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温室本丸つぶやきまとめ:3

140文字で自分設定の本丸の審神者と近侍とかいる刀剣男士のぼややんとしたのを書いた分の自分用まとめ:3 (だいたい140文字小話、たまにつづく、たまに設定など呟きのごっちゃ) ツイート数増えたのでさらに続き。前のはこちら(http://togetter.com/li/834746)(http://togetter.com/li/857067) この本丸の顛末で一本書きたい話があるので練習がてら。 見られる方への注意点: 続きを読む
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こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@tkhime_TL 1.本丸の初期刀。審神者の少女に本体ではなく顕現の姿の「現実に存在していそうな王子様」の風貌を理由に選ばれた。監査が初回に温室本丸を訪れた際の会話を盗み聞きした結果、選ばれた理由は推測している。審神者が手放しで褒めてくる羞恥に耐え切れずに逃げ出した経歴あり。

2015-10-24 21:38:18
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@tkhime_TL 本をよく読む者のひとり。読むものはライトノベルやファンタジーに少し偏っている。英雄譚や勧善懲悪を好み、彼がTRPGのシナリオを作る際も素直な話運び、参加者のキャラクターを控えめながらも特別扱いする点で好評価を得ている。本が苦い結末だと読後に落ち込んでいる。

2015-10-24 21:45:49
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@tkhime_TL 3.この好みは現実は冷たい論理で動いていると思っている故の裏返し。奇跡は起こらず、日々の繰り返しがそれを成す。審神者と共に培ってきた思考。写しと呼ばれ続けた性質も、一朝一夕で変えられるものではない。ただ、時折無意識(たまに意識的)に卑屈ネタを審神者に用いる。

2015-10-24 21:57:52
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@tkhime_TL 4.卑屈ネタを用いるのはだいたい審神者に甘えたいか、審神者を甘えさせたいとき。審神者が一番話し、常に近侍として側に置くのが自分という事実があるために安定している。のんびり。しかし審神者は妙なところで隙を他人に見せるため、胸がざわついて妙な奇行を見せることも。

2015-10-24 22:10:54
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@tkhime_TL 5.本人は特に仲がいい刀剣男士は意識していない。近侍として色々な刀剣男士と話すことが理由と思われる。堀川国広とは山姥切国広自身の危機の際にご飯を振る舞われる迄疎遠気味だった。山伏国広とは今なお距離があるが、他の本丸が参考にできない為気づいていない。鈍い。

2015-10-24 22:16:35
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

ジビエ、というのはフランス語での呼び方らしく、結局のところ鹿や猪といった野生生物の肉のことだ。審神者は不思議な心地がする。こうして本丸で、少年たちが鹿を狩って帰ってくるのを待っている。「主?呆けるなら休んだほうがいい、手を切ってしまうよ」歌仙兼定が審神者からキャベツを取り上げる。

2015-10-24 23:29:14
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

ステンレスの錆びない包丁が(羨ましい)、ぎっしりと詰まったキャベツをざくざくりと割っていく。青年に包丁を取り上げられ、審神者は玉葱を剥きながら、ぼうと思考に耽った。美しい青年たちと、野菜を育てながら、何度も何度も同じ時代の”正しい”歴史を重ねてゆく。歴史の修正力を強めてゆく。

2015-10-24 23:36:26
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@cradleofraimu その核には何があるのか。剥き続けていれば何もないのか。あるいはその内臓には人が触れてはならない病原があるのか。だから清らかな鋼の切っ先を持つ神々なのか。やはり歌仙兼定の言う通りらしい。くすむ鉄色の瞳が閉じる。「おやすみ、主」おやすみ、意識が保たない。

2015-10-24 23:40:29
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@cradleofraimu 髪を撫でられる心地好い感覚がした。顔の下に、枕の感触。頬を擦り付けると土の匂いがした。審神者は自分が何かを言った気がした。枕の持ち主が、たぶんしあわせなことを言った。…起きれば山姥切国広が審神者を膝枕をしていて、審神者は食べられた夢に想いを馳せる。

2015-10-25 09:54:28
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

白い粉は審神者にとっては背筋のぞわりとくるようなさわり心地をしていて、酸化アルミニウム、炭化ケイ素の微細な粉末を思わせた。もし間違えて、不意に訪れる電波めいた不安を、鍋に少しずつ水を注いで、白玉粉と一緒に溶かしてゆく。「小夜、」「んっ」宗三左文字が兄弟を呼ぶ声に、肩が跳ねた。

2015-10-25 17:13:26
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

「来てないよ、宗三くん」火がついていない時で良かった。そうですか、と不審そうに顔を歪めながら、宗三左文字は厨に体を滑り込ませる。「…主、いいですか」「なに?」彼は鍋と、作業台に並べられた餡の列を調べ、その内一つを指差す。「僕は苺大福にしてください」「手伝うとかじゃ、ないんだな…」

2015-10-25 17:25:20
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

「別にいらないでしょう、貴女は要るというときは言える人ですし」暫く言葉の意味を考える。「そこまで判断力ある訳でないけどなぁ」「そうですね。臆病で警戒心の強い鳥…いや、チキン」「なんでそこ言い換えちゃうのぉ!?」誉めていますよと言われども、彼の持ち前の態度のせいかそんな気はしない。

