

2015-04-22 20:52:10
iPatrioticmom @iPatrioticmom

リンパ組織の被曝影響で免疫等の問題が起きて、ウィルス性白血病が増えている可能性はないのでしょうか? リンパ管は動静脈と並走している場合が多くリンパ節も臓器と位置が近いため、現在評価されていない血管や血液での崩壊分の影響を受けやすいのではないでしょうか。

2015-04-22 20:52:48
iPatrioticmom @iPatrioticmom

Te132と血液の再評価に加えて、以上2点について専門家に解明していただきたいです。

2015-04-22 20:53:25
iPatrioticmom @iPatrioticmom

なお、「ぱとり仮説」は私見にすぎませんが、内部被曝モデルと血液の評価については、放射線防護の専門家に多大なご教示をいただきました。 素人の際限のない疑問に辛抱強く真摯にお答えくださいました専門家に、心より感謝申し上げます。(了)

2015-04-22 20:54:28