小説『帰ってきたヒトラー』のホントに怖いところ

前々から気になってる本だったんですけどより興味が。
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柞刈湯葉(いすかり・ゆば) @yubais

ヒトラーが2011年のベルリンにタイムスリップして現代技術に戸惑いながらも再度政権を掌握しようとするがなぜかコメディアンとして人気者になってしまうという小説を読んでる amazon.co.jp/gp/product/B00…

2015-07-23 23:44:41
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不破雷蔵@毎日更新ガベージニュース管理人 @Fuwarin

歴史上の結構有名な人を別世界に転送させてそのままの挙動で動かしてみたらってのは、昨今の漫画では「ドリフターズ」が有名ですが、この設定は確かに面白いカモしれない(漫画じゃないけど)。 twitter.com/yubais/status/…

2015-07-24 05:45:04
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

いあ、「帰ってきたヒトラー」はもうちょっと入り組んだメタ小説なんや twitter.com/Fuwarin/status…

2015-07-24 06:29:19
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

現代のドイツではナチズムを「意味するもの」は禁止されまくっているが、ではヒトラーという「それそのもの」が現れた時、実は防ぐ手だてがないのではないのか? 我々(ドイツ人)は今ヒトラーが蘇ってもせいぜいコメディアン扱いくらいしかできないのではないか? という内容。

2015-07-24 06:32:13
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

作中では、ヒトラーが蘇ってもそのリアリティのない現実を現代のドイツが受け止めきれず、「1889年生まれのアドルフ・ヒトラー」として住民登録まで許してしまう。その制度と意識の間隙をついたハックされぶりは、かつての政権奪取をも彷彿とさせる

2015-07-24 06:34:50
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

そして、「どこからどう見てもナチズムそのもの」である存在が、コメディアンだとか何だとかそういった「言い訳」をまとってどんどんドイツに浸透していってしまう。「歴史上の人物がタイムスリップして……」というドリフターズ系の話じゃなくて、現代ドイツに対する皮肉と警告の書ですね

2015-07-24 06:36:32
カム @comekurisu

@MyoyoShinnyo 突然のリプ失礼します。「帰ってきたヒトラー」、自分の読み方が鈍臭いせいか周りがヒトラー本人だと気付いている明確な描写をみつけられなかったのですが、あれは気付いていてあえて芸人扱いしているのでしょうか?あとやる夫フューラー、とても素晴らしかったです。

2015-07-24 06:38:43
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

@comekurisu そこは誰も気づいていないというより非現実的すぎて誰も事実を受け止められていない、という読み方か正しいのではないかと思います。そしてそんな状態のまま、ヒトラーそのものはどんどん浸透していく、というのが怖さのポイント

2015-07-24 07:00:47
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

現代のドイツでは、ナチスとナチズムは明確に禁止され、本気で主張する行為やそれと思われるシンボルを掲げることも禁止されている。が、ナチズムとは一体何だったかの記憶や知識が失われつつあり、名前と流儀を変えたそれが現れても対処ができないかもしれない、という恐怖を描いてるようにも読めた。

2015-07-24 07:12:59
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

象徴的なのが、作中でヒトラー本人がネオナチの事務所に突撃して「お前らどの口でドイツ人とぬかすんじゃコノヤロー!」とコテンパンにする。それがドイツ人には痛快だったので大人気を博す。でもいや待て、それって本末転倒じゃないか? というね

2015-07-24 07:16:02
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

あの書物が警告の書だというのは、ラストの一文がベタだけどゾッとするものであることから判る。それは読んでのお楽しみということで

2015-07-24 07:18:54