「中立」と「公平公正」はどう違うか~潘国連事務総長の”回答”から”ハシモト・アベ”思考を逆照射する
続)先の産経報道での、自民党の「国連事務総長への抗議」発言内容はもう壮絶なコワレ方。キレた幼児。自分の信念でなく「国際社会が許さない」と言う。これが事大主義。しかし今回はアメリカですら「適切」と言っている事。自民脳の”国際社会”からは都合次第でアメリカすら消えるらしい。
2015-09-06 11:38:53続)「自分の都合」と「国際社会」が一体化し、裏返っている事にも気づかない。自分と世界が区別されず混濁するのが、「幼児的万能感」の状態。このTPOの読めなさは重大な”国のリスク”。「河野談話見直し」「朝日新聞検証」「GHQ占領政策見直し」と何度雲散してもその「理由」を学習しない。
2015-09-06 11:48:28続)なぜ自民党の”歴史修正”は政治レベルですら頓挫するのか。降伏した相手である「アメリカ」に抑えられるからです。自民党の”国内支配力”はその根本をアメリカに依存し切っている。心理的に依存し過ぎてその存在すら忘れている感。親に世話されている事を自覚しない幼児みたいなものです。
2015-09-06 11:56:07続敗戦の結果、自国内にアメリカの基地を置かれ、航空管制などの”治外法権”。安保条約は憲法を越えて司法にも触れられない”不可侵”。国の「自立」など覚束ない。この自立の挫折、来歴否認と言う心理抑圧が逆の方向に噴出する。「アメリカは守ってくれるいい人」「全部憲法が悪い」「中韓が悪い」。
2015-09-06 12:04:30続)自民党が国連事務総長に筋違いのブチ切れをして「分担金の支払停止」「事務総長解任」とか言いだす。あたかも満州事変後、国連も世界も「認識不足」(≒今の”当たらない”)だと独善にこもる国連脱退前夜の有様。だか今は「国の根っこ」をアメリカに抑えられている、その自覚も無い、幼児の茶番。
2015-09-06 12:16:00続)「事大主義」の極まった安倍内閣は自国の基礎たる立憲も法治もかなぐり捨てアメリカに「事大」する。言われるままに、と。国民やマスコミには「内閣と言う自分」への「事大」を自明の事として求める。自分がアメリカにしている様に。「事大」と言う他者依存は、亢進すると全てに「自覚」を失う。
2015-09-06 12:24:37続)「他国防衛」である集団的自衛権を米と行使する事が「自国の存立のため」だから合憲と言えてしまう論理・心理も、実に共依存的、自他境界喪失的。「個」に立脚する”法”の摂理からはかけ離れている。意識に上るかは「自(分に目)覚(める事)」次第。「立憲」」法治」はそこから始まる話。
2015-09-06 12:41:13欧米への反感が抑圧されて中韓に逆噴射する。100年変わらない構造。しかし世紀は変わった。
続)日本は冷戦中は国として「眠った」。棚ボタ冷戦勝利に浮かれていたら湾岸戦争で「その持ってる金は何だ。アメリカの赤字か。兵を出さないならよこせ」と言うトラウマ。「対米自立」思考が始まる。バブルの内は未来を見る「沈黙の艦隊」として、弾けた後は過去を見る「ゴーマニズム」として。
2015-09-06 13:17:36続)911と言う分岐点で、「ゴーマニズム」は民族右翼=反米と示される。この思想が”国民化”する道はここで絶たれた。日本政治に於いてアメリカは「不可侵」だから。社会の意識から抑圧される一方で噴き出すのは経済成長を始めた中韓への「見下しヘイト」。100年前から変わらない構図。
2015-09-06 13:24:02続)今のアメリカと日本が実はどう言う関係であるかを「見ぬふりする」ほど、自国で変えられるはずの憲法や、日本に基地を置いてるわけでもない中韓へのヘイトは、高まる。そう言う法則になっている。でしょ。安倍内閣はこの「歴史修正」→「対米従属」の挫折サイクルを喜劇的なまでに短期で再演。
