「〈野生の思考〉再興」の関連ツイート

多摩美術大学芸術人類学研究所で行われている安藤礼二氏と江川純一氏による公開講座、 「〈野生の思考〉再興」に関連したツイートのまとめ。 第一回「フレイザー『金枝篇』を読む」 第二回「モース『呪術論』を読む」 第三回「レヴィ=ストロース『野生の思考』を読む」 続きを読む
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@pettazzoniano

多摩美・芸術人類学研究所の「「野生の思考」再興」は公開講義・対談という形で行います。基礎的な話から始めて安藤礼二さんとの議論にまでもっていく予定。フレイザー、モース、レヴィ=ストロースのテキストは僕が訳し直したものを配るつもりです。参加自由ですので学生以外の方も是非!

2013-03-27 10:52:30
@pettazzoniano

もう一つ誤解があるようなので書いておきたい。モースは聖概念を押し広げたのではない。モースによると、聖概念は狭い考え方で、所謂「セムの宗教」にしか通用しない。だから彼はコドリントンにより導入された「マナ」を用いたのである。

2013-03-30 13:19:27
@pettazzoniano

もっとも重要なこと。たしかにモースはデュルケームの甥だが、デュルケームを宗教研究へと向かわせ、宗教のポジティヴな面への着目をデュルケームに与えたのはモースだということ。「デュルケーム宗教社会学」ではなく「モース宗教社会学」のほうが射程が広く、かつ正確な表現である。

2013-03-30 13:27:18
@pettazzoniano

同じようなことがイタリアにも言える。クローチェ→ジェンティーレだけでなく、ジェンティーレ→クローチェを検討することも必要。

2013-03-30 13:28:27
@pettazzoniano

レヴィ=ストロースについても「構造」や「ブリコラージュ」などのキーワードはもういい。前後を参照しつつ、彼の呪術論・宗教論を掴みたい。日本への彼の眼差しにも関係してくるし。

2013-03-30 13:36:41
@pettazzoniano

研究者がツイッターに書くことを信用してはならない。

2013-03-30 13:39:26
@pettazzoniano

「もし、われわれが頑固にも、傑出しているであろうが、明らかに狭すぎる近代英国中流層の基準で、つまりその物質的快適さへの嗜好と<その情熱的で消費的、渇望的とさえ言ってよいような生への執着>に基づいて、あらゆる時代と国々の人間を推し量ろうとするならば、」続

2013-04-03 11:16:35
@pettazzoniano

「人は人類の長い道のりをけっして理解できないだろう。階級というマシュー・アーノルドの表現を使うことが許されるなら――私自身、その一部に過ぎないのだが――、」続

2013-04-03 11:16:49
@pettazzoniano

「この階級が多くの尊敬に値すべき特質をもつことは疑いがないけれども、非凡で繊細な歴史的想像力はこれに属してはいないのだ。」J・G・フレイザー(月本昭男 訳)

2013-04-03 11:17:04
@pettazzoniano

やはりフレイザーはフレイザーだなあ(よい意味で)。

2013-04-03 11:28:13
安藤礼二 @reiji1967

宗教学者の江川純一さんをお招きしての「野生の思考」再興ーフレイザー・モース・レヴィ=ストロース。5月10日(金)、6月7日(金)、7月5日(金)、14時40分より、多摩美芸術学研究所。『金枝篇』『呪術論』『野生の思考』を徹底的に再読します。アナロジー的な思考法の再検討にして、

2013-04-13 15:33:16
安藤礼二 @reiji1967

アニミズム的な思考の再検討になるはず。宗教学、社会学、民族学および民俗学の起源を探る。柳田國男の「民俗学」や折口信夫の「古代学」の起源でもあります。まずは『金枝篇』。私は、江川さんの講義を受け、ヨーロッパのモダニズム文学や、柳田と折口の「霊魂論」の話を。

2013-04-13 15:36:57
@pettazzoniano

もしかしたら、いきなり『今日のトーテミスム』と『野生の思考』を読んでも、何が問題になっているのか分かりにくいかもしれない。そんなときは、まず『パロール・ドネ』のなかの「今日のトーテミスムと野生の思考」を是非。講義録(というより講義内容の報告書)なので概略を掴むのに適している。

2013-04-14 09:07:41
@pettazzoniano

レヴィ=ストロース『野生の思考』は文庫にして、もっともっと読まれるべきだと思う。新訳があっていい。

2013-04-14 11:55:12
@pettazzoniano

このところずっと「【野生の思考】再興」について考えています。(デュルケーム・)モースやレヴィ=ストロースはなぜあれほど「分類(classification)」にこだわったのか。これがポイントのひとつになると思います。『今日のトーテミスム』も『野生の思考』も分類の話ですから。

2013-04-17 11:38:09
@pettazzoniano

第一回はフレイザーです。このスコットランド人は何をしようとしたのか。ありとあらゆる批判が『金枝篇』に向けられたにもかかわらず、なぜ彼の呪術論は継承されたのか。

2013-04-17 11:41:35
@pettazzoniano

「野生の思考(La pensée sauvage)」は、自然礼賛や近代科学批判ではありません。「文明ではなく未開!」でもありません。結構誤解されているような気がしています。

2013-04-17 11:49:11
@pettazzoniano

いちおう授業ですので「最初」から話そうと思います。対象が難解なのでこちらも遣り甲斐があります。社会人の方々がご参加くださるのも嬉しい。本当に楽しみです。

2013-04-17 11:54:12
@pettazzoniano

フレイザー、モース、レヴィ=ストロースの先にあるのは、ファン・デル・レーウ、ペッタッツォーニ、エリアーデ、すなわち「エラノス」である。先の三人と比べずっと「ホモ・レリギオースス」。

2013-04-23 09:03:53
@pettazzoniano

「ますます小さくなるこの惑星のうえで、かつて人類の一部の者たちがアメリカ大陸やオセアニア地域で不運な部族たちに押し付けたのと同類の状況を、わが身の犠牲のうえに、再び作り出そうとしているのではないか?」クロード・レヴィ=ストロース(竹内信夫 訳)

2013-04-23 12:38:17
@pettazzoniano

もうひとつ、レヴィ=ストロース。「小さな工芸品に対する信仰(私は子供のころからその信者でしたが)は近代社会のなかに一種のアニミズムを復活させることです。このアニミズムは人間の作り出した多くの作品を神聖化することです。」『遠近の回想』より。

2013-04-23 12:48:07
安藤礼二 @reiji1967

研究会の告知です。 江川純一さんをお招きしての公開講座、「野生の思考」再興。5月10日(金)、6月7日(金)、7月5日(金)、各回14時40分より。聴講自由。多摩美八王子芸術人類学研究所。詳細はhttp://t.co/T9ejEwMt8D

2013-04-25 21:42:44
安藤礼二 @reiji1967

フレイザーの『金枝篇』、モースの『呪術論』、レヴィ=ストロースの『野生の思考』を読み解きます。南方熊楠、柳田國男、折口信夫が、いかにして「呪術的思考」を練り上げていったかも再検討します。

2013-04-25 21:44:42
@pettazzoniano

「私はキリスト教徒ではないどころか、この宗教を完全に偽りであるとして否認しています。」 この挑戦的な言葉、誰が書き残したものだと思いますか。フレイザーです(1904年4月18日付けの書簡)。やはりフレイザー、ペッタッツォーニ、レヴィ=ストロースは共通点が多いですね。

2013-04-27 23:11:05
安藤礼二 @reiji1967

フレイザーの『金枝篇』を日本人たちはどう読んでいたか、ということについてのいくつかのメモを。

2013-04-28 08:12:33
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