そういう趣味があるのは別に否定しないのだけど、なぜ日本のポップス批評は音楽そのものよりも歌詞だったりアーティストの精神性、もしくは音楽ビジネス論みたいなものが重要視されるのだろう。そんなこたーどーでもいいよ。
2015-06-04 14:08:57@wms 完全に同意です。僕は、批評を書く側に音楽の構造を分析するスキルや、それを言葉で表現するスキルが無いからではないかって考えてます。「音楽批評をするのにアナリーゼする力は要らない」なんて意見をTwitterで見た気もしますが、怠惰なだけかと。まあ、身も蓋もない考えですが…。
2015-06-04 21:58:34@drpulse8 @wms うーん、それ以上にそれを求める聴衆・読者がいないことが要因だと思います。音楽の構造を分析するような記事は求めてないんです。自分はそこまで書けないですが読みたいと思ってその手の企画をことあるごとに出しましたけれど、そこの壁にぶち当たりました。
2015-06-04 22:29:35@wish_mountain @drpulse8 @wms そこを読みやすい形でやって、どう成立させるかの挑戦をJTNCではやってるつもりです。極力、音楽そのものについて語りつつ、リスナーにフレンドリーであるような
2015-06-04 22:33:02@wish_mountain @drpulse8 @wms 原雅明イズムなんで!
2015-06-04 22:35:01@wish_mountain @wms 僕はちょっとその意見には同意しかねるところがありまして。潜在的にそういった文章を読みたいと思っている人は多いのではないのかという気がします。勿論読ませ方や見せ方には工夫はいるとは思いますが。菊地&大谷コンビの見せ方とか痛快でしたね。
2015-06-04 22:50:22@drpulse8 @wms うーん、元々の前提である”ポップス批評”ではどうなのかなぁと思う次第です。もちろん、自分もその潜在的読者のひとりではありますので、そうであればいいなとは思いますけれども。
2015-06-04 22:53:10@wish_mountain @wms ポップスには短時間でリスナーの気持ちを掴む仕掛けや工夫、引用や目配せが施されているものが多い気がするので、そういったものへの言及は欲しいかなあって思ったりしますね。歌詞論や精神論が全面に来ると逆に多くのリスナーを取りこぼす気もするんですね。
2015-06-04 22:59:29@Elis_ragiNa @wish_mountain @wms 原雅明さんは凄く早い段階からそうしたアプローチをされていた気がするので、僕も凄く尊敬してますね。HIPHOPを音響として聞く作法は原さんの文章やレーベル、ショップで学んだ気がします。
2015-06-04 23:07:00@Elis_ragiNa @wish_mountain @wms で、文章のみならずDJやコンピ、本全体の装丁で提示していこうと言う柳樂さんの姿勢にはfaderイズムというか、原雅明イズム感じますねー
2015-06-04 23:08:41@drpulse8 @Elis_ragiNa @wish_mountain 寝ている間に熱い議論があったようですね。出遅れてしまいましたw
2015-06-05 06:06:24日本におけるポップミュージック批評は単なる私小説的な歌詞論及びアーティストの生き様論ばかりで、音楽的な視点からの言及は非常に数が限られている印象。で、またそういう方が読者も判りやすいので歓迎しがちではあると思う。ただ、それはもう音楽とは関係ない世界だ。
2015-06-05 07:53:33日本のポップス・ロック批評が偏光した原因の一つは間違いなくロッキング・オン的なるものであることに同意。あとロック・マガジン的なとんでも批評を受け継いでいるパターンもそれなりにありそう。
2015-06-05 08:56:18ロック・マガジンが困るのは、あれ文章は全然面白くなかったけれど、あそこに取り上げられている音楽はかなり面白かったんだよね。で、そういうものに触れられるチャンネルは当時他にあまりなかったという。
2015-06-05 08:57:09日本のポピュラー音楽批評が歌詞や精神性への偏重になってしまった理由はいろいろ考えられるが、最大の元凶は私見では二つ。一つはロッキングオン。もう一つは吉本隆明。吉本が中島みゆきやユーミンを現代詩の文脈で論じ始めたのは70年代末、今では忘れられているけど吉本の影響はでかかったですね。
2015-06-05 07:36:302000年前後くらいに、中島みゆき論をまとめるみたいな記事を書いたんだけど、その時点で中島みゆきだけを論じた本が30~40冊くらいあったのかな(原稿データがミッシング)、で、そのほぼすべてが歌詞論で、さらにはほぼすべてが吉本隆明影響下にあったという。
2015-06-05 07:47:0580年代半ばからニューアカ・ブームになって、アイドルや歌謡曲などを現代思想風に論じるというモードが出てくる。竹田青嗣が陽水を論じたり、笠井潔がユーミンを論じたりね。ニューアカの連中は吉本隆明とは反目していたわけだけど、その実、やってることは吉本のみゆき論の延長線上でしかなかった。
2015-06-05 07:52:34吉本隆明以前、歌謡曲をはじめとする大衆文化を擁護していたのは、思想の科学や新左翼の人たちで、振り返ればものすごく偏っていたわけだけれど、歌詞や精神性が云々されるモードが準備されたのはこの時点のことだったかもしれない。藤圭子とかね。輪島裕介『創られた「日本の心」神話』参照のこと。
2015-06-05 08:14:06あ、見田宗介『近代日本の心情の歴史 - 流行歌の社会心理史』 が抜けてた。1967年か。吉本隆明はこれを参照していたから、まあ、このあたりですよね。
2015-06-05 08:28:00