2015-09-06 13:31:01続)安倍内閣は「戦後レジーム脱却」と言いつつ「サンフランシスコ講和条約」を”独立の日”として祝った。この辺から「アメリカとの距離感の自覚が無い」のは明らかだった。それ、戦後レジームそのもの。冷戦下からのアメリカべったり依存で、アメリカが「他者」であると言う自覚を喪失していた。
2015-09-06 13:42:40続)東京裁判とA級戦犯の意味を確定させたSF条約を「独立」だと祝った後で、靖国参拝。とうとうアメリカに口に出して「注意」された。戦略でもバランスでもなく「脈絡が無い」んです。アベノミクスの”総花”的政策と同じ。ツケはあとで回って来る。独立式典は1度きりで終わった。靖国もそれきり。
2015-09-06 13:49:36続)この”ハネ上がり”の反動の様に、安保法案は「自国の存立」をアメリカに委ねるが如き、”国権喪失”レベルの内容、アメリカの下請軍事企業化。自衛隊員の労働条件は実にブラック。TPPも合わせアメリカに「溶けて一体化」するかの様。だからこそ今、国民の間に「自覚」と言う目覚めが起こる。
2015-09-06 13:58:36個人が生まれ、国のかたちが定まる。それが立憲法治国家。
一方で砂川判決前のアメリカへの報告や沖縄密約の様に、米公文書で公開されている日本の行動は「日本には記録が無い」で済ませる。つまり日本はアメリカと「公の対話」が出来ない。それが出来ない国と集団的自衛権で一体になろうとしている。 twitter.com/yujinfuse/stat…
2015-09-08 08:11:17「アメリカとの外交問題になるので存在を認めるのは困難」って…。国権の最高機関である国会で、「ある」ものを「ない」と嘘をついて法案を通すのか。国民よりもアメリカの方を向くのか。 統幕長会談資料:防衛省は存在否定 - 毎日新聞 mainichi.jp/select/news/20…
2015-09-08 08:03:51国同士の機微に関わるやり取りは隠す、なら分かるんですよ。世界に公開済みのアメリカ公文書に書かれている事実を、なお「日本には記録が無い」で無い無いと言い張り続けるのはつまり「裸の王様」であり、前者と後者の違いに気づかないのが「裸の王様を称える人々」です。
続)国民の「個人」への自覚があって、初めて国民と国が契約する「立憲」「法治」と言う”国のかたち"が定まる。「戦後」が終わるか続くかは、「アメリカ」との問題。アメリカと言う”他者”を認識し、依存でも反抗でもなく、適切な距離で「付き合える」様になるかどうかに、かかっている。
2015-09-06 14:06:109月7日
菅長官の「公平公正は当たり前」発言、2つのヤバさ
時事:国連総長に不快感=菅官房長官 jiji.com/jc/zc?k=201509… 「『公平・公正』というのは当たり前だ。言葉遊びをしているような感じにさえ聞こえる」と。意味が分からなかった、と言う事ですね。2つくらいの意味でヤバい発言。”アベ政治”の核心の表現、とも言える。
2015-09-07 15:22:39続)菅長官、この件で”『公平・公正』というのは当たり前だ”と「言えてしまう」のがまずヤバい。「問題ない」「当たらない」ですぐ議論を拒否する菅氏らしい没論理だが、それで済むなら政治など誰にでも出来る簡単なお仕事。累進課税の税率はどうすれば公平か考える必要も無い。政治哲学なき政治屋。
2015-09-07 15:31:51続)「公平公正」だけ文脈から切断して”それは当たり前”と言っても反論になっていない。「中立」の語を最初に使ったのは安倍内閣であり、事務総長は「中立と公平公正は違う」と言ったのだから、「違わない、同じである」と”中立の意味”を説明できなければならない。それをせず話を逸らしている。
2015-09-07 15:39:03続)「公平公正」の意味は「当たり前」と没論理化して定義せず、自分が言った「中立」との違いを指摘されているのに、「中立」の語はもう言葉にも出さない。自分で言った「中立」の意味を説明できない、逃げている、と言う事。自分で始めた議論の単なる続行拒否であり、”退場”でしかない。
2015-09-07 15:42:34