2015-10-25 17:33:22
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

これ以上食いつけど作業が進まないばかりなので、鍋に火をかけた。半透明に煮立つまで弱火で待つ。審神者は一応キッチンタイマーも点けた。ここから少し忙しくなる。くっつき防止の水、予め計った砂糖、別に分けた片栗粉、順に確認して、まだ居た宗三左文字に目を丸くする。「…いや、小夜くんは?」

2015-10-25 17:51:37
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

「特に急ぎの用ではないので」しげしげと作業を眺められて、なら手伝わないかなあ、と審神者は唇を尖らせる。「嫌です」心の声が出ていた。「…自分で作っても面白くないでしょう。貴女が僕たちの為に作ってくれた大福が食べたいんです」暫く言葉の意味を考えた。唇を真一文字に結び、表情を隠す。

2015-10-25 17:56:53
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

「…顔、真っ赤ですよ。髪の白さで直ぐ分かるんですから」「…作業失敗しちゃうから下がって…」やっとそれだけを言って、キッチンタイマーを止める。ヘラで練り、餅状になってきた求皮のもとに砂糖を少しずつ足すのだ。「もう少し口説かれ慣れなさい」「煩い、永遠の初心者なん口説く!?」「鈍いな」

2015-10-25 18:08:51
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

闇夜の中で、冷蔵庫が開く。厨に忍ぶ大和守安定の顔をぼんやりと照らした。短刀でも手の届くような、夕方にはその位置にはなかった筈のタッパーが先ず目に入る。賞味期限を示す記入がされた付箋が貼り付けられて、明日の日付を指していた。「主、かな…」真横にラップ包みの虎柄おむすびが笑っている。

2015-10-25 22:36:07
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

最初の色の無い一枚は、思い入れてなかなか開かない。二枚目からは色づいていた。一年に一枚ほどの間隔で、思い出したように写真を端末で撮っては、焼いてアルバムにしまいこむ。大和守安定が貼り付けるのを加州清光が覗きこんで、「なにそれ、可愛いじゃん」と、紙の中で笑う虎のおむすびを指差した。

2015-10-26 16:53:24
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

「なに、お前が作ったの」にやにやと気持ち悪い笑みを見せてくる加州清光に、笑い返して反撃する。「いや、主のお手製」「は!?」途端愕然として、次いで怒りが混じる。「いつ!?俺知らないんだけど!」「夜食によく主が冷蔵庫に入れてるよ」「なにそれ!」「美容に大敵って早寝だものね、お前」

2015-10-26 16:58:59
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

「いいなー!」へそを曲げる縁深い相手に、今度作って貰えばいいじゃん、と宥めるように声をかける。大抵自分で落ち着くが、こちらが向こうに甘える様に、加州清光も大和守安定に対しては度を過ぎる時があると学んだ。「そうする。てか今行く。主、書類終わらせたかなあ」昼下がりならばもう終わるか。

2015-10-26 17:04:39
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

とたとた、と加州清光は部屋を出ていく。入れ違うように廊下を通りかかるのは石切丸だ。「ずいぶん笑顔だったね」加州清光のことか。「主に手料理作ってもらうって」石切丸は笑って、かわいいものだ、と評価し言葉を紡ぐ。「主の霊力ならば、いつも食べているのにね」本丸には無色の霊力が満ちている。

2015-10-26 17:10:31
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

「分かってないなあ。気分の問題だよ」ほら可愛い、と主お手製の虎の写真を見せれば、わからなくもないけどね、そう解っているのか解っていないのか、三条の神刀はまた笑みを見せた。どこか浮世離れした笑みは主の鈍さにも似ている。彼は廊下を去ってゆき、大和守安定はアルバムをめくり、色を楽しむ。

2015-10-26 17:14:44
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

想定の通り、"温室"と呼ばれる本丸に住まう何者も、本来の意味での飲食を必要としていない。場の霊力は低水準なものの一定の平衡を保っている。大地、水、ひいてはそれらから実る作物に濃縮された霊力を摂取し、刀剣男士たちの顕現は持続可能。何れかの顕現が難しいものの顕現まで引き続き"監査"。

2015-10-27 16:59:29
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

「小狐さんや、大豆はお好きですかな」「それはもう。油揚げだともっと好きですが」よし、と新たなる主が胸の前で拳を握った。「うむ。丁度今年の作りたてがあるんだよねぇ、ふっふっふ」「はぁ…」顕現したての小狐丸にはその言葉の意味は図りかねる。歓迎記念と実際に、稲荷が一皿出てくるまでは。

2015-10-28 19:38:55
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

和泉守兼定、太郎太刀、次郎太刀、目方があってものを沢山持てそうだと頼んだ面々に先に振る舞う。ミルクパンに牛乳を注ぎ、目当ての品のもう片割れを溶かしゆっくりと煮る。「和泉守さん砂糖多め少なめふつうどれがいい?」「なんで俺に聞くんだよ…」言いながら鼻をすんと鳴らす。「多め」「はーい」

2015-10-30 07:47:42
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

買いたてのミルクパン、市販の牛乳、そして、ココア。どれもこの本丸の霊力、刀剣男士の餌がまだ馴染むはずのない品で、だからほんとうに、ただの嗜好品だ。「…へえ」次郎太刀がマグカップの液面を眺めて心躍り、和泉守兼定はふう、と湯気を吹き散らし、去年飲んだという太郎太刀は優しく瞳を閉じる。

2015-10-30 07:58:11
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