【４月２６日　狭間とハイジ　死を知る】

狭間 駿 @c_yu_n

@HaKo_723 狭間】「………うん。」ぽつんと言って、もう一度、すこし離れた身をよせる。

ーーー @HaKo_723

@c_yu_n ハイジ】幸せになってほしかった。ただそれを強く思う。「…、」ぎゅうと寄った身を抱きしめて首元に顔を埋める。

狭間 駿 @c_yu_n

@HaKo_723 狭間】黙り込み、叩くというよりただ触れるように、じっとその背中に腕を回しててのひらを置く。そのままじいっと、時計の音のコツコツやたらと響く中で、そうしている。

ーーー @HaKo_723

@c_yu_n ハイジ】誰かが死ぬのは怖い。それをひしひしと感じる。指先が震えてしまう。今ここに彼が抱きとめてくれるのが救いのように思う。

狭間 駿 @c_yu_n

@HaKo_723 狭間】「……、……、」止まらないのだろう震えを感じる。せめて少しでも暖めるように、いずれ相手のほうから離れてゆくまで、そうして抱きしめているつもりでいる。

ーーー @HaKo_723

@c_yu_n ハイジ】全てを知っているわけでは無い彼女とあの男の顔が浮かんでは消える。思い出す場面がなくなれば真っ暗になって目を瞑る。呆気ない。その言葉が滲んでぽっかりと胸に穴を開ける。

狭間 駿 @c_yu_n

@HaKo_723 狭間】ゆるり、ゆるりとただ緩慢に背を撫でる。目の前にこの相手がいる以上、自分が彼らに思いの多くを馳せることはない。ただただ、ぽっかり空いている虚空に持っていかれないよう、この相手の背に触れている。

ーーー @HaKo_723

@c_yu_n ハイジ】すすり泣くことはもう無い。ただただ思いを馳せ、時が流れるのも感じないまましがみついている。

狭間 駿 @c_yu_n

@HaKo_723 狭間】蒼い夜の闇の中で、遠くから時おり聴こえる音に包まれた静寂の中で、ただ相手の心臓の音にだけ、触れている。…てのひらで反射して、相手の中にもふたたび響けば、いいと、そう思う。

狭間 駿 @c_yu_n

狭間】こつ、こつ、こつ。時計の音は、一秒、一秒、静かな虚空に、響き続けている。

狭間 駿 @c_yu_n

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ーーー @HaKo_723

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