Monadology, Information, and Quantum Physics: A Leibnizian interpretation of Quantum Mechanics
- ucciuccini
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「物理的実在」が理論や方程式によって「表現」 されるとき、その表現が含む全てのものが「実在」に対応するわけやない。これライプニッツの重要な洞察。コードを経由した表現には「余計なもの」も含まれる。確率振幅を決めるψに、その余計なものも含まれるが、それが決めた確率は経験的頻度に対応する
2020-01-17 17:02:17誰かさんが「確率のコード説(解釈)」を提唱したらしいが、森前智行『量子計算理論』(2017)3.3にこの解釈の有力な根拠となる記述あり。アダマール演算子(重ね合わせ状態を作る)を2回作用させる量子計算を行うと、「負の確率」ゆえに二つのパスが打ち消し合う「対消滅が起きる。
2020-02-28 21:24:05これは、「負の確率」が量子的プロセスを表現するための「コード」であって、「負の確率の存在」をクソ真面目に信じる必要がないことの証左!量子論以前から「確率の解釈問題」は存在したが、量子論でこの解釈問題に新紀元が開かれた、と考えてエエんとちゃう?
2020-02-28 21:30:49同じことの別の表現は、藤井啓祐『驚異の量子コンピュータ』(2019)5章での記述、量子論では確率ではなく「確率振幅」の方が基本的な概念だ、という指摘でもある。ψの2乗が確率だという浅い理解ではダメで、その確率がどこから出てくるかという過程を押さえなあかん。そこで「コードとしての確率」!
2020-02-28 21:41:32新幹線車中では、長いこと読まずに放っておいたDonald Gillies「確率の哲学理論」を飛ばし読みで ほぼ読了。この人、ポパー由来の「確率の傾向性説」支持者だが、「傾向性」をほぼ無意味にする方向へ行くつもりかい?最後の「多元性」擁護なんかアホらして読んでられん!
2020-04-22 21:11:09そんなアホなこと言うくらいなら、ワシの確率、コード説の方がよほどマシじゃろ!ギリースは、量子論での確率と確率振幅の特異な関係なんか、視野にも入ってない。これではダメじゃ・・・量子論によって、確率の解釈は新紀元に入ったことが見えんらしい。
2020-04-22 21:15:28(第四刷、840円出ました。古本より安いど・・・)確率の哲学的試論 (岩波文庫) ラプラス amazon.co.jp/dp/4003392515/… @amazonJPより
2020-07-15 16:32:22盟友による「解説」、長いし、まあ「力作」というてもエエけど、彼がワシ(Leibniz)の業績をほとんど知らなんだ時期に書かれたもの。ラプラスの「決定論的世界観」は、ニュートン自身の中途半端な科学観や世界観ではなく、実はワシにまで遡るもんじゃ。ラプラスが気付いていたかどうかは別としてな。
2020-07-15 17:28:18ワシに言わせれば、ラプラスの「古典的確率」の定義(悪名高い無差別の原理を持ち出す)は、人間が自然界を理解しようとするときの「コード」提唱のハシリや。すなわち、無知を切り抜けるための一つの簡便なコードの提唱としてなら、無差別の原理もそこそこ成功したわけ、わかる?
2020-07-15 17:32:23(この本、まだ第1章を読んだだけやけど、最新の物理学と量子情報理論をつなぐよさそうな本じゃ。誰かさんのライプニッツの情報論解釈ともつながりそう、ワクワクするぜ)量子エンタングルメントから創発する宇宙 (基本法則から読み解く物理学最前線) 高柳 匡 amazon.co.jp/dp/4320035437/… @amazonJPより
2020-09-25 18:50:48コロナ騒ぎとこの夏の暑さ、および2月以来の膝の負傷(新入り犬のせいじゃ)でしばらく寝かせておいた科学哲学研究(もち、情報論的宇宙論の哲学じゃ、若い奴らが敬遠する)に、また新しいインペタスが得られるか、かかか?
2020-09-25 18:59:24(流し読みでほぼ読了、オモロイ!超弦理論をベースにした話やけど、他の立場でもホログラフィー原理や量子エンタングルメント・エントロピーは使えるで・・・)量子エンタングルメントから創発する宇宙 (基本法則から読み解く物理学最前線) 高柳 匡 amazon.co.jp/dp/4320035437/… @amazonJPより
2020-09-29 18:12:11(この著者には1994年のブルーバックスがあり、もっと掘り下げた続編がいつ出るのかと待っていた。それがついに出たぞ!今読んどる途中・・・)量子力学の解釈問題: 多世界解釈を中心として (SGCライブラリ 161) 和田純夫 amazon.co.jp/dp/4781914845/… @amazonJPより
2020-10-10 20:40:59本書19ページ、「(多世界解釈の創始者はしばしばエヴェレットとされるが、・・多世界の実在を最初に明確に主張したのはド・ウィットである。)」とあるのは、訂正すべし。P. Byrne, The Many Wrolds of Hugh Everett III (2010) ド・ウィットを多世界説に転向させたのはエヴェレットとの文通だった
2020-10-12 14:50:27(多世界解釈の一番乗りが誰か、疑問のある人は、この本の17章、Peter Byrne の論文を読むべし。エヴェレットは、すでに1957年に私信でDeWittに決定的な影響を与えていた。)Many Worlds?: Everett, Quantum Theory, and Reality Simon Saunders amazon.co.jp/dp/0199655502/… @amazonJPより
2020-10-25 17:42:19