検診の考え方(1)過剰診断について

過剰診断の問題が一部の人たちになかなか理解されないこと、鈴木氏が検討委員会で過剰診断を否定する発言を行っていることなどから考えたこと 第5回「甲状腺検査評価部会」議事録 http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/109100.pdf
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シュー @shu_n148

鈴木氏は過剰診断がほとんどないと考える理由の1つとして2次検査では厳しい診断基準で抑制的に細胞診を選択していることを挙げている。その結果、診断されたものの多くが手術適応の基準を充たしていると考えているようである。しかし、細胞診の適応基準は初めから抑制的だったわけではなさそうだ

2015-06-15 00:36:15
シュー @shu_n148

.@shun148 先行調査での細胞診の施行率は後になるほど下がり、逆に細胞診での悪性率は後になるほど高くなっており、このことからは、細胞診の適応基準は調査が進むにつれて徐々に抑制的に変化してきたことが推察される。 twitter.com/sushikubo/stat…

2015-06-15 00:45:21
シュー @shu_n148

.@shun148 つまり二次検査での細胞診の適応基準は、癌が疑わしければ施行→手術適応を満たすエコー所見のある場合のみ施行へシフトし、他は癌を疑っても細胞診を行わずに通常診療に移行して経過観察しているのではないか。

2015-06-24 23:29:28
シュー @shu_n148

細胞診の適応を抑制的にできたのは、手術適応を抑制的にシフトできたからだと思う。当初は小児に経過観察を勧めるようなコンセンサスは得られていなかったはずで、それが検討会で何でもかんでも手術を勧めているわけではないと自信を持って言えるまでになったのは、先行調査での経験によると思う。

2015-06-25 20:04:47
シュー @shu_n148

細胞診を行わずに経過観察を勧める基準に明確な変更がなくても、インフォームドコンセントの際の医者の雰囲気(患者サイドに判断を委ねるか、より自信を持って経過観察を勧めるか)によって患者の選択は変わってくるし。

2015-06-26 07:55:50

厳密な意味での過剰診断以外にも

シュー @shu_n148

「過剰診断」も微妙に異なる意味で用いられている。自分の解釈では癌の性質に関わらず結果論として命に関わらない癌をみつけて治療してしまうこと。成長の止まっているもの、将来成長のとまるものはもちろん、成長し続けるものの前倒し発見でも成長の遅いものほど過剰診断になる可能性が高くなる。

2015-06-24 23:57:43
道草クー太郎 @KutaroMichikusa

この件では、自己判断ができる成人になってからでも間に合うものを、子供の段階で本人の意向に関わらず処置してしまうという点が過剰診断の弊害に加わると思う。

2015-06-25 08:31:07
シュー @shu_n148

早すぎる早期発見の弊害が人数としては最も多いと思う。

2015-06-25 12:36:23
シュー @shu_n148

癌の治療は無症状の人の身体機能を損なってでも死のリスクを下げようというもの。命にあまり関わらない甲状腺癌の検診を受けないことの不利益は主に術式が大きくなることによるQOLの低下と考えられる。これと比較するのは子どもに不要な手術や早すぎる癌の宣告をすることによるQOL低下

2015-07-06 00:09:00
ryoko @Ryoko_is

福島の甲状腺スクリーニングについて言えば、細胞診の適応をかなり絞ることで「過剰診断」「過剰治療」を避けることはできている、という判断なのだろうと思うけれど(というか過剰治療を避ける努力は臨床では当然なのだけれど)、「不安」についてはまた別だしなあ

2015-06-28 20:01:12
シュー @shu_n148

過剰診断、過剰治療は早期発見治療の知見が積み重なれば、無くせなくても減らしていくことができるし、そういう努力が福島では行われている。それでも「癌=死に至る病」のイメージがある限り、精神面での負担まで考えると大規模超音波検診の利益が不利益を上回るのは難しそうに思える。

2015-07-03 18:53:19
シュー @shu_n148

@sushikubo 周囲がいい加減な判断で癌が増えたと騒いで福島の子どもたちを追い詰めないこと、診断された子どもが甲状腺癌は通常の癌のイメージとちがっておとなしいものだと理解し落ち着いて治療に臨めるようにすることで検診の不利益をかなり減らせると思っています。

2015-06-13 02:13:01