- hatiko_0118
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「お前は私から離れて妻を娶ってしまったね。私から隠れるようにこそこそと結婚して今はさぞ居心地悪い思いをしていることだろう。私はそんな可哀想なお前のことをまだ愛しているよ。」みたいな話らしいけど怖い
2015-08-06 22:20:02逃げた加藤さんを追って彼の実家にまでやってきた折口先生は本当に執念の人だと思うし、電車が止まったからと線路伝いに泥だらけになって歩いてきた姿を加藤さんの母親が「まるで幽霊のようでぞっとした」と言ったのも大層リアルである
2015-11-22 16:24:04「思いつめると、どんな障害も乗り越えてしまう激しさが、先生にはあった。普通の人に出来ないことを、がむしゃらに、やってしまわれる。どんな苦しみにも耐えて、自分の思いを貫こうとされた。」
2015-11-22 16:25:20加藤さんは折口先生に底知れぬ恐怖を感じつつもその魅力には抗えないと言ったことを回想録に書き連ねていて破壊力すごいのだが、最終的には奉職する慶應義塾において池田さんと共に折口学の礎を築くことになるの因果深すぎて堪らない
2015-11-22 16:29:23折口先生が『死者の書』を書いた動機について、中学時代の友人から突然愛を打ち明けられるという「こぐらかった夢」を見た折口先生がその理由を解き明かそうと書いたのがこの作品だよ...ついでに言うとその友人が辰馬さんだよ...と加藤さんが証言しておられてまたしても業が深いよ
2015-11-22 17:06:44折口先生の初恋相手と目される辰馬桂二さんに関しては、学生時分の折口先生が人づてに彼の写真を手に入れようとしたとか、彼との疑似恋愛と思しきものを歌に読み込んでいたとか、日記にその似顔絵を書いていたとか盛り沢山あるわけだが更に背後から殴られたような気分だ
2015-11-22 17:11:51勿論「折口信夫の初恋相手は藤無染であり『死者の書』は彼への鎮魂の書である」と解釈違いを打ち立ててきた富岡・安藤ペアのことも忘れてないよ....!
2015-11-22 17:14:59戦前作家の自作朗読(与謝野晶子、萩原朔太郎など) (8:57) nico.ms/sm2167805 こんな声で講義してればそりゃあ当時の学生に「教室の読書や短歌を朗詠される時のお声は、甲高く澄んで美しい」と言われるよ折口先生
2015-12-03 22:50:20伊勢清志が少年から青年へと成長するにつれ女性に惹かれ始めるのを分かりつつも、自分がそれを救済してやらねばと言う気持ちになって、遠路はるばる鹿児島まで行っちゃう折口先生ね
2015-12-04 19:23:26「憎みつつ来し汝がうなじに骨いでて痩せたる後姿見むと思えや」「憎みがたき心はさびし。島山の緑かげろう時を経につつ」〜連作"鹿児島"より〜
2015-12-04 19:34:01「心の底から萌してくる欲にひかれて、若い蒜の葉はその方へ延びて行くより為方さがない。十年来、私の指導に従うことを喜んでいたように見える者も、今は自ら背いてゆかねばならぬ時が来たのである。」
2015-12-04 19:25:12「蒜の葉は何も、救われたく思っていたのではない。それにも関わらず救われなければならぬような気になって」鹿児島まで行っちゃうんだからさ折口先生はさ...それで結局のところ清志への呪いみたいな序文をつけた処女歌集を上梓するわけだからさ....
2015-12-04 19:26:19私のなかで富岡多恵子女史と言えば「こう考えるのは邪推だろうか」「折口はこう言っているが、これは隠すための虚言がかえって犯行をばらしていくのと似たようなものを感じる」といった圧倒的行間読解力に定評があるわけでして、ほんと折口クラスタの真髄を煮しめたような御方だと思う
2015-12-04 19:56:45『慶應本科と折口信夫』で北村薫パパが折口先生の授業組み込んだ時間割作ってるのすごい羨ましい・・・私だって三田の学内を「寒風のなか、信奉者に囲まれ」「行き過ぎる魔の群れを覗くような、異様な緊張感」のなかで歩いていく折口先生見たかったわ・・・
2015-12-04 20:55:11「折口信夫への驚きを語り、己れの青春を語るものは跡をたたなかったが、その起源を求め、全像を見定めようとしたのは加藤氏ばかりであったのだ。」ああ〜〜〜〜〜
2016-06-12 10:39:56折口先生が慶應大学に奉職していたとき国文学専攻の学生たちから信仰対象よろしく扱われていたのは周知の事実だろうけど、当時の経済学部の学生の「国文学の奴らが折口先生の後ろを金魚のフンよろしくぞろぞろ歩いてて怖い」という証言が滅茶苦茶好きなんだよな・・・直に見てみたかった・・・
2016-09-25 00:47:14