満たされない想いを抱えて[満潮] #見つめる時雨

満潮
3
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

満潮の太ももが私のショーツに触れる。私のいいところが擦られる。私も脚を絡め、満潮のいけないところに当てがった。そこはとっても熱かった。 「んぁ…あ…」 満潮の声が、目が、艶を帯びていく。

2015-08-27 00:55:25
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

私は満潮の首の後ろに手を回し、抱き寄せた。そして近づいた彼女の唇に舌を侵入させる。生々しい温度、味が私の頭を蕩けさせ、耳に反響する唾液をかき回す音が、それに拍車をかけた。あぁ…気持ちいい…。満潮も…気持ちいい…?

2015-08-27 01:00:53
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

満潮の呼吸が早くなる。金色の瞳からは快楽が染み込んだ雫が溢れ、淫靡な唾液が私達の唇を濡らす。私の腰は自然と浮き、脚の付け根に湿気が帯びていく。はちきれそうになっている乳頭が擦れ合い、ぴりぴりした感覚が身体を抜けた。 「満潮…ぁ…あ…」 「駄目…私…いっ…!」

2015-08-27 01:05:37
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

許容できない快感が身体を一瞬走り、思わず満潮に思い切りしがみつく。私と満潮の身体が共鳴するよう震える。背筋が弓なりにしなり、私の脚を熱い汁が伝っていった。 「…ん…はぁ…ぁ…」

2015-08-27 01:10:15
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「…っ」 満潮が私の胸に抱き付く。…なんだか、少し泣いているように見えた。私は満潮の頭に手を置いて優しく撫でてあげた。…満潮の口から零れる、あのひとの名前。失礼しちゃうわ。こんなことしている最中に、他の女のひとの名前を言うなんて。…なんて、ね。 「…扶桑」

2015-08-27 01:16:11
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

…扶桑さん。貴女はこんなにも満潮に想われてるんですよ。…そう伝えることができたらどんなにいいか。満潮はそれを望まない。受け取ってもらえる可能性はないに等しいと悟っているから。しかも、自分の気持ちに罪悪感すら抱いて。でも、誰かを好きになること、それは悪いことじゃないのよ。

2015-08-27 01:27:35
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「…満潮」 「……」 「顔、あげて?」 満潮の顔が胸から少し浮いたところを、私は手ですくいあげた。そして、柔らかく口づけをする。 「…もっと…しましょう?」 貴女の想いが晴れるまで。気の済むまで。私はいくらでも受け止めてあげるから。

2015-08-27 01:37:18
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

…満潮。優しい貴女を本当に満たしてくれるひとが現れるのを、心から…祈ってるわ――

2015-08-27 01:42:08

【弐】罪悪感

満潮

とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

―あぁ、最低。ホントに最低。最悪…。どうして…こんな…。 「…んっ…ぁ…くっ…」 自分が許せない。なんて酷い自己嫌悪。なのに、やめられない。…違う。私はさっさと終わらせたい。だから、こうしてる。そう自分に言い聞かせる。 「ぁ…はっ…」

2015-09-22 02:28:58
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

一人部屋でよかった。誰にも見られる心配がないから。こんな姿、誰かに見られでもしたら死んでやる。ううん、今ですら、可能であれば死んでしまいたい。消えてしまいたい。身体の芯から湧いてくる汚い欲熱に飲み込まれた自分が、大嫌い。

2015-09-22 02:30:39
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

静かな夜。虫が鳴き始めるにはまだ早い。風の音。木々が揺れる音。そんな音しかないから、誰も私が芯をかき回す音を消してくれない。部屋に響き渡る水音。ぐちゃぐちゃと水が溢れ出て、私の指に絡みついて、下着も布団も汚していく、その音。

2015-09-22 02:34:55
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

何も考えずに、ただこの熱を鎮めればいい。いずれこれは消えてなくなる。安らかな時間が来る。だから、無心で。…なのに、そうしたいのに、どうして貴女の顔が浮かんでくるの?貴女に抱かれた感触を思い出してるの?私…もう何時間こうしてるの?止まらない。止まらないよ。お願い、助けて…扶桑…。

2015-09-22 02:36:50
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

汚れた願望が脳内を支配する。扶桑の私の頬に触れた指が、私の口に差し込まれるのを想像する。指を根元まで入れられ、私の唾液が扶桑の綺麗な指を汚していく。歯をなぞられ、舌を摘ままれ、私は苦しさから涙を流す。そしてようやく引き抜かれた指を、貴女は淫靡な仕草で舐めとるの…。

2015-09-22 02:39:55
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

私は扶桑の膝に抱かれ、背後から耳を甘噛みされ、唾液をたっぷりつけられ、服の上から身体をなぶられて。私は何の抵抗もできずに、ただ貴女に身を任せ、淫らな姿を晒してしまう…。 「あっ…んっはぁ…」 …最悪、最低。こんな下卑た妄想で、扶桑を汚している自分が許せない。許せない…。

2015-09-22 02:43:08
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

…身体の芯から何かが来る。私は、指の動きを激しくさせた。淫らな音が耳を通り抜け、脳を痺れさせる。 「あ…ぁあ…イっ…!」 それはその場所から全身を一瞬で駆け巡り、ついで私のあらゆる部分の筋が伸びる。外の音が遠くなって、暗いはずの視界が白くなっていく。あぁ…やっと…。

2015-09-22 02:47:24
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

…強烈な脱力感。乱れた呼吸は少しずつ落ち着いていく。ようやく、ようやく終わったみたい…。あぁもう…どんだけ欲求不満だってのよ…私は…。 「…グス…」 …ごめんなさい、ごめんなさい…扶桑…。私、また貴女を汚してしまった…。

2015-09-22 02:51:23
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

…どれだけ荒潮に慰めてもらっても、この汚れた情欲は消えてはくれなかった。扶桑…。あぁ、駄目だってわかってるのに…。貴女を想うことすら、いけないことだってわかってるのに…。どうして私は…こんな…。…ねぇ、時雨…。私、どうすればいいの…?どうすれば…楽になれるの…?教えてよ…――

2015-09-22 02:55:53