折口先生まとめ。

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ハチ子 @hatiko_0118

折口先生の伝説の口説き文句を読みたい人は『わが師折口信夫』、好きな相手の手紙で尻を拭くという常人には理解しえない先生の愛を知りたい人は『私の折口信夫』、ほのぼのとするなかに切なさも抱え込む先生の晩年を知りたい人は『折口信夫の晩年』を読めばいいんじゃないかな

2015-05-23 10:27:23
ハチ子 @hatiko_0118

読書メモ見返してたら他人には柳田先生の愚痴っぽいこと言うのに、いざ他の人が柳田先生のこと悪く言うと「君ごときがあの人のことをとやかく言うな」とか怒り出す折口先生がいて折口先生まじ折口先生

2012-12-25 23:48:09
ハチ子 @hatiko_0118

友達に金を借りにきた折口先生、もじもじして用件言えずに連歌で謎かけレベルの「金くれ」要求するも友達が理解できなかったためにガッカリして解説始めるとか...「バカ!言わせないでよ分かってよ///」ってことなの....なんという乙女....!!

2012-09-28 14:25:09
ハチ子 @hatiko_0118

折口信夫辞典で加藤さん引いたら案の定「師の苛烈な愛の呪縛を憎悪し、昭和19年6月、出奔して関係を絶った」「師の呪縛から逃れんとした加藤であるが、折口の学問と人間的魅力はそれを遙かに凌駕し、結局は折口の研究と折口学の紹介に残された人生を費やした」だったよ。苛烈な愛の呪縛て。

2013-01-09 13:43:19
ハチ子 @hatiko_0118

折口辞典によれば「骨格逞しく、色白く、眼は生き生きと大きく、能登訛りが可愛く」「信夫のために何かをする自分に深い喜びを覚え」「料理がうまく、信夫の身辺の世話、出版社、講演、金銭の出入りまで信夫の望むように仕事をした」 「折口信夫に最も愛された弟子」なのが藤井春洋さんだよ...

2013-01-10 10:09:20
ハチ子 @hatiko_0118

折口さんの弟子は「折口はそういうひたむきな春洋を遂にほんとうに愛するようになって行ったのだと思う」とか言ってるし友達の室生犀星は「ひとくみのめずらしくも、いたいけな夫婦のような暮らし」とか言ってるし何なのもう_(´ཀ`」 ∠)_

2013-01-10 10:11:58
ハチ子 @hatiko_0118

折口先生の短歌結社には「さつりく(殺戮)」と呼ばれる祝福セレモニーがあり、最近結婚した人や賞を取った人がいると先生が指や傘でサインを出し、皆はその当人をねじ伏せ降参するまでよってたかって虐める。そしてこの過程はカメラで納められ大爆笑のなかで終わる、とか折口先生何してるの

2013-01-10 10:25:45
ハチ子 @hatiko_0118

芥川芥川ノートに書きまくってた太宰と、近所のイケメン兄ちゃんに惚れて「頭文字をこっそり地面に書いちゃった///」だの「彼の名前を掘ったハンコ作っちゃった///」だの恋する短歌を詠みまくってた折口先生から同類の匂いしかしない。

2013-05-11 13:04:06
ハチ子 @hatiko_0118

結局思いは伝えられずに終わった関係なんだけど「おもほえずこの図書館の椅子の人 かの顔に似るわがまえの人」「恋人の名を憚らずいう日来て われは涙をうり物にする」とかなんか泣かせるポエム詠んでて折口先生ほんと与謝野晶子もびっくりの乙男だし可愛いし辛い。

2013-05-11 13:08:02
ハチ子 @hatiko_0118

折口クラスタ界の大御所であるこの二人がよりにもよって信夫の「青春」を語るとくればもうこれは特濃の一冊に違いない pic.twitter.com/l3idtg7nvb

2013-09-09 16:47:57
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ハチ子 @hatiko_0118

「折口自身がかたくなに沈黙を守った青春は殆ど論じられてこなかった。論じるに値する出来事に遭遇しなかったからだ、とするのが従来の説である。しかし本当にそうであろうか。不自然すぎるその沈黙が、あるいはその空白が、逆に何かを間違いなく語っている。」冒頭から行間読解スキル全開だと....

2013-09-20 16:34:36
ハチ子 @hatiko_0118

釈迢空は藤夢染から折口さんへの贈り物だったらしいし『死者の書』は折口さんが無染に捧げた鎮魂の書らしいよ(瀕死

2013-09-20 16:52:23
ハチ子 @hatiko_0118

かつて年長の藤無染から愛された記憶を反復するように自分よりも幼い春洋さんや守雄さんを愛したり、かつて無染の口述筆記をさせてほしかったという思いを反映するように弟子に口述筆記させる信夫ちゃん....光源氏もびっくりなぐらい初恋に縛られていて切ないうえに可愛い

2013-09-20 23:58:22
ハチ子 @hatiko_0118

『私の折口信夫』が「折口先生は私の叔父への愛を私に投影している、どうしようもなく可哀想で気持ち悪い人。でもそんな先生の愛を私は正しく理解して受け止めているし、私も愛されるだけ先生を愛しているの。二人の愛情はお互いにだけ通じ合うの、先生の心は私のもの」な内容だったもんで震えてる。

2014-02-12 18:14:27
ハチ子 @hatiko_0118

弟子たちと「皆で雪まみれになって遊んだものである。噛み合う程友情の募って来る犬のような嬉しさに、ぶったり、雪に埋めたりした。昏くなっている雪のなかで、くんづころんづ掴みあって」大はしゃぎした國學院教授の折口信夫先生(36)の童心力すさまじい

2014-04-08 11:35:07
ハチ子 @hatiko_0118

バス停に知り合いが並んでるのを見つけた折口先生(55)とそのご友人の反応が「先生と私とは期せずして、喚声をあげながら、走り寄って坪井をひっとらえ、殴る叩く、乱暴狼藉の態だった」のにも突っ込みたいけど「これは極く親しい気心を知りあった連中でやった挨拶」とか何という男子中学生

2014-04-08 17:00:17
ハチ子 @hatiko_0118

折口先生の「私は弟子を子の代わりにも、妻の代わりにも愛しますから」という言葉の重さたるや

2014-04-24 01:30:04
ハチ子 @hatiko_0118

柳田國男の学問に傾倒して「柳田先生はどんどん先に行ってしまわれるのですね」と言いながら彼の後を追いかけ続けて、「先生の学説を発展させてみました、先生聞いてください」と論文を次々と持ち込んでくる信夫...信夫...!

2014-04-24 01:36:03
ハチ子 @hatiko_0118

当時の学生が見た「教科書や何かを包んだ風呂敷包みを、女性のように胸のあたりに抱えておられる。普段は当たり前の声でやや低めに話しておられたが、教室の読書や短歌を朗詠される時のお声は、甲高く澄んで美しい」折口先生多分きらきら少女漫画トーン背負ってる

2014-04-24 01:42:06
ハチ子 @hatiko_0118

鈴木亨氏の『わが師折口信夫』へのコメント「肉か何か新聞紙にくるんで、加藤さんを追っかけて来るところ、中にラブレターが入っている...インクが滲んでどうのこうのと言うところ、執こくていやらしいと思って論評する人が多いと思うけどーーぼくは感激するね。恋心、愛ってあんなものでしょう。」

2014-05-08 01:09:26
ハチ子 @hatiko_0118

折口先生の柳田先生への思いは複雑でそう簡単に形容できないんだろうけど、個人的には加藤さん言うところの「愛されたくて、愛されたくて、しかも思いの届かぬことを悲しんでいられるのではないかと思った」がしっくりきます

2014-05-08 01:12:11
ハチ子 @hatiko_0118

とある門下生の回想文にて「(折口先生は)その卒業生の謝恩会の席上、生徒を集めて一緒に起居を共にして愛の教育をしたい旨を強調された。」いや、邪推とは分かってるんだけどね、うん

2014-05-08 17:24:43
ハチ子 @hatiko_0118

室生犀星先生が先立った詩人仲間を偲んだ『我が愛する詩人の伝記』折口好きには見逃せないと聞いて読んだら予想以上にときめいたので布教したい。

2014-05-09 18:15:50
ハチ子 @hatiko_0118

「藤井春洋はそのもっとも愛された人、藤井春洋は二十三の時から硫黄島で戦死するまで、迢空の身の周りや雑誌社出版社、講演、金銭の出し入れまで、迢空の言うままに仕事をし、二人は兄弟のように仲良く、ある時は若い二十三の妻と、四十二歳の男が暮らしていたのである。」

2014-05-09 18:16:23
ハチ子 @hatiko_0118

「死没十何年か前、軽井沢の私の家に、二人で牡蠣を貰ったからといい、牡蠣を籠に入れ、竹竿の真中にそれをぶら下げて、よいしょ、よいしょと担いで運んで来たことがあった。私に牡蠣をくれる事よりも二人で担いで来たことが面白かったらしく思えた。」

2014-05-09 18:16:46